戦略推進課 ワクチン・新規モダリティ研究開発事業
基本情報
分野 | 基金,感染症 |
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開発フェーズ | 応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験,治験 |
お問い合わせ先 |
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概要
今回のパンデミックを契機に、今後脅威となりうる感染症に対応できるよう、ワクチン開発を先導する仕組みとして先進的研究開発戦略センター(SCARDA)を新設することとされ、同センターにおいて、ワクチン開発に有効と考えられる新規モダリティ(創薬手法)の育成や感染症ワクチンへの応用等の研究開発について、基礎研究から実用化まで産学官が連携して実施することとしています。
本事業では、今後のパンデミックに備える観点から、国が定める重点感染症に対して、感染症有事にいち早く、安全で有効な、国際的に貢献できるワクチンを国内外に届けることを目標としており、(1)感染症ワクチンの開発、(2)ワクチン開発に資する新規モダリティの研究開発を実施します。また、感染症有事には、発生前のファンディングを通じて得られた最新の知見・技術や、エビデンスを集積し、迅速・機動的に早期実用化を目指すこととしています。
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イベント 令和5年8月25日(令和5年12月14日開催)「第97回日本薬理学会協賛シンポジウム」開催のお知らせ(AMED協賛イベントのご案内)
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イベント 令和5年5月18日「第21回 あわじ感染と免疫国際フォーラム」開催のお知らせ(AMED 協賛イベントのご案内)
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事業のお知らせ 令和5年2月13日SCARDA 公募の相談窓口開設のお知らせ(ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募))
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事業のお知らせ 令和4年7月28日(情報更新)感染症ワクチンへの利活用の可能性が期待される技術に関する情報提供依頼(RFI: Request for Information)
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トピックス 令和4年3月22日先進的研究開発戦略センター(SCARDA)を設置しました
一般公募
重点感染症に対する感染症ワクチンの開発
「国が定める重点感染症」に対して感染症有事にいち早く、安全で有効な、国際的に貢献できるワクチンを国内外に届けることを目標に基礎研究で得られた重点感染症に対するエビデンスを踏まえたワクチンの開発で、臨床第Ⅱ相試験終了までを目指した研究開発
新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発
既に国内外で実用化されているワクチンモダリティ(生ワクチン、弱毒ワクチン、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、VLP ワクチン、mRNA ワクチン、AdV ベクターワクチン)に比べて、生産能力や有効性・安全性、利便性等の付加価値のいずれかの観点から優れたワクチン技術の開発で、臨床第Ⅰ相試験終了までを目指した研究開発
一般公募 研究開発課題一覧
研究開発課題名 | 研究開発代表者 /所属 |
研究開始時期 | |
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重点感染症に対する感染症ワクチンの開発 | |||
ユニバーサルサルベコウイルスワクチンの研究開発 | 山本 美奈/ 塩野義製薬株式会社 |
令和4年7月 | |
レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発 | 赤畑 渉/ VLP Therapeutics Japan 株式会社 |
令和4年8月 | |
⿇疹ウイルスベクターを⽤いたニパウイルス感染症ワクチンの開発 | 甲斐 知惠⼦/ 国立大学法人 東京⼤学 |
令和5年2月 | |
弱毒生4価デングワクチンの開発 | 園田 憲悟/ KMバイオロジクス株式会社 |
令和5年2月 | |
痘そうワクチンの製法近代化に関する研究 | 園田 憲悟/ KMバイオロジクス株式会社 |
令和5年2月 | |
