イベント 開催日:平成31年2月23日 JCRP市民向けがんシンポジウム「しる×しる×みちる 最新がん研究ワールド」を開催しました
開催報告
平成31年2月23日(土)、ザ・グランドホール(東京・品川)にて、JCRP市民向けがんシンポジウム「しる×しる×みちる 最新がん研究ワールド」を開催いたしました。当日は天候にも恵まれ、300名を超える方々にご参加いただきました。
「ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト(JCRP)」では、新たながん医療の実用化を目指して医薬品・医療機器等を開発する研究を推進しており、AMEDが支援する最新のがん研究の成果が患者さんや皆さまに将来どのように届くかをお伝えする「市民向け成果発表会」を開催してまいりましたが、4回目となる今回は、「JCRP市民向けがんシンポジウム」として、より市民の皆さまにご興味を持っていただけるようリニューアルいたしました。
開会挨拶
堀田知光先生
研究発表
“薬ができるまで”をテーマに、“基礎研究”から“実用化”まで(下記の図参照)の流れに沿った5つの研究発表を行い、がん研究分野における最先端の研究内容等をスライドや映像にて発表いたしました。 前回も好評だった参加者によるリモコンを使ったリアルタイムアンケートも引き続き行いました。各発表者から参加者に聞いてみたいことを問いかけ、参加者はリモコンのボタンを押して回答します。即時に画面にグラフ表示される集計結果に、会場は頷いたりどよめいたり、時には笑いに包まれたりしました。
![]() ”薬ができるまで”フェーズルーラー |
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![]() 研究発表の様子1 |
![]() 滝田順子先生 |
![]() 坂本毅治先生 |
![]() 藤田直也先生 |
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![]() 座長:宮園浩平先生 |
![]() 座長:古矢修一先生 |
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![]() 吉井幸恵先生 |
![]() 後藤功一先生 |
![]() 研究発表の様子2(リアルタイムアンケート) |
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![]() 座長:大津敦先生 |
![]() 座長:仁平新一先生 |
ポスターツアー
休憩時間には、JCRP各事業(5事業)の研究開発課題の中から33課題の研究をポスターで紹介するポスターセッションを行いました。時間中ポスター前には研究者が待機し、参加者と直接お話しいただきました。
今回初めての企画として、ポスターツアーを行いました。ゲノム医療、免疫療法など、話題のがん研究について、関連ポスターをツアーガイドと一緒にめぐりました。ガイドは、なかなか直接話す機会のないがん研究に著名な方ばかり。ポスター会場では、カラフルな旗が行き来する中、テーマ毎の座学や、関連する最新の研究を直接研究者から教えてもらうなど、より身近にがん研究を知っていただけたのではないかと思います。
![]() ポスターツアーの様子1 |
![]() ポスターツアーの様子2 |
![]() ポスターツアーガイドの先生方 (左から、宮園先生、祖父江先生、間野先生、本田さん、堀田先生、堀部先生、天野さん、佐藤先生) |
臨床試験・治験紹介コーナー
臨床試験・治験紹介コーナーでは、治験促進センター提供のパネルを展示し、パネルに書かれた簡単なクイズに挑戦しながら、治験についての理解を深めていただきました。当日、同センターから出向してくれた“ちけんくん”も、大活躍でした。
![]() 臨床治験・治験紹介コーナー |
![]() 治験促進センターの”ちけんくん” |
メッセージコーナー
メッセージコーナーでは、研究者から参加者へのメッセージ(葉)と参加者から研究者へのメッセージ(花)と、それぞれの想いを記入いただき、貼り出しました。幹と枝だけだった大きな木に、多くの葉が開き、花が咲きほこりました。このコーナーを通じて、がん研究の未来に向けた想いを共有することができたのではないかと思います。
![]() 幹と枝だけでしたが・・・ |
![]() たくさんの葉が開き、花が咲きほこりました! |
![]() みんなの想いが貼られて・・・ |
来場者からいただいたアンケートでは、「有意義だった」、「難しい研究をわかりやすい言葉で説明してもらえてよかった」、「次回も参加したい」等々、多数ご意見をいただきました。AMED戦略推進部 がん研究課では、今後もこのようなシンポジウム等の場を通して、がん研究の研究開発状況をお伝えするとともに、研究成果が一刻も早く医療の現場や社会に還元されることを目指し、本プロジェクトを推進していきたいと改めて強く感じました。
関連資料
動画配信のご案内
シンポジウム当日の模様は、以下のリンクよりプログラム毎に動画を配信しています。視聴される方は、以下リンクよりご覧ください。(動画配信は外部サービスを利用しています)
- 開会挨拶
ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト(JCRP) プログラム・ディレクター 堀田 知光 - JCRP概要説明・本日のプログラムについて
日本医療研究開発機構 がん研究課課長 岩佐 景一郎 - 研究発表① “薬ができるまで(基礎研究)”
「難治性小児がんにおける新規治療標的の探索 ~ベンチからベットサイドへ~」 京都大学 滝田 順子 - 研究発表② “薬ができるまで(応用研究)”
「がん細胞と正常細胞の間で起こるがん悪性化サイクルを止める「薬のもと」をみつける」 東京大学 坂本 毅治 - 研究発表③ “薬ができるまで(応用研究)”
「がん転移治療薬を磨いて育てる」 がん研究会 藤田 直也 - 研究発表④ “薬ができるまで(非臨床~臨床研究・治験)”
「日本発放射性薬剤64Cu-ATSMによる悪性脳腫瘍に対する革新的治療法開発」 放射線医学総合研究所 吉井 幸恵 - 研究発表⑤ “薬ができるまで(臨床研究・治験~実用化)”
「肺がんの遺伝子変化を標的とする有効な治療薬を患者さんへ届ける!~肺がんにおける個別化医療の確立を目指して~」
国立がん研究センター 後藤 功一 - 閉会挨拶
日本医療研究開発機構 理事長 末松 誠
関連リンク
最終更新日 平成31年4月19日