国際連携研究課 ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)

基本情報

分野 健康・医療戦略の推進に必要となる研究開発
開発フェーズ 基礎的

概要

1987年のヴェネチア・サミットにおいて、中曽根康弘首相(当時)が提唱した国際プロジェクトです。生体が持つ複雑なメカニズムを対象とする野心的な最先端の研究を推進し、またその成果を広く人類全体の利益に供することを目的としています。

1989年に、この事業の実施のため、フランス・ストラスブールに国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム機構(HFSPO)が設置されました。

1990年以降、主として研究グラント事業を通じて、世界の科学者の国境を越えた革新的な協同研究への支援を行ってきました。

また、若手研究者に対し、国際的な研究の機会をもたらすフェローシップ事業や、独立した研究ポストへの就任を支援するキャリア・デベロップメント・アワード、さらに年に一度HFSP関係者が一堂に会する受賞者会合などの事業を行っています。

プログラムの基本方針

HFSPは生体の精妙かつ複雑なメカニズムに焦点を当てた革新的、学際的、かつ新規性を備えた基礎研究を支援します。研究対象としては、細胞構造における詳細な分子状態から、神経システム科学における複雑な相互作用にまで及びます。

特に、ライフサイエンス以外の分野(物理学、数学、化学、情報科学、工学等)の科学者達の専門知識を活用した、独創的な最先端の共同研究に大きな重点を置いています。

研究対象領域

生体の持つ複雑な機能の解明のための基礎研究分野

実施内容

HFSPでは、若手研究者に対しての特段の配慮に基づき、国際的協力による、独創的、野心的かつ学際的な研究に対し、適応性に優れた支援を提供しています。

研究グラント Research Grants

国際協同研究チームへの研究費の助成

異なる専門知識を組み合わせた革新的アプローチによって、単一の研究室では解明することのできなかった基礎生物学上の問題に取り組むことを目指す科学者の国際共同研究に対して助成されます。
特に、生物科学の問題に焦点を当て、異なる研究分野(例えば化学、物理学、コンピュータ ーサイエンス、工学など)の研究者を組み合わせた新たな共同研究に重点を置きます。新たな、価値あ るアイデアや革新的なアプローチを促進するため、予備的なデータは必ずしも応募に必要ではありません。

 

プログラムグラント Program Grants

独立した研究者のチームに与えられ、研究者のキャリア段階は問いません。研究者のチームは共同作業を通じて新しい研究分野を開発することが望まれます。
若手の独立した研究者の参加を奨励しています。

若手研究者グラント Young Investigator Grants

メンバー全員が独立した研究室を与えられて5年以内の研究者(准教授、講師、助教またはそれに同等の研究者:ポスドクはメンバーとなることはできません)、かつ博士号取得後10年以内の研究者から成るチームに与えられます。

対象 助成期間 助成金額
2ヶ国以上の研究者、原則として1ヶ国1名、合計2~4名からなる国際共同研究チームを対象とします。ただし、研究代表者はHFSPの加盟国の研究者に限られます。 3年 135万ドル
(3年間最大)


フェローシップ Postdoctoral Fellowships

キャリアの初期にある研究者が国外において新しい研究分野に移動することで幅広い研究スキルを身につけることを支援しています。

 

長期フェローシップ Long-Term Fellowships (LTF)

生命科学分野で博士号を取得し、国外の研究室でより幅広い経験を積みたいと考えている研究者を支援しています。
 

学際的フェローシップ Cross-Disciplinary Fellowships(CDF)

生命科学以外の分野(物理科学、化学、数学、工学、コンピューターサイエンス)で博士号を取得し、生命科学の分野で訓練を受けたいと考えている研究者を支援しています。

対象 助成期間 助成金額
博士号取得後3年以内 3年 生活手当14万ドル+研究費1.5万ドル


キャリア・デベロップメントアワード Career Development Award(CDA)

独立したポストへの就任支援

HFSPの長期または学際的フェローシップを受けている、あるいは受けたことのある研究者が、母国あるいはHFSP加盟国において独立した研究室を立ち上げることを支援します。

