疾患基礎研究課 革新的がん医療実用化研究事業

基本情報

分野 医薬品プロジェクト,医療機器・ヘルスケアプロジェクト,再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト,ゲノム・データ基盤プロジェクト,疾患基礎研究プロジェクト,がん
開発フェーズ 基礎的,応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験,治験,市販後,観察研究等,該当なし
お問い合わせ先
革新的がん医療実用化研究事業事務局(疾患基礎研究事業部 疾患基礎研究課、創薬事業部 医薬品研究開発課、医療機器・ヘルスケア事業部 医療機器研究開発課、再生・細胞医療・遺伝子治療事業部 遺伝子治療研究開発課、ゲノム・データ基盤事業部 医療技術研究開発課、ゲノム・データ基盤事業部 ゲノム・データ研究開発課)
TEL: 03-6870-2286(疾患基礎研究事業部 疾患基礎研究課)
E-mail: kakushingan”AT”amed.go.jp
備考:

※Emailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

概要

がん研究については「がん対策推進基本計画」※1に基づく新たながん研究戦略として文部科学省、厚生労働省、経済産業省の3大臣確認のもと、平成26年3月に「がん研究10か年戦略」が策定されました。今後のがん研究は、本戦略をふまえ、がんの根治・予防・共生の観点に立ち、患者・社会と協働するがん研究を念頭において推進することとし、「がん対策加速化プランへの提言について」(平成27年12月厚生労働省 がん対策推進協議会)※2も加味しつつ具体的研究事項を着実に推進していきます。

革新的がん医療実用化研究事業では、がんの予防・早期発見手法の開発、新規薬剤・医療機器開発、各治療法を組み合わせた標準治療の開発、ライフステージに応じた治療法の開発等を行います。

※1 がん対策推進基本計画(厚生労働省)
※2 がん対策推進協議会「がん対策加速化プランへの提言について」(厚生労働省)

本事業では「がん研究10か年戦略」で掲げられた具体的研究事項に対応する6領域と、全ゲノム解析等に係る領域について、がん研究を推進しています。

【領域1】がんの本態解明に関する研究
  • がんとがんを取り巻く環境や宿主(患者)との相互作用の観点を交えて、その病理学的特性、生化学・代謝系特性、免疫学的特性、幹細胞性を含む多様性・可塑性等の本態を明らかにする研究
  • 実臨床の課題を克服するリバース・トランスレーショナル・リサーチ
  • がん医療シーズの臨床的有用性を検証し、新しい予防法や診断・治療法の開発に繋げる研究
  • がんのゲノム異常等に基づく新しい最適医療(Precision Medicine)の臨床応用と実用化に資する研究
  • 異分野の知識や技術を活用し、新たな切り口を創成する研究
【領域2】がんの予防法や早期発見手法に関する研究
  • 発がんリスクの層別化・個別化を行い、個人に最適化されたリスク低減手法を開発
  • 簡便で幅広く実施できる予防手法の開発
  • 観察研究から介入研究でエビデンスを抽出・実証
  • がんの発症前や臨床現場から得られる生体試料を活用した研究
  • 対策型検診に資する、検診の有効性評価に関する研究
【領域3】アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤開発に関する研究
  • 日本発の個別化医療等に資する治療薬(コンパニオン診断薬等も含む)の研究開発
  • 開発ラグの解消につながる未承認薬・適応外薬の実用化に向けた研究開発
  • 免疫細胞療法、ウイルス療法、遺伝子治療など再生医療等製品の新しい治療開発
  • 「死の谷」を乗り越えるための産官学共同開発基盤の構築
【領域4】患者に優しい新規医療技術開発に関する研究
  • 早期発見、早期診断のための技術開発
  • 低侵襲治療、検査、医療費削減のための技術開発
  • 治療のそう効率を高め、かつ副作用を抑えるドラッグデリバリー等の技術の開発
  • 医工連携をはじめとする学問横断的な研究実施体制を構築
【領域5】新たな標準治療を創るための研究
  • 標準療法に対して予後を向上させる治療法の確立
  • 予後を損なうことなく侵襲性(毒性、後遺障害、治療期間、治療コストなど)を下げる治療の確立
  • エビデンスの確立を目指す多施設共同臨床試験
  • 新しい治療法を確立するための第III相(あるいは第II/III相)試験
  • 支持・緩和医療やその評価方法の臨床開発
【領域6】ライフステージやがんの特性に着目した重点研究
(小児がんに関する研究、高齢者のがんに関する研究、難治性がんに関する研究、希少がん等に関する研究)
  • 小児がん、AYA世代のがん
  • 高齢者のがん
  • 難治性がん、浸潤・転移がん
  • 希少がん
  • オールジャパンの多施設共同臨床試験や、国際共同臨床試験の実施が求められる
※ 関連調査報告書:小児・AYA 世代のがん及び希少がんを対象とした海外臨床研究動向調査(2022年3月)
小児・AYA・希少がん支持療法・晩期合併症報告書(2023年3月)
(調査機関:有限責任監査法人トーマツ)
【がん全ゲノムプログラム】全ゲノム解析等実行計画の推進にかかる研究(がん領域)
  • がん領域における全ゲノム解析等の臨床的有用性に関する研究
  • がん全ゲノム解析等の患者還元の拡大および創薬や治療法等の創出をめざした研究
  • 全ゲノム配列データおよび臨床情報等の収集と解析に基づく創薬等のイノベーションの創出をめざした研究
  • がん全ゲノム解析等におけるゲノム情報および臨床情報等の情報基盤に関する研究

