プレスリリース 日本医療研究開発機構(AMED)と欧州保健緊急事態準備・対応総局(HERA)は、「国境を越える感染症緊急事態への準備・対応における感染症危機対応医薬品等の研究開発に関する協力の取決め」に署名
プレスリリース
日本医療研究開発機構(AMED)は2023年10月27日、欧州委員会の欧州保健緊急事態準備・対応総局(HERA)と「国境を越える感染症緊急事態への準備・対応における感染症危機対応医薬品等の研究開発に関する協力の取決め」に署名をしました。式典はオンライン形式で実施し、AMED三島良直理事長は、ジャン=エリック・パケ 駐日欧州連合特命全権大使の立ち会いのもとAMED(東京)で、またHERAのローラン・ミュシェル総局長代理は、正木靖 欧州連合日本政府代表部特命全権大使の立ち会いのもとHERA(ブリュッセル)で、それぞれ取決めに署名しました。
本取決めでは主に以下の3つの取り組みを開始することに合意しています。
- 国境を越える感染症の脅威に対するワクチン、医薬品、医療機器等の先端研究開発に関する情報およびデータの交換
- 双方が関心のある優先的な病原体についての研究領域や連携プロジェクトについての検討
- AMED-HERA間の定期的な会合の開催
今回の新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、国境を越えて広がる感染症の脅威に対応するためには国際的な協調が必要であることを示しました。この教訓を踏まえAMEDは国際的な協調をすすめる一環として、HERAとの取決めに署名しました。AMEDとHERAは感染症危機対応医薬品等の研究開発に関連する取組を進め、連携を強化していきます。
- 感染症危機対応医薬品等(Medical countermeasures:MCMs)について
- 感染症危機対応医薬品等とは、公衆衛生上の緊急事態において、感染症を予防、診断、治療するもののことを指します。例えばワクチン、診断薬・キット、医薬品や医療機器等が挙げられます。
- HERA(Health Emergency Preparedness and Response)について
- HERAは、欧州が将来の保健上の緊急事態に準備・対応するために、2021年9月に欧州委員会に設立された機関です。国境を超える保健上の緊急事態を予防、検知し、迅速に対応することを使命としています。平時から管理体制を整え、EU域内の感染症危機対応医薬品等(MCMs)の開発、製造、調達、公平な分配を確保することを中核の目標に据えています。
なお欧州委員会は欧州連合(EU)の行政執行機関にあたり「EUの政府、内閣」に相当します。 - AMEDについて
- AMEDは、我が国における医療分野の研究開発とその環境整備の中核的な役割を担う資金配分機関です。AMEDには、日本国政府により策定された「ワクチン開発・生産体制強化戦略」を踏まえて、感染症有事に国策としてワクチン開発を迅速に推進するために平時からの研究開発を主導する体制として、2022年3月に先進的研究開発戦略センター(Strategic Center of Biomedical Advanced Vaccine Research and Development for Preparedness and Response:SCARDA)が設置されました。またAMEDでは、感染症対策のための診断薬・キット、医薬品、医療機器等の研究開発を推進する様々な事業を行っています。
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E-mail:contact"AT"amed.go.jp
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掲載日 令和5年10月27日
最終更新日 令和5年10月27日