疾患基礎研究課 革新的がん医療実用化研究事業 令和元年度 事後評価
革新的がん医療実用化研究事業における事後評価結果を公表します。
1.事後評価の趣旨
事後評価は、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業運営の改善に資することを目的として実施します。
革新的がん医療実用化研究事業(以下、本研究事業)では、課題評価委員会(名簿)を以下の日程で開催し、本研究事業における事後評価の評価項目に沿って、評価対象課題別に書面審査にて事後評価を実施しました。
2.事後評価委員会
- 開催日:
- 令和元年10月8日、9日、11日、15日、21日、23日
- 令和2年3月18日
評価委員については以下のPDFファイルをご覧ください。
3.事後評価対象課題
4.評価項目
- 研究開発達成状況
- 研究開発成果
- 実施体制
- 今後の見通し
- 事業で定める事項及び総合的に勘案すべき項目
- 総合評価
5.総評
本研究事業では、「がん研究10か年戦略」を踏まえて、我が国の死亡原因の第一位であるがんについて、患者・社会と協働した研究を総合的かつ計画的に推進することにより、がんの根治、がんの予防、がんとの共生をより一層実現し、「がん対策推進基本計画」の全体目標である「がんによる死亡者の減少」、「全てのがん患者とその家族の苦痛の軽減と療養生活の質の維持向上」、「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」を達成することを目指します。
今回の事後評価の対象となった114課題のうち、一部の課題で進捗の遅れが見られたものもありましたが、多くの課題が期待を超える、ないしは、おおむね期待通りの進捗と成果が得られたと評価されました。特に、がんゲノミクスにおける国際コンソーシアムへの参加や国際共同臨床研究の開始等、国際的な研究活動の推進、厚生労働省やPMDAの活用等の早期実用化に向けた取り組み、承認申請に向けた医師主導治験の最終結果の取得や企業等出等、実用化への推進、臨床試験から得られたエビデンスのガイドラインへの反映による新しい標準治療創出の推進等、が高く評価されました。
最終更新日 令和2年4月17日