プレスリリース 平成28年度 採択研究課題の概要

プレスリリース

研究課題名

トルコにおける顧みられない熱帯病、特に節足動物媒介性感染症制御に向けたワンヘルス的展開

研究期間

5年間

研究代表者名

(所属機関・役職)

松本 芳嗣(東京大学大学院農学生命科学研究科・教授)

相手国名

トルコ共和国

主要相手国研究機関

エーゲ大学医学部

研究課題の概要

昆虫媒介性感染症及び人獣共通感染症は人類の健康にとって脅威であり、その伝播制御は喫緊の地球規模課題である。これら感染症制御には患者の診断、治療、予防と人・家畜・環境の衛生の保全を連携して実施するワンヘルス的展開として、伝播サイクルに関与し感染症を媒介する役割を持つベクター昆虫や、感染症の原因となる病原体を保有するリザーバー動物などの生物因子の制御及び環境要因の把握が必須である。しかし、昆虫媒介性を有し、かつ、人獣共通感染症であるリーシュマニア症及び西ナイル熱は、トルコにおいて大きな健康被害をもたらしているが、伝播サイクルに不明な点が多く、制御する上での障壁が存在している。本研究ではトルコにおいて、伝播サイクル解明とリスクマップ作成、ベクター昆虫及びリザーバー動物制御技術、新規診断技術の研究開発、社会実装を行い、これら感染症制御に貢献することを目的とする。

研究課題名

薬剤耐性真菌検出のための新規検査法の開発とブラジルにおける疫学調査等への応用

研究期間

5年間

研究代表者名

(所属機関・役職)

渡邉 哲(千葉大学真菌医学研究センター臨床感染症分野・准教授)

相手国名

ブラジル連邦共和国

主要相手国研究機関

サンパウロ州立カンピーナス大学医学部

研究課題の概要

真菌(カビ)による感染症患者が世界的に急増している中、抗真菌薬に耐性をもつ「耐性真菌」が現在欧州諸国から全世界へと拡大しつつあり、すでに先進国では大きな脅威となっている。その一方、ブラジルを中心とした中南米でもその実態は十分解明されていない状況にある。本研究では、ブラジルのサンパウロ州立カンピーナス大学医学部と連携し、ブラジル及びその周辺諸国における耐性真菌による感染症の実態を明らかにし、途上国における治療戦略を構築することを目的とする。具体的には、電力供給等のインフラが不十分な地域においても耐性真菌の検査が可能な簡便検出法を開発することで、広範囲な実態調査を実施し、また抗真菌薬耐性化のメカニズムの解明にもつなげる。さらに、本研究を通じてブラジルにおける感染症研究拠点とすべくカンピーナス大学の機能強化を行い、ブラジルを中心とした難治感染症研究の地域ネットワークの構築を目指す。

※研究課題の並びは、研究代表者名の五十音順です。また、研究課題名は採択時のものであり、相手国関係機関との実務協議などの結果、変わることがあります。

最終更新日 平成28年5月11日