プレスリリース 第6回日本医療研究開発大賞 日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞について

プレスリリース

内閣府より第6回日本医療研究開発大賞の受賞者が公表されました(詳細はこちら)。同大賞日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞の受賞者は以下のとおりです。

第6回日本医療研究開発大賞 日本医療研究開発機構(AMED)理事長賞受賞者

受賞者名 タイトル 功績
江島 広貴
(東京大学 大学院工学系研究科
マテリアル工学専攻 准教授)
水生生物の接着機構にヒントを得た生体組織接着剤の研究開発 海洋生物の接着機構にヒントを得て、高強度水中接着剤の開発に成功した。本接着剤は湿潤環境下でも強い接着力を発揮するため、手術用接着剤などへの応用が期待される。
塩飽 裕紀
(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科
テニュアトラック准教授)
統合失調症の原因解明と新しい治療法の創出につながる、シナプス分子に対する新規自己抗体の発見 統合失調症と診断された患者から脳のシナプスタンパク質への自己抗体を発見し、病態解明および治療への手掛かりを得た。統合失調症患者に対する新たな治療法や、早期発見・治療への展開が期待される。
髙木 聡
(がん研究会 がん化学療法センター
基礎研究部 研究員)
脂質メディエータ受容体を標的とした骨肉腫の増殖・転移を阻害する新治療法の開発 約40年間も新薬が承認されていない骨肉腫について、肺転移機構を解明し、骨肉腫の増殖や転移を阻害するための治療標的を見出した。独自のモダリティ開発も進めるなど、治療薬開発への応用が期待される。
武内 俊樹
(慶應義塾大学 医学部 小児科学教室
専任講師)
「社会共創」の観点を重視した研究開発とゲノム解析による新生児・小児医療への貢献
 
全国規模の拠点ネットワークを構築し、ゲノム解析による重症新生児への診断・治療に貢献する他、新規の先天異常症候群「武内・小崎症候群」を報告し、データシェアリングにより国内だけでなく海外の患児の確定診断に至った。
星野 歩子
(東京大学 先端科学技術研究センター
細胞連関医科学分野 教授)
エクソソーム含有タンパク質をパラメーターとした健康長寿とアルツハイマー病マーカーの解明 アルツハイマー病患者と健常者では血中エクソソームのタンパク質組成が異なることを明らかにした。同疾患の早期診断のためのバイオマーカーとしての臨床応用が期待される。

お問合わせ先

日本医療研究開発機構 経営企画部 広報課
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel:03-6870-2245
E-mail:contact"AT"amed.go.jp

掲載日 令和5年8月22日

最終更新日 令和5年8月22日