プレスリリース 平成27年度 採択研究課題の概要
プレスリリース
研究課題名 |
ガーナにおける感染症サーベイランス体制強化とコレラ菌・HIV等の腸管粘膜感染防御に関する研究 |
研究期間 |
5年間 |
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研究代表者名 (所属機関・役職) |
清野 宏(東京大学 医科学研究所 教授) |
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相手国名 |
ガーナ共和国 |
主要相手国研究機関 |
ガーナ大学野口記念医学研究所 |
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研究課題の概要 |
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本研究は、西アフリカの感染症制圧に向け、ガーナ大学野口記念医学研究所等と連携し、下痢症・エイズ・出血熱等の主要感染症のサーベイランス体制強化を推進する。特に次世代遺伝子解析技術を導入し病原体診断・検査技術を向上するとともに、若手研究者・技術者の技術向上のための育成および感染症研究者間ネットワーク構築に寄与する交流を進める。さらに腸管粘膜免疫に着目し、腸管を主な増殖の場とするコレラ菌・HIVを対象として病原体の遺伝子レベルの個体差、腸管や粘膜における防御作用、また腸管や粘膜に存在する細菌叢を調べ、これらが感染に及ぼす影響と相互作用を解明することで、新規診断・予防・治療法の開発に資する成果を創出する。 |
研究課題名 |
ウイルス出血熱等の原因不明の感染症の病原体同定とウイルス感染症の現地診断システムの構築 |
研究期間 |
5年間 |
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研究代表者名 (所属機関・役職) |
安田 二朗(長崎大学 熱帯医学研究所 教授) |
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相手国名 |
ガボン共和国 |
主要相手国研究機関 |
ランバレネ医療研究センター |
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研究課題の概要 |
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本研究ではガボン共和国で頻発しているエボラ出血熱など重篤な感染症のアウトブレイクや、病原体が特定されていない感染症への対応のため、次世代シークエンサーなど最新の解析機器と同国のBSL-4施設(高度封じ込め実験室)を活用することにより、病原体の同定、性状解析、感染経路の特定、病態解析を行う。また、これらの感染症を含む現地で対応が必要な主要感染症に対して、開発途上国でも実施可能な簡便かつ低コストの感染症迅速診断システムを開発し、現地へ導入すると共に、政府機関や医療機関に情報が発信される感染症早期警戒システムの開発を行う。これらの成果をもとに、当該国で課題となっているヒトに対して重篤な疾病を引き起こすウイルス性出血熱をはじめとする未知および既知のウイルス感染症に対する対策の飛躍的な向上を目指す。 |
※研究課題の並びは、研究代表者名の五十音順です。また、研究課題名は採択時のものであり、相手国関係機関との実務協議などの結果、変わることがあります。
最終更新日 平成27年5月13日