先進的研究開発戦略センター(SCARDA) ワクチン・新規モダリティ研究開発事業

基本情報

分野 SCARDA,感染症
開発フェーズ 応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験,治験
お問い合わせ先
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 先進的研究開発戦略センター
先進的研究開発事業部 
ワクチン・新規モダリティ研究開発事業 担当
備考:

E-mail: scarda-sd"AT"amed.go.jp     戦略企画課(公募について)
E-mail: scarda-vf_office"AT"amed.go.jp 戦略推進課(既採択課題について)

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概要

先進的研究開発戦略センター(SCARDA)の最新情報はこちらから

今回のパンデミックを契機に、今後脅威となりうる感染症に対応できるよう、ワクチン開発を先導する仕組みとして先進的研究開発戦略センター(SCARDA)を新設することとされ、同センターにおいて、ワクチン開発に有効と考えられる新規モダリティ(創薬手法)の育成や感染症ワクチンへの応用等の研究開発について、基礎研究から実用化まで産学官が連携して実施することとしています。
本事業では、今後のパンデミックに備える観点から、国が定める重点感染症に対して、感染症有事にいち早く、安全で有効な、国際的に貢献できるワクチンを国内外に届けることを目標としており、(1)感染症ワクチンの開発、(2)ワクチン開発に資する新規モダリティの研究開発を実施します。また、感染症有事には、発生前のファンディングを通じて得られた最新の知見・技術や、エビデンスを集積し、迅速・機動的に早期実用化を目指すこととしています。

公募情報

ニュース

AMEDが支援する課題の研究成果として各研究機関が発表した資料は、2024(令和6)年 成果情報一覧をご覧ください。

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研究成果

最新の研究成果を紹介します。

NEW!!
2024年5月21日
SARS-CoV-2オミクロンKP.2株のウイルス学的特性の解明
佐藤 佳(東京大学):非臨床薬効試験支援に係る研究開発(石井班)

2024年5年16日
新型コロナワクチン接種後の抗体産生維持に働くT細胞を同定ワクチンによる抗体持続性の予測が可能に
山﨑 晶(大阪大学):革新的アジュバント・ワクチンキャリアの開発と技術支援ならびにデータベースの構築(國澤班)

過去の研究成果はこちらから

ワクチン・新規モダリティ研究開発

重点感染症に対する感染症ワクチンの開発

「国が定める重点感染症」に対して感染症有事にいち早く、安全で有効な、国際的に貢献できるワクチンを国内外に届けることを目標に基礎研究で得られた重点感染症に対するエビデンスを踏まえたワクチンの開発で、臨床第Ⅱ相試験終了までを目指した研究開発

新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発①②

既に国内外で実用化されているワクチンモダリティ(生ワクチン、弱毒ワクチン、不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、VLP ワクチン、mRNA ワクチン、AdV ベクターワクチン)に比べて、生産能力や有効性・安全性、利便性等の付加価値のいずれかの観点から優れたワクチン技術の開発で、臨床第Ⅰ相試験終了までを目指した研究開発

重点感染症に対する感染症ワクチンの開発
研究開発課題名 研究開発代表者/
所属
研究開始時期 概要
ユニバーサルサルベコウイルスワクチンの研究開発 山本 美奈/
塩野義製薬 株式会社
令和4年7月 概要
レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発 赤畑 渉/
VLP Therapeutics Japan
株式会社
令和4年8月 概要
 
