分野別紹介 シーズ開発・基礎研究プロジェクト

概要

アカデミアの組織・分野の枠を超えた研究体制を構築し、新規モダリティの創出に向けた画期的なシーズの創出・育成等の基礎的研究を行うとともに、国際共同研究を実施し、臨床研究開発や他の統合プロジェクトにおける研究開発に結び付ける。
またアカデミアの組織・分野の枠を超えた研究体制を構築し、新規モダリティの創出に向けた画期的なシーズの創出・育成等の基礎的研究を推進するとともに、先進国や政策上重要な国々等との国際共同研究を強化する。また、基礎と臨床、アカデミアと産業界の連携を強化して、神経疾患・精神疾患の画期的な診断・治療・創薬等シーズ開発に向けた基礎研究を推進する。その上で、異分野融合、他事業連携を促進し、上記①~⑤のプロジェクトに将来的につながり得るような、モダリティの多様化に対応する革新的シーズを創出・育成する。
ムーンショット型研究開発制度の下で、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を、AMEDの業務内容や目的に照らし、関係府省と連携して推進する。
また、国際的に優れた研究成果創出に向けた国際共同研究を戦略的・機動的に推進する。、橋渡し研究支援拠点や臨床研究中核病院において、シーズの発掘・移転や質の高い臨床研究・治験の実施のための体制や仕組みを整備するとともに、リバース・トランスレーショナル・リサーチ(rTR)、実証研究基盤の構築を推進し、基礎研究から臨床研究まで一貫した循環型の研究支援体制や研究基盤を整備する。

事業一覧

事業 概要
脳神経科学統合プログラム 社会に貢献する脳科学を目指し、ヒトの高次脳機能の解明のための研究開発・基盤整備を行うとともに、ヒト脳の数理モデルや病態モデルの開発、デジタル空間上での再現等に向けた研究に取り組むことにより、臨床等での社会実装の実現を目指した神経疾患・精神疾患の診断・治療・創薬につながる基礎研究を推進します。
ムーンショット型研究開発事業 主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムの実現に向け、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進します。
革新的先端研究開発支援事業 革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出することを目的に、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進するとともに、有望な成果について研究を加速・深化します。
医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業
(SATREPS)
地球規模課題の解決を目指した日本と開発途上国間の国際共同研究を、科学技術外交の一環としてODA(政府開発援助)と連携させて推進します。新たな知見と技術の獲得、イノベーションの創出とともに、研究成果の相手国への社会還元を目指します。
医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業
(SICORP)
相手国の研究支援機関と連携し、イコールパートナーシップに基づく国際共同研究を実施することで、日本単独では解決できない国際共通的な課題の解決や、我が国の医療分野の研究開発力の強化に資する成果を得ることを目的としています。
医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業
(e-ASIA)
東アジアサミット参加国を対象とした多国間共同研究支援プログラムで、科学技術分野における研究交流を加速することにより、研究開発力を強化するとともに、Health Research(医療研究)、環境、防災など、東アジア諸国が共通して抱える課題の解決を目指しています。
医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業
(NTDs)
アフリカの新興国・途上国において、互いの科学技術、人材育成の強化を通じ、アフリカ諸国が発展する際の大きな阻害要因としてその対策が急務となっている“顧みられない熱帯病(NTDs)”対策に、その科学技術力によって貢献することを目指します。
医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業
(Interstellar Initiative)
次世代を担う日本の若手研究者が世界各国の若手研究者とネットワークを構築して、国際的かつ学際的な視点から医療分野の研究開発における革新的新規シーズを創生することを目的とします。
医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業
(ASPIRE)
  • 高い科学技術水準を有する欧米等先進国を対象として、政府主導で設定する先端分野における研究開発成果創出を目的とする大型国際共同研究に十分な予算を担保。 
  • 両国のファンディングエージェンシーが協働しつつ、課題単価や支援時期等を柔軟に設定することで、より戦略的・機動的に国際共同研究を支援できるよう基金を造成。 
  • 上記の国際共同研究を通じ、国際科学トップサークルへの日本人研究者の参入を促進するとともに、両国の優秀な若手研究者の交流・コネクションの強化も図ることで国際頭脳循環を推進し、長期的な連携ネットワークの構築に貢献。 
地球規模保健課題解決推進のための研究事業 地球規模の保健課題(感染症対策、母子保健、新型インフルエンザ等への緊急対策、高齢化、生活習慣病など)に関して、疾病の原因究明、予防法、治療法や診断法の標準化等に関する研究を、海外の研究開発機関等と連携しつつ推進します。
地球規模保健課題解決推進のための研究事業
(日米医学協力計画)
日米医学協力計画に基づき、アジア地域にまん延している疾病に関して、コレラ・細菌性腸管感染症、ウイルス性疾患、抗酸菌疾患、寄生虫疾患、エイズ、肝炎、急性呼吸器感染症、がん、栄養・代謝、免疫の各専門部会/部門における研究を支援します。
ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム 生体の精妙かつ複雑なメカニズムに焦点を当てた革新的、学際的、かつ新規性を備えた基礎研究を支援する国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)機構に資金を拠出しています。HFSPは、異なる専門知識を組み合わせた革新的アプローチによる新しい国際共同研究に対して助成を行っています。

終了した事業一覧

事業 概要
中央IRB促進事業(令和2年度終了) 中央IRB促進事業では、その前身となる中央治験審査委員会・中央倫理審査委員会基盤整備事業等の成果を踏まえ、臨床研究の審査を行う審査委員会の体制や審査の効率化、質の均てん化を主たる目的として実施しています。特に平成30年4月に施行された臨床研究法において、特定臨床研究は厚生労働大臣が認定した認定臨床研究審査委員会(CRB)での審査が義務づけられており、CRBにおける各種課題の解決を主眼に置いた取組みを実施しています。
ARO機能推進事業(令和2年度終了) アカデミア発シーズの研究開発支援の観点から、ARO機能について整理すると共に、各AROの得意とする支援機能の実態を客観的に確認、整理し公開することで、各シーズに適したAROとのマッチングの向上と活用を目指します。
臨床研究・治験推進研究事業
(生物統計家育成支援事業)
(令和2年度終了)
優秀な生物統計家を臨床研究実施機関に送り出すことを目的とし、座学的教育を実施する大学院と実学的研修を実施する病院が一体となった生物統計家育成への取り組みを支援します。その結果、実務家としての高い倫理性、科学的客観性をもつ質の高い生物統計家の増加へ繋がることを目指します。
革新的医療シーズ実用化研究事業(令和3年度終了) 革新的医療技術創出拠点プロジェクトにおいて発掘・育成されたシーズ等を、臨床研究中核病院の機能を最大限に活用していち早く実用化に繋げる事により、革新的医療技術創出拠点における基礎から実用化までシームレスに一貫した研究開発を推進します。
橋渡し研究戦略的推進プログラム(令和3年度終了) AMEDが選定した全国10か所の橋渡し研究支援拠点の基盤を活用して、産学連携、拠点外の機関のシーズを積極的に支援するために必要な人材・設備等を整備するとともに、シーズ育成能力を強化し、日本全体でアカデミア等による革新的な基礎研究の成果を一貫して実用化に繋ぐ体制を構築します。

最終更新日 令和7年4月1日