プレスリリース 平成30年度採択研究課題の概要

平成30年5月17日プレスリリース

研究課題名 ベトナムにおける治療成功維持のための”bench-to-bedside system”構築と新規HIV-1感染阻止プロジェクト 研究期間 5年間
研究代表者名(所属機関・役職) 岡 慎一(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター長)
相手国名 ベトナム社会主義共和国 主要相手国研究機関 国立熱帯病病院
研究課題の概要
ベトナムでは、HIV感染者に対する薬剤治療費を全額担ってきた海外からの支援が打ち切られ、2017年度以降、段階的に自国の健康保険制度に基づく治療が始まる。これにより自己負担額の発生と治療に慣れていない地元での治療に移行することになり、服薬率の低下および不十分な治療による薬剤耐性ウイルスの出現、さらにそれらに伴う新たな感染者増加の可能性が危惧されている。本プロジェクトでは、上記の事態を回避するため、薬剤耐性ウイルスに対する監視ネットワークを樹立し、得られた情報を臨床現場と医療行政の施策に還元するとともに、適切な抗ウイルス療法を実施するシステムを構築する。また、HIV感染リスクの高い非感染者に対してPrEP療法(曝露前予防による新規HIV感染阻止療法)が施されているが、この効果を免疫機能という観点から解析し、将来的なワクチン開発に繋げることを目指す。
研究課題名 アフリカにおけるウイルス性人獣共通感染症の疫学に関する研究 研究期間 5年間
研究代表者名(所属機関・役職) 高田 礼人(北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター・教授)
相手国名 ザンビア共和国/
コンゴ民主共和国
主要相手国研究機関 ザンビア大学獣医学部(ザンビア共和国)/
国立生物医学研究所(コンゴ民主共和国)
研究課題の概要
アフリカ諸国の感染症対策は世界規模で取り組む課題となっている。ヒト、家畜及び野生動物におけるウイルス性人獣共通感染症の発生・流行が問題となっているが、対策に必要な情報や検査技術が不十分である。本研究では、有効な診断法の開発、ウイルスの生態と分布域の解明およびアフリカの教育・研究機関との共同研究を通したウイルス感染症診断・研究基盤の底上げを目的とする。ザンビア共和国およびコンゴ民主共和国の野生動物、家畜、家禽、節足動物およびヒトの検体を用いて、人獣共通感染症ウイルスならびにウイルス特異的抗体の検出を試みるとともに、新規ウイルスを探索し病原体としてのリスクを評価する。これらの調査・研究を両国の研究機関と共同で実施することによって、アフリカにおける本分野の研究・教育ネットワークを整備するとともに人材を育成する。

※研究課題の並びは、研究代表者名の五十音順です。また、研究課題名は採択時のものであり、相手国関係機関との実務協議などの結果、変わることがあります。

最終更新日 平成30年5月17日