イベント 開催日:平成30年3月3日 ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト 平成29年度市民向け成果発表会「みつける✕なおす✕いきる ―最新がん研究から未来を描く―」を開催しました
開催報告
会場の様子
山田泰広先生後藤功一先生新井郷子先生
村垣善浩先生中釜斉先生天野慎介先生
ポスター発表会場
平成30年3月3日(土)、イイノホール(東京・霞が関)にて、ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクト 平成29年度市民向け成果発表会「みつける×なおす×いきる―最新がん研究から未来を描く―」を開催いたしました。当日は天候に恵まれ、223名の方々にご来場いただきました。
ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクトでは3省事業(文部科学省、厚生労働省、経済産業省)の一体的なマネージメントを行っており、「がん研究10か年戦略」に基づき、基礎研究の有望な成果を厳選し、実用化に向けた医薬品・医療機器を開発する研究を推進し、臨床研究等へ導出しています。また、臨床研究で得られた臨床データ等を基礎研究等に還元し、医薬品・医療機器開発をはじめとするがん医療の実用化を加速します。本成果発表会は、3省事業の合同企画として、平成29年度に創出された主な研究成果を、社会の皆様に広くご紹介することを目的に開催したものです。
今回は数多くの研究開発課題の中から各事業で研究を推進中の5名の先生方に、がん研究分野における最先端の研究内容や、研究に至るきっかけ、研究を推進する上で苦労したこと等をスライドや映像にてご発表いただきました。
また、特別講演として、全国がん患者団体連合会理事長の天野慎介先生に、ご自身の経験をも踏まえた患者参画に関し、分かりやすくご紹介いただきました。
初の取り組みとしては、登壇者6名に加え、次世代がん医療創生研究事業及び革新的がん医療実用化研究事業からの研究者22名によるポスター発表を行いました。一見分かりにくいと思われる研究内容を、研究者自身の言葉やポスターに描かれた図版などを用いて直接来場者に説明しその場で来場者からの質問にも答えるという形式で、会場となったホワイエでは熱心に意見が交わされました。
昨年度好評だった来場者によるリモコンアンケートも引き続き行いました。各講演者から来場者に聞いてみたいことを問いかけ、来場者はリモコンのボタンを押して回答します。即時に画面にグラフ表示される集計結果に、会場は唸ったりどよめいたり、時には笑いに包まれたりしました。
来場者から頂いたアンケートでは、「的確でとても分かりやすく、興味深かった」、「研究の更なる成果、進歩に期待」、「ポスター発表では研究者に気軽に直接質問でき、研究への理解が深まった」等の研究に関するご意見や、患者参画について、「重要性を感じ、興味を持った。今できることを考えたい」、「もっと患者の声が届く社会になれば」等々、多数ご意見を頂戴しており、ご来場いただいた皆様に有益な情報をお届けすると共に、がん研究の未来に向けた想いを共有することができたのではないかと考えております。
AMED戦略推進部がん研究課では、今後もこのような成果発表会等の場を通してがん研究の研究開発状況をお伝えするとともに、研究成果が一刻も早く患者さん、医療の現場や社会に還元されることを目指し、本プロジェクトを推進してまいります。
関連資料
※ファイルサイズが大きいため、ダウンロードの際は通信環境にご注意ください。要旨集
動画配信のご案内
成果報告会当日の模様を、動画で配信しています。動画は第1部・第2部の2本に分かれておりますので、視聴される方は、以下のリンクよりご覧ください(動画配信は外部サービスを利用して行っております)。平成29年度 JCRP市民向け成果発表会(第1部)
平成29年度 JCRP市民向け成果発表会(第2部)
関連リンク
最終更新日 平成30年4月11日