疾患基礎研究課 新興・再興感染症研究基盤創生事業
基本情報
分野 | 疾患基礎研究プロジェクト,感染症 |
---|---|
開発フェーズ | 基礎的,応用,該当なし |
お問い合わせ先 |
|
概要
近年、世界では様々な地域で新たな感染症が出現しており、これまでに熱帯地域を中心として、様々な新興・再興感染症が流行しています。高温多湿な環境と公衆衛生の整備の遅れにより、デング熱やマラリア、結核など古くからある感染症は依然として流行し、一方で、感染症流行地における人口増加と経済拡大により人の居住地域と野生動物の生息域が接近する機会が増え、新たな動物由来の感染症が発生するリスク、並びに航空機による人やモノの移動時間が短縮したことにより感染症の流行が国境を越えて拡大するリスクが高まっています。
文部科学省の「感染症研究の推進の在り方に関する検討会報告書」(令和元年6月)で、感染症制御のための取り組みは、わが国のみならず、国際的な連携のもとに研究が必要不可欠であり、未知の感染症を含めた感染症制御の対策には基礎的研究の積み重ね、研究能力・研究体制の強化が極めて重要であることなど、今後の感染症研究の方向性がとりまとめられたことを踏まえ、令和2年度に「感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)」と「感染症研究革新イニシアティブ(J-PRIDE)」を発展的に統合した新規事業として「新興・再興感染症研究基盤創生事業」が開始されました。
公募情報
-
令和6年12月4日令和6年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点活用研究領域)」の採択課題について
-
令和6年10月23日令和6年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」の採択課題について
-
令和6年8月23日 終了令和6年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点活用研究領域)」に係る公募について
-
令和6年7月18日 終了令和6年度 (情報更新) 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」に係る公募について
-
令和5年10月26日令和5年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)」の採択課題について
-
令和5年8月3日 終了令和5年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)」に係る公募について
-
令和5年6月30日令和5年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点活用研究領域)」の採択課題について
-
令和5年5月18日 若手あり令和5年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」の採択課題について
-
令和5年1月27日 終了令和5年度 (情報更新)「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点活用研究領域)」に係る公募について
-
令和5年1月16日 終了若手あり令和5年度 「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」に係る公募について
ニュース
AMEDが支援する課題の研究成果として各研究機関が発表した資料は、2024(令和6)年 成果情報一覧をご覧ください。
-
令和6年10月31日「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」 令和5年度終了課題の事後評価結果について
-
令和5年11月2日「新興・再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)」 令和4年度終了課題の事後評価結果について
-
プレスリリース 令和4年6月17日新型コロナウイルスの新たな細胞侵入経路とその阻害薬の発見―COVID-19の複雑な病態解明・治療薬開発に期待―
-
成果情報 令和4年5月27日タンパク質リン酸化による液-液相分離制御のしくみを解明―細胞内非膜型オルガネラの構築原理の解明へ―
-
成果情報 令和4年5月13日新たな遺伝的性質をもつカルバペネム耐性菌を同定―環境における薬剤耐性菌拡散の原因解明に期待―
-
プレスリリース 令和4年2月18日外部から遺伝物質を持ち込まずにゲノムを改良する新技術「TAQing2.0」を開発
-
プレスリリース 令和3年12月16日ヒトT細胞白血病ウイルスがCD4+T細胞のがん化を引き起こすプロセスを解明
-
プレスリリース 令和3年12月10日血小板で新型コロナの重症化リスクを予測
-
プレスリリース 令和3年11月10日生体内の病原性寄生虫トキソプラズマの寄生胞膜を認識する仕組みを解明―Irgb6の結晶構造解析に成功―
-
成果情報 令和3年11月2日実患者における同種造血幹細胞移植後のサイトメガロウイルス特異的細胞傷害性T細胞の特徴―ウイルス免疫再構築の動態解明と新規免疫療法開発に向けて―
事業の方向性
令和元年度終了事業「感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)」において、Ⅰ期からⅢ期にわたる15年間、感染症流行地に日本人研究者が常駐して、海外研究拠点を整備した結果、疫学やコホート研究等の進展、研究を通じた人材育成、現地国の大学・研究機関並びに行政機関との連携体制構築等が進みました。今後は、感染症流行地における研究基盤の整備を進めていくとともに、海外研究拠点をハブとした研究ネットワークを活用して大規模かつ多様な共同研究を効率的かつ効果的に実施していく必要があります。 また、平成29年度に開始された「感染症研究革新イニシアティブ(J-PRIDE)」においても、異分野の先端的な研究と連携・融合した基礎研究が進展し、若手研究者の育成や海外機関の研究者との共同研究による成果も創出されました。今後は、さらに多様な研究者の参画、先進的な研究を進める諸外国との連携を加速し、我が国の感染症研究機能の強化につながる、高度な技術、能力を有する新たな人材の育成や若手研究者の参入、斬新な発想による研究の実施を促進します。
研究領域について
事業の中で、AMEDは、海外に整備した研究開発拠点に国内の大学・研究機関等に所属する研究者が常駐して現地の大学や研究機関等と協力して共同研究を実施する「海外拠点研究領域」、海外研究拠点で得られる検体・情報等を活用した「海外拠点活用研究領域」及び多様な分野の研究者が連携して斬新な着想に基づく革新的な基礎研究を推進する「多分野融合研究領域」の3つの研究領域を設定し、公募を実施します。
なお、「国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議」等の決定を踏まえ、長崎大学における高度安全実験施設整備に対して補助事業として実施しています。
詳細は以下のリンクをご覧下さい。
中間・事後評価報告書
- 令和5年度 多分野融合研究領域 事後評価
- 令和4年度 海外拠点活用研究領域、新型コロナウイルス感染症以外のテーマ 事後評価
- 令和4年度 海外拠点活用研究領域 事後評価
- 令和4年度 海外拠点研究領域 中間評価
- 令和4年度 多分野融合研究領域 事後評価
- 令和3年度 BSL4拠点形成研究中間評価結果報告書
終了した事業
最終更新日 令和6年10月31日