対象 助成期間 助成金額
HFSP 長期/学際的
フェローシップ受賞者
3年 30万ドル
(3年間総額)

 

受賞者会合 Awardees Meeting

受賞者会合は、HFSPのグラント、フェローシップを一定の年度に受けた研究者が一同に会し、講演、ポスターセッション等を行う会合です(年1回開催)。
受賞者会合は、各国受賞者の情報・意見交換の場として評判が高く、年々参加者数が増加する傾向にあります。

 

中曽根賞  Nakasone Award

生物学にとってブレイクスルーとなる顕著な研究成果を上げた研究者を称えるHFSP中曽根賞(Nakasone Award)が、HFSP創設20周年を記念して制定されました。この賞は、HFSP受賞者だけではなく、あらゆる研究者を受賞候補としています。
毎年のHFSP中曽根賞の受賞者には、その年の受賞者会合(Awardees Meeting)の場において、賞の授与(賞状及び記念メダル)を行い、受賞した研究内容について記念講演を行っていただいています。

応募に関する情報

応募方法

ガイドライン(応募要領)及びアプリケーション・フォーム(申請書)は、国際HFSP機構(HFSPO)のホームページで入手することができます。応募はオンライン申請でのみ受け付けています。なお、採択審査・助成金の支給はHFSPOが行います。

 

申請の手引き

 

応募者向け情報

HFSP説明会

応募申請時におこしがちな失敗や、採択されやすい事例を紹介するHFSP説明会を開催しました。

動画(2017年10月24日@理化学研究所)

実験医学online ~科学を愛するあなたのための研究費があります~

配布資料

実験医学onlineでHFSPのグラント申請や審査方法等を紹介しています。

 

Art of Grantsmanship

Writing a successful grant application is an art. Although the science is primarily being evaluated, presentation and respect for the requirements of the funding agency are key aspects that can make or break an application.
In this article, Jack Kraicer, former Director of Research Grants at HFSP provides guidelines on preparing grant applications from the moment of conception to submitting the final proposal.

 

HFSP Fellowship Primer

The primer is written for PhD students who have little experience in dealing with funding organizations and who plan on attempting their first fellowship proposal for postdoctoral support.

日本人受賞者一覧

HFSP30周年記念スペシャルインタビュー

2019年のHFSP30周年記念し、かつてHFSPグラントを受賞されたフロントランナーの先生方に、基礎研究の“フロンティア”に挑戦すること、そのための研究費を獲得する戦略について、あらためてお語りいただきました。研究者の自己実現に役立つヒントが満載ですので、ぜひご一読ください。

※雑誌『実験医学』とのコラボレーションによるスペシャルインタビュー企画です。

実施体制

本プログラムの実施主体である HFSPO(非営利機関)は、ストラスブール(フランス)に 1989年に設立されました。
現在、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、インド、イタリア、 日本、韓国、ノルウェー、 ニュージーランド、シンガポール、スイス、英国、米国、EUの15国・極により運営しています。

実施体制表

HFSPは、日本政府の提唱によって創設されたプログラムです。他の運営支援国と共に、日本もプログラムへの財政支援を行っています。日本からは、文部科学省及び経済産業省が予算を計上し、日本医療研究開発機構(AMED)がプログラムの推進に寄与しています。

各国拠出金の推移表

お問い合わせ先

プログラムの内容や応募に関するお問い合わせ(英語)

国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム機構(HFSPO)
一般的なご質問 +33 3 88 21 51 23 info”at”hfsp.org
研究グラント +33 3 88 21 51 26 grant”at”hfsp.org
フェローシップ +33 3 88 21 51 27 fellow”at”hfsp.org
CDA +33 3 88 21 51 34 fellow”at”hfsp.org

AMED担当部署

国際事業部 国際連携研究課
Tel:03-6870-2216
Email:amed-hfsp”AT”amed.go.jp

※Emailは上記アドレスの"AT"の部分を@に変えてください。

最終更新日 平成30年5月25日