トピックス COVID-19関連研究開発課題情報―倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に関する取り組み―

トピックス

AMEDは、COVID-19の倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に関する取り組みとして、以下の研究開発課題を支援しています。

倫理的・法的・社会的課題(ELSI)に関する取り組み

No. 研究開発課題名 研究開発代表者
(所属・役職)
実施期間 事業名
(担当部署)
1 新興感染症流行時の未承認薬利用と研究開発に対する市民の態度に関する研究新興感染症流行時の未承認薬利用と研究開発に対する市民の態度に関する研究 中田 はる佳
(国立がん研究センター・研究員)
令和2年7月~令和3年3月まで 感染症研究開発ELSIプログラム
(ゲノム・データ基盤事業部 ゲノム医療基盤研究開発課)
研究概要
新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19とする)の予防・治療法が未確立の中、治療「候補」薬やワクチンの登場は市民に対して希望を与える一方、開発中のものであることのリスクが十分理解されないまま科学的に誤った期待(false hope)を生む可能性もある。本研究開発では、開発中のCOVID-19 治療薬やワクチン等を例として、開発中の治療薬候補やワクチンの利用に対する一般市民の理解や期待を調査する。
進捗・成果
(更新日:令和2年12月24日)
No. 研究開発課題名 研究開発代表者
(所属・役職)
実施期間 事業名
(担当部署)
2 COVID-19重症呼吸不全におけるECMO再配分に対する市民・社会の理解に関する実態調査 吉田 雅幸
(東京医科歯科大学・教授)
令和2年7月~令和3年3月まで 感染症研究開発ELSIプログラム
(ゲノム・データ基盤事業部 ゲノム医療基盤研究開発課)
研究概要
COVID-19パンデミックにより、我々がこれまで経験したことのない規模の医療崩壊の危機に直面した。感染のピークが過ぎつつある我が国においても、今後起こりうる感染拡大第2波の襲来に備えて様々な対策が必要である。特に、重症呼吸不全患者の治療に用いられるECMOの使用については、潜在的な医療資源の不足から災害医療におけるトリアージの概念が適用される事態であり、生命の尊厳に関わる高度に倫理的な判断を求められる可能性がある。そこで、このような倫理的判断の妥当性について広く国民・社会から支持をされるため、医療者への実態調査、一般市民への認識・理解調査を実施し、今後のCOVID-19感染拡大に備えた同意取得に関するベストプラクティスを検討する。
進捗・成果
(更新日:令和2年12月24日)
No. 研究開発課題名 研究開発代表者
(所属・役職)
実施期間 事業名
(担当部署)
3 「新しい生活様式」の具現化に向けたコミュニケーション・デザイン調査研究 西井 正造
(横浜市立大学・助教)
令和2年7月~令和3年3月まで 感染症研究開発ELSIプログラム
(ゲノム・データ基盤事業部 ゲノム医療基盤研究開発課)
研究概要
SARS-CoV-2感染流行のような世界的危機を克服するためには、国民の行動変容を促すための効果的なコミュニケーション戦略が重要かつ不可欠となる。このためには、1.強い関心・興味を惹きつける正確な情報デザイン、2.社会人・若年層などの医療無関心層へのリーチの担保、3.情報を主体的に咀嚼し、自分ゴト化するための手法の提案、4.簡潔性・実装性・拡散性を兼ね備えた配信手法の開発、などの未踏課題を次々と解決していく必要がある。 われわれは、従来の市民講座やウェブ講座とは一線を画する画期的な試みとして、Street Medical School(SMS)という新規の医療情報発信インターフェイスを構築した。本調査研究では、われわれが構築したSMSを核として、「新しい生活様式」の実現を促すコミュニケーション・デザインの在り方を調査する。すなわち、1.啓発・情報共有項目の抽出(一般市民を対象とした「新しい生活様式」を実行する上での困りごとや知りたい正しい情報等に関する大規模インターネット調査)、2.社会人・若年層の情報発信者を主体としたデザイン化試作(SMS受講生を指導しながら良質な情報提供方法の企画立案)、3.デザイン化試作品を用いた公表調査(試作品を複数の場で公開し、有識者や一般市民からの評価の取得)を試みる。
進捗・成果
(更新日:令和2年12月24日)
No. 研究開発課題名 研究開発代表者
(所属・役職)
実施期間 事業名
(担当部署)
4 不適切なリスクコミュニケーションの析出に基づく適切なリスクコミュニケーションの探究:SNS事例分析と質問紙調査 三浦 麻子
(大阪大学・教授)
令和2年7月~令和3年3月まで 感染症研究開発ELSIプログラム
(ゲノム・データ基盤事業部 ゲノム医療基盤研究開発課)
研究概要
本研究では,感染症流行時の適切なリスクコミュニケーションを探究する。新型コロナウイルス感染禍において、人が情報を信じるきっかけと、それが誤った行動(感染予防行動の過大/過小実施)を招く事例に注目して、2つの観点から調査を実施し、そのメカニズムを詳細に解明する。まず、マクロな観点から社会現象としての状況を把握する調査を実施する。SNS上の情報拡散が過剰な予防行動に走らせた事例を分析して、流通情報の質と経路を分析する。特に社会的感染症(社会的弱者に向けた差別や偏見)を拡大させたものに注目する。また、ミクロな観点から個人差を検討するために、一般市民対象の質問紙調査を実施する。情報環境によって回答者をセグメントに分類し、感染予防行動の過大/過小実施に至るハイリスクなセグメントを同定して、その特徴を析出する。いずれにおいても、相対的な情報弱者である高齢者に注目する。両調査で得られた知見を統合して、効果的な科学技術コミュニケーションに関するガイドラインを作成する。また、全ての研究関連資料を匿名性に配慮した上でオープンデータとし、他の研究者による二次分析も可能となるようにする。
進捗・成果
(更新日:令和2年12月24日)

最終更新日 令和2年12月25日