⿇疹ウイルスベクターを⽤いたニパウイルス感染症ワクチンの開発 甲斐 知惠⼦/
国立大学法人 東京⼤学   
令和5年2月 概要
弱毒生4価デングワクチンの開発 園田 憲悟/
KMバイオロジクス 株式会社
令和5年2月 概要
痘そうワクチンの製法近代化に関する研究 園田 憲悟/
KMバイオロジクス  株式会社
令和5年2月 概要
インフルエンザワクチンに関する研究開発 丹澤 亨/
第一三共 株式会社
令和5年4月 概要
インフルエンザ及びコロナウイルス感染症不活化ウイルス完全粒⼦混合ワクチンの研究開発 喜⽥ 宏/
国⽴⼤学法⼈ 北海道⼤学
令和5年11月 概要
季節性インフルエンザ/新型コロナ混合ワクチンに関する研究開発 丹澤 亨/
第一三共 株式会社
令和5年12月 概要
新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発①
研究開発課題名 研究開発代表者/
所属
研究開始時期 概要
カイコ昆⾍モダリティによる低価格な国産組換えワクチンに関する研究開発 日下部 宜宏/
国立大学法人 九州大学
令和4年12月 概要
PureCap 法を基盤とした高純度 mRNA国内生産体制の構築と送達キャリアフリーの安全なmRNAワクチンの臨床開発 内田 智士/
Crafton Biotechnology 株式会社
令和4年12月 概要
非増殖型「半生ウイルス」を基盤とした新型コロナワクチンの研究開発 河岡 義裕/
国立大学法人 東京大学
令和4年12月 概要
AAV(アデノ随伴ウイルス)を活用した次世代型サブユニットワクチンの研究開発 岡田 尚巳/
国立大学法人 東京大学
令和4年12月  概要
新規細胞質型RNAウイルスベクターを用いた新興・再興感染症ワクチン作製プラットフォームの確立と遺伝子組換えワクチンのカタログ化 野阪 哲哉/
国立大学法人  三重大学
令和5年4月 概要
コメ型経口ワクチンMucoRice-CTB_19Aの開発とヒトでの粘膜免疫誘導効果実証とそれを応用した呼吸器感染症に対する新規常温安定備蓄型経口ワクチンプラットフォームを目指す研究開発 清野 宏/
国立大学法 千葉大学
令和5年11月 概要
細胞内環境応答・崩壊性を有する脂質材料を基盤とした低起炎性mRNAワクチンの開発 吉岡 貴幸/
国立大学法人 大阪大学
令和5年11月 概要
カチオン化ナノゲルデリバリーシステムを軸としたインフルエンザ・新型コロナ経鼻ワクチンの研究開発 山本 美奈/
塩野義製薬 株式会社
令和5年12月 概要
遺伝子欠損変異エボラウイルスを用いたワクチンの開発研究 河岡 義裕/
国立大学法人 東京大学
令和5年11月 概要
多機能性免疫誘導を有する新規ワクチンモデリティ「人工アジュバントベクター細胞(aAVC)」技術による感染症ワクチンの開発 藤井 眞一郎/
国立研究開発法人 理化学研究所
令和5年11月 概要
エムポックスを含むオルソポックス属ウイルス感染症に対する非増殖型ワクシニアウイルスワクチンの開発に資する研究 安井 文彦/
公益財団法人 東京医学総合研究所
令和5年11月 概要
       
新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発②
ワクチンへ応用するために必要な技術的課題を解決することを目指したもの(異分野参入促進型)
研究開発課題名 研究開発代表者/
所属
研究開始時期 概要
耐酸性微細藻類を用いた経口ワクチンの実用化に関する研究開発 大松 勉/
国立大学法人 東京農工大学
令和5年11月 概要
迅速な中和抗体誘導を可能にするRNAワクチンモダリティの研究開発 松村 隆之/
国立感染症研究所
令和5年11月 概要
化学合成可能なウイルス様粒子ワクチンモダリティの研究開発 高橋 宜聖/
国立感染症研究所
令和5年11月 概要
中和抗体誘導型エピトープ提示ワクチン(合成エピトープワクチン)の研究開発 渡部 良広/
国立大学法人 金沢大学
令和5年11月 概要
糖ペプチドワクチン:逃避変化しない糖鎖修飾領域を標的とする革新的なワクチンモダリティに関する研究開発 西村 紳一郎/ 
国立大学法人 北海道大学
令和5年11月 概要
計算科学を用いたユニバーサルワクチン設計技術の開発 小野口 和英/
日本電気 株式会社
令和5年11月 概要
Th1 アジュバント・ARNAX を⽤いたインフルエンザ成分ワクチンの開発研究 瀬⾕ 司/
学校法⼈ ⻘森⼭⽥学園 ⻘森⼤学
令和5年11月 概要
iPS細胞技術に基づく量産型呼吸器上皮細胞由来エクソソームを用いた吸入mRNAワクチン開発 山本 佑樹/
HiLung 株式会社
令和5年11月 概要
化学修飾を駆使した次世代型mRNA技術の開発と感染症予防ワクチンへの応⽤ ⽊村 宏/
国⽴⼤学法⼈ 東海国⽴⼤学機構
名古屋⼤学
令和6年4月 概要
無細胞合成技術とマイクロ流路技術によるウイルス様粒⼦作製法の開発 ⾞ 兪澈/
国⽴研究開発法⼈ 海洋研究開発
機構
令和6年4月 概要
新規ウイルス様粒⼦デザインコンセプトによるフラビウイルス感染症ワクチンの研究開発 鈴⽊ 忠樹/
国⽴感染症研究所
令和6年4月 概要
LC-Plasma 経鼻接種による自然免疫メモリー誘導ワクチン開発 俣野 哲朗/
国⽴感染症研究所
令和6年4月 概要
粉体噴射型 IgA 産生誘導経鼻ワクチンシステムの開発 宮澤 正顯/
株式会社 新日本科学
令和6年4月 概要

