ゲノム・データ研究開発課 臨床ゲノム情報統合データベース整備事業(令和2年度終了)
基本情報
分野 | ゲノム医療 |
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開発フェーズ | 該当なし |
お問い合わせ先 |
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概要
臨床ゲノム情報統合データベース整備事業は、政府のゲノム医療実現推進協議会「中間とりまとめ」(平成27年7月)を踏まえ、ゲノム情報と疾患特異性や臨床特性等の関連について日本人を対象とした検証を行い、臨床及び研究に活用することができる臨床情報と遺伝情報を統合的に扱うデータベースを整備するとともに、その研究基盤を利活用した先端研究開発を一体的に推進します。
難病・がん・感染症・認知症等の疾患分野において、検体の収集およびゲノム解析、加えて臨床情報を含めた情報の統合・解析、臨床現場への還元(本事業におけるクリニカル・シークエンス)を行います。ゲノム情報の疾患特異性や臨床特性等との関連を解明し、疾患毎の臨床ゲノム情報データストレージ(DS:図参照)を整備することで、医療現場においてゲノム医療を実装する基盤を構築することを目標とします。
MGeNDについて
MGeND(エムジェンド)は、臨床ゲノム情報統合データベース整備事業により整備されている国内の臨床データと遺伝子変異データとを結びつけて収集・公開するオープンアクセスのデータベースです。
「がん」「希少・難治性疾患」「感染症」「認知症」「難聴」の疾患領域を対象としています。
各疾患カテゴリーからの臨床・遺伝子変異データの閲覧や、遺伝子名や染色体ポジションからのデータ検索が可能です。
なお、令和3年度からMGeNDの管理・運営は厚生労働省に移管されています。
データシェアリングポリシー
本事業は、ゲノム医療実現のためのデータシェアリングポリシーの対象事業です。
本事業により生成されたゲノム情報のデータシェアリングの状況については、下記リンクをご覧ください。
公募情報
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平成28年9月16日平成28年度 「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業(2次公募)」の採択課題について
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平成28年9月16日平成28年度 「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業(追加公募)」の採択課題について
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平成28年8月10日 終了平成28年度 「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業」に係る公募(追加公募)について
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平成28年8月4日平成28年度 「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業」の採択課題について
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平成28年7月14日 終了平成28年度 「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業」に係る公募(2次公募)について
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平成28年5月24日 終了平成28年度 「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業」に係る公募について
ニュース
AMEDが支援する課題の研究成果として各研究機関が発表した資料は、2025(令和7)年 成果情報一覧をご覧ください。
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成果情報 令和3年11月29日LC-SCRUM-Asiaの遺伝子スクリーニングで肺がんの新しいドライバー遺伝子「CLIP1-LTK融合遺伝子」を世界で初めて発見
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プレスリリース 令和3年10月27日新しい成人急性リンパ性白血病の分子分類―成人に好発する予後不良病型と日本人最大病型の発見―
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プレスリリース 令和3年3月3日新規の日本人アルツハイマー病関連遺伝子座位群を発見
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プレスリリース 令和3年1月7日母親の子宮頸がんが子どもに移行する現象を発見
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プレスリリース 令和2年7月30日心血管病のバイオマーカーと血漿アルブミンが究極の長寿と関連―スーパーセンチナリアンの生物学的特徴の一端を解明―
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プレスリリース 令和2年5月22日遺伝性乳がん・卵巣がんのリスクとなるBRCA2遺伝子バリアントの新規機能解析法を開発