本事業内には、研究課題の進捗管理に関するサポート、研究に有用な各種情報や専門知識等の支援をおこなう独自のサポート機関が設置されています。

【革新的がん研究支援室(PRIMO)】

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運営体制

PS、PO

プログラム・スーパーバイザー(PS)
直江 知樹 (名古屋医療センター 名誉院長)
プログラム・オフィサー(PO)(50音順)
赤堀 眞アイクロス)
大津 敦(国立がん研究センター 東病院 病院長)
加賀美 芳和(昭和大学 特任教授)
佐伯 俊昭 (埼玉医科大学 国際医療センター 病院長・乳腺腫瘍科教授)
佐野 武(がん研究会有明病院 病院長)
祖父江 友孝(大阪大学 大学院医学系研究科 社会医学講座 環境医学 教授/
       国立がん研究センター がん対策研究所 副所長)
中釜 斉(国立がん研究センター 理事長・総長)
永田 知里 (岐阜大学 大学院医学系研究科 疫学・予防医学分野 教授)
仁平 新一 (オンコロジー学術研究フォーラム 代表理事)
古瀬 純司 (神奈川県立がんセンター 総長)
堀部 敬三 (名古屋医療センター 上席研究員)
米田 悦啓 (阪大微生物病研究会 理事)

DC

堀田 知光 (国立がん研究センター 名誉総長/名古屋医療センター 名誉院長)

研究成果報告書

研究成果報告書につきましては、下記リンクをご覧ください。
なお、平成29年度以降は、AMEDfind(AMED研究開発課題データベース)よりご参照ください。

評価結果

がん領域 研究成果

革新的がん医療実用化研究事業および次世代がん医療加速化研究事業の成果についてご紹介します。(一部他事業との合同成果も含みます)
資料内の各タイトルをクリックすると、成果の詳細をご確認いただけます。

アウトリーチ活動

革新的がん医療実用化研究事業・次世代がん医療加速化研究事業で行っているアウトリーチ活動についてご紹介します。
過去に開催した成果発表会やシンポジウムの当日の模様はAMED YouTubeチャンネルにてご覧いただけます。
下記リンクから、是非ご視聴ください。

最終更新日 令和5年11月14日