インフルエンザワクチンに関する研究開発 | 籔田 雅之/ 第一三共株式会社 |
令和5年4月 | |
新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発 | |||
カイコ昆⾍モダリティによる低価格な国産組換えワクチンに関する研究開発 | 日下部 宜宏/ 国立大学法人 九州大学 |
令和4年12月 | |
PureCap 法を基盤とした高純度 mRNA国内生産体制の構築と送達キャリアフリーの安全なmRNAワクチンの臨床開発 | 内田 智士/Crafton Biotechnology株式会社/ 東京医科歯科大学 |
令和4年12月 | |
非増殖型「半生ウイルス」を基盤とした新型コロナワクチンの研究開発 | 河岡 義裕/ 国立大学法人 東京大学 |
令和4年12月 | |
AAV(アデノ随伴ウイルス)を活用した次世代型サブユニットワクチンの研究開発 | 岡田 尚巳/ 国立大学法人 東京大学 |
令和4年12月 | |
新規細胞質型RNAウイルスベクターを用いた新興・再興感染症ワクチン作製プラットフォームの確立と遺伝子組換えワクチンのカタログ化 | 野阪 哲哉/ 国立大学法人 三重大学 |
令和5年4月 |
特定領域公募
アジュバンド技術支援
①革新的なアジュバントを含む多様なアジュバント、②アジュバントの特性(有効性や安全性等)に係る網羅的なデータベースを保有し、③適切な抗原-アジュバント構成選択に係る提案機能を活用して、④各種ワクチン開発に対して必要なアジュバント技術を提供する支援
キャリア技術支援
①LNP を含む多様なキャリア技術、②薬物動態評価技術、③各キャリア技術の特性(標的到達性、キャリア自体の免疫原性等)に係る網羅的なデータベースを保有し、④適切なキャリア技術選択に係る提案機能を活用して、⑤各種ワクチン開発に対して必要なキャリア技術を提供する支援
アジュバント・キャリア技術支援にかかる研究開発課題名 | 研究開発代表者 /所属 |
研究開始時期 |
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革新的アジュバント・ワクチンキャリアの開発と技術支援ならびにデータベースの構築 | 國澤 純/ 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 |
令和4年7月 |
國澤班の支援内容
- 開発者の抗原、アジュバント、キャリアを用いた評価における不足技術の支援
- アジュバント・キャリア候補品を提供
- 大量製造(GMP含む)に向けたアドバイス など
◆國澤班が保有・管理する代表的なアジュバント・キャリアに関して

非臨床薬効試験支援
①新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発等における探索的な非臨床薬効試験(原則、対照ワクチンとの比較試験)、②BSL 施設を利用した薬事承認申請に向けた「効力を裏付ける試験」の実施体制を保有し、③個別ワクチン開発において必要な試験を実施
非臨床薬効試験支援に係る研究開発課題名 | 研究開発代表者 /所属 |
研究開始時期 |
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100日でワクチンを提供可能にする革新的ワクチン評価システムの構築 | 石井 健/ 国立大学法人 東京大学 |
令和4年7月 |
石井班の支援内容
- 適切なBSL管理のもと未知の感染病原体の探索的研究
- 薬事承認申請に向けた有効性検証実験
- 新規ワクチンの探索的な非臨床薬効試験
◆石井班の支援メニュー

一般公募と特定領域公募の関係性についての概略図
評価・運営体制
- 本事業では、競争的研究費の効率的な活用を図り、優れた成果を生み出していくための円滑な実施を図るため、プログラムスーパーバイザー(PS)及びプログラムオフィサー(PO)を配置します。
- PS、PO 等は、本事業全体の進捗状況を把握し、事業の円滑な推進のため、必要な指導・助言等を行います。また、研究機関及び研究者は、PS、PO 等に協力する義務を負います。PS、PO 等による指導、助言等を踏まえ、研究開発課題に対し必要に応じて計画の見直しや中止(計画達成による早期終了を含む。)等を行うことがあります。
プログラムスーパーバイザー(PS)
古賀 淳一(日本医療研究開発機構 先進的研究開発戦略センター(SCARDA)プロボスト)
プログラムオフィサー(PO)(五十音順)
荒瀬 尚(大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 微生物病研究所 教授)
鹿野 真弓(東京理科大学 薬学部薬学科 教授)
谷口 清洲(国立病院機構三重病院 院長)
松本 哲哉(国際医療福祉大学 医学部感染症学講座 主任教授)
森川 茂(岡山理科大学 獣医学部微生物学 教授)
最終更新日 令和5年5月12日