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イベント 令和2年4月28日【イベント中止】JCRP市民向けがんシンポジウム「しる×しる×みちる―がん研究が未来を変える―」開催のお知らせ
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プレスリリース 令和2年2月26日日本人に多い肺がん(肺腺がん)の新たな治療標的及び術後予後の予測マーカーを発見
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プレスリリース 令和元年8月26日汗孔角化症の発症メカニズムを解明―日本人の400人に1人が生まれつき発症素因を持つことが明らかに―
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プレスリリース 令和元年7月24日NEC・大阪大学、複数機関が保有するゲノム情報をプライバシー侵害リスクを抑えて解析できることを実証―データを暗号化したまま解析できる秘密計算で実現―
実施機関
研究開発課題名 | 所属機関名 | 研究開発代表者 | 開始年度 | 終了年度 |
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ゲノム医療を促進する臨床ゲノム情報知識基盤の構築 | 京都大学 | 奥野 恭史 | H28 | R02 |
ゲノム医療の実装に資する臨床ゲノム情報統合データベースの整備と我が国の継続的なゲノム医療実施体制の構築 | 国立国際医療研究センター | 溝上 雅史 | H28 | R02 |
真に個別患者の診療に役立ち領域横断的に高い拡張性を有する変異・多型情報データベースの創成 | 慶應義塾大学 | 小崎 健次郎 | H28 | R02 |
臨床ゲノム情報データストレージの整備に関する研究
《希少・難治性疾患領域》
研究開発課題名 | 所属機関名 | 研究開発代表者 | 開始年度 | 終了年度 |
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希少・難治性疾患領域における臨床ゲノムデータストレージの整備に関する研究 | 慶應義塾大学 | 小崎 健次郎 | H28 | H30 |
希少・難病分野の臨床ゲノム情報統合データベース整備 | 東京大学 | 辻 省次 | H28 | H30 |
研究開発課題名 | 所属機関名 | 研究開発代表者 | 開始年度 | 終了年度 |
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ゲノム創薬・医療を指向した全国規模の進行固形がん、及び、遺伝性腫瘍臨床ゲノムデータストレージの構築 | 国立がん研究センター | 中釜 斉 | H28 | H30 |
がん領域における臨床ゲノム情報データストレージの整備に関する研究 | 名古屋医療センター | 堀部 敬三 | H28 | H30 |
大規模ゲノム医療体制の確立と知識データベースの構築 | 東京大学 | 宮園 浩平 | H28 | H30 |
国内完結型がんクリニカルシークエンスの社会実装と統合データベース構築およびゲノム医療人材育成に関する研究開発 | 京都大学 | 武藤 学 | H28 | H30 |
研究開発課題名 | 所属機関名 | 研究開発代表者 | 開始年度 | 終了年度 |
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ヒトとウイルスのゲノム情報と臨床情報の統合によるHTLV-1関連疾患の診療支援全国ネットワークの確立 | 京都大学 | 松田 文彦 | H28 | H30 |
B型肝炎に関する統合的臨床ゲノムデータベースの構築を目指す研究 | 国立国際医療研究センター | 溝上 雅史 | H28 | H30 |
HIV感染症に関する臨床ゲノム情報データストレージの構築に関する研究 | 国立感染症研究所 | 俣野 哲朗 | H28 | H30 |
研究開発課題名 | 所属機関名 | 研究開発代表者 | 開始年度 | 終了年度 |
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感覚器障害領域を対象とした統合型臨床ゲノム情報データストレージの構築に関する研究 | 信州大学 | 宇佐美 真一 | H28 | H30 |
認知症臨床ゲノム情報データベース構築に関する開発研究 | 大阪市立大学 | 森 啓 | H28 | H30 |
研究成果報告書
平成29年度以降の研究成果については、研究開発課題データベース(AMEDfind)をご参照ください。
評価・運営体制
PS・PO
本事業は、事業の運営や各プログラムの連携協力・推進等の調整を行うプログラムスーパーバイザー(PS)と、PSを補佐して個々の課題の運営推進を行うプログラムオフィサー(PO)がマネジメントします。
- PS
- 高坂 新一 (精神・神経医療研究センター 神経研究所 名誉所長)
- PO
- 菅野 純夫 (千葉大学 未来医療教育研究機構 特任教授)
中川 英刀 (理化学研究所 生命医科学研究センター チームリーダー)
課題評価委員会
外部有識者から構成される課題評価委員会において、各研究開発課題の事前評価、中間評価、事後評価等の評価を実施します。
評価報告書
評価報告書につきましては、下記リンクをご覧ください。
事務処理説明書
「臨床ゲノム情報統合データベース整備事業」は委託事業です。「事務処理説明書・様式集(委託研究開発契約)」をご参照ください。
パンフレット
関連情報につきましては、下記リンクをご覧ください。
関連リンク
最終更新日 令和6年5月10日