ワクチン開発のための技術支援

アジュバンド技術支援

①革新的なアジュバントを含む多様なアジュバント、②アジュバントの特性(有効性や安全性等)に係る網羅的なデータベースを保有し、③適切な抗原-アジュバント構成選択に係る提案機能を活用して、④各種ワクチン開発に対して必要なアジュバント技術を提供する支援

キャリア技術支援

①LNP を含む多様なキャリア技術、②薬物動態評価技術、③各キャリア技術の特性(標的到達性、キャリア自体の免疫原性等)に係る網羅的なデータベースを保有し、④適切なキャリア技術選択に係る提案機能を活用して、⑤各種ワクチン開発に対して必要なキャリア技術を提供する支援

アジュバント・キャリア技術支援にかかる研究開発課題名 研究開発代表者
/所属
研究開始時期
革新的アジュバント・ワクチンキャリアの開発と技術支援ならびにデータベースの構築 國澤 純/
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
令和4年7月

國澤班の支援内容

  • 開発者の抗原、アジュバント、キャリアを用いた評価における不足技術の支援
  • アジュバント・キャリア候補品を提供
  • 大量製造(GMP含む)に向けたアドバイス など

◆國澤班が保有・管理する代表的なアジュバント・キャリア

非臨床薬効試験支援

①新規モダリティを用いる感染症ワクチンの研究開発等における探索的な非臨床薬効試験(原則、対照ワクチンとの比較試験)、②BSL 施設を利用した薬事承認申請に向けた「効力を裏付ける試験」の実施体制を保有し、③個別ワクチン開発において必要な試験を実施

非臨床薬効試験支援に係る研究開発課題名 研究開発代表者
/所属
研究開始時期
100日でワクチンを提供可能にする革新的ワクチン評価システムの構築 石井 健/
国立大学法人 東京大学
令和4年7月

石井班の支援内容

  • 適切なBSL管理のもと未知の感染病原体の探索的研究
  • 薬事承認申請に向けた有効性検証実験
  • 新規ワクチンの探索的な非臨床薬効試験

◆石井班の支援メニュー 

ワクチン・新規モダリティ研究開発とワクチン開発のための技術支援の関係性

評価・運営体制

  • 本事業では、競争的研究費の効率的な活用を図り、優れた成果を生み出していくための円滑な実施を図るため、プログラムスーパーバイザー(PS)及びプログラムオフィサー(PO)を配置します。
  • PS、PO 等は、本事業全体の進捗状況を把握し、事業の円滑な推進のため、必要な指導・助言等を行います。また、研究機関及び研究者は、PS、PO 等に協力する義務を負います。PS、PO 等による指導、助言等を踏まえ、研究開発課題に対し必要に応じて計画の見直しや中止(計画達成による早期終了を含む。)等を行うことがあります。

プログラムスーパーバイザー(PS)

籔田 雅之(日本医療研究開発機構 先進的研究開発戦略センター(SCARDA)プロボスト)

プログラムオフィサー(PO)(五十音順)

荒瀬 尚(大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 微生物病研究所 教授)
李 仁義(神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科 客員教授)
押谷 仁(東北大学大学院 医学系研究科 微生物学分野 教授)
鹿野 真弓(東京理科大学 薬学部 嘱託教授)
谷口 清洲(国立病院機構三重病院 病院長)
松本 哲哉(国際医療福祉大学 医学部感染症学講座 主任教授)
森川 茂(国立感染症研究所 獣医科学部 名誉所員)
横手 公幸(バイオシュート株式会社 取締役/上級技術執行役員)

契約書雛形・事務処理説明書(追補版)・様式

最終更新日 令和6年11月28日