AMED創薬事業部が実施する創薬支援推進事業 創薬シーズ実用化支援基盤整備事業の一つである「キャタリストユニット」では、Translational Science や Regulatory science に関するアカデミア、行政機関ならびに医療関連企業による論壇の場を提供することにより、互いのハーモナイズと振興を図ることを目的とした活動を行っております。
これまでに、Translational and Regulatory Sciences (TRS) シンポジウムの開催、国際学術誌 e Journal 「Translational and Regulatory Sciences」 の刊行などを行なって参りましたが、この度新たな試みとして、最先端創薬研究に関する論壇の場として、「Top Runners in TRS」 を開催いたします。
記念すべき第1回は、AIを駆使して画像データと包括的ゲノミクス解析を融合させ、新たな病理学問分野を切り開き、難治疾患の研究で多大な功績を挙げられている若きリーダー、東京大学大学院医学系研究科 石川 俊平教授にご講演いただきます。石川先生のご研究により、深層ニューラルネットワークから取り出したディープテクスチャ情報を用いることで、通常は医療機関で病理医が判定し、客観化が容易では無かった病理組織画像を、ユニバーサルに構造化データに変換できることが分かってきました。これにより、他の症例との直接比較や多くの症例情報の集積を実現し、新しい知見を得ることが可能になると考えられます。
『深層ニューラルネットワークによる病理組織の構造化』
―Structuring of histopathological image by deep neural network―
今後の創薬研究技術について考え、議論する機会として、ぜひご参加ください。
なお、当シンポジウムはオンライン開催となります。