トピックス 北里大学特別栄誉教授 大村 智 博士のノーベル生理学・医学賞受賞のお祝い―理事長談話―

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北里大学特別栄誉教授 大村 智 博士がノーベル生理学・医学賞を受賞されることに対し、心からお祝いを申し上げます。感染症研究の分野で、日本の大学・研究機関における創薬研究の成果が評価されてノーベル賞受賞に至ったことは、誠に喜ばしく光栄なことと感じています。

受賞理由は、「線虫寄生による感染症に対する革新的な治療法の発見」です。大村博士は、土壌中から発見した新種の放線菌から、アフリカなどで発生した風土病に対して高い有効性を持つ抗生物質を発見し、多くの人々を失明等の危機から救いました。

特に、大村博士が研究された寄生虫病の分野は、今日においても、顧みられない熱帯病とも言われており、多くの患者さんが苦しんでいる深刻な課題となっています。AMEDにおいても、引き続きこのような分野において、研究開発の支援を続けていきたいと思います。

2012年の山中伸弥博士に続く同賞の受賞は、わが国の医療分野の研究開発レベルが世界のトップクラスの水準にあることを示しています。大村博士の受賞を心からお祝いするとともに、AMEDは我が国の医療の発展に貢献できるよう、より一層の努力を続けて参ります。

2015年10月5日
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 理事長 末松 誠

掲載日 平成27年10月5日

最終更新日 平成27年10月5日