トピックス 英国医学研究会議(Medical Research Council)との 研究協力覚書を更新

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国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下AMED)と英国医学研究会議(Medical Research Council、以下MRC)は、両機関の生物・医学分野の研究開発における連携・協力を継続していくことを確認し、平成29年(2017年)2月1日に署名した研究協力覚書(Memorandum of Cooperation、以下MOC)を更新するための署名を行いました。署名式は、令和4年(2022年)9月12日、ロンドンの在英国日本国大使館において、AMED三島良直理事長とMRCジョン・アイルデルExecutive Chair出席の下、行われました。

本覚書では、両機関の連携により感染症、薬剤耐性、再生医療、認知症(神経科学)を優先課題とした医学研究・開発の加速化に、共同して取り組むことに同意しています。平成29年のMOC署名以降、AMEDとMRCはこれらの分野を中心にワークショップやシンポジウムの開催や、共同公募の実施等を通じ国際共同研究を推進しています。

たとえば、感染症分野と再生医療分野おいては、日英合同ワークショップを開催後、令和2年に国際共同研究(3年間)をそれぞれの分野で開始しました。

また、認知症を主要テーマとして含む神経科学分野においては、英国と日本で毎年交互にニューロサイエンス・シンポジウムを開催しています。令和5年には認知症分野における国際共同研究(3年間)の開始が予定されており、戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)において、研究開発提案を募集したところです(9月22日締切)。

両国は、これらに加えて、健康長寿(Healthy Aging)やバイオバンク、コホート研究をトピックとした日英共同研究促進の取り組みも行っています。二国間での取り組みだけでなく、多国間協働の枠組みである、感染症のアウトブレイクに対する国際連携ネットワーク(GloPID-R)、薬剤耐性に関するプログラム連携イニシアティブ(JPIAMR)、ゲノミックスと健康のための世界連合(GA4GH)、慢性疾患国際アライアンス(GACD)等にも、AMED及びMRCが参加し連携をしています。

MOCの更新及び国際共同研究事業等の推進により、今後優先課題を中心とした両国の医学研究・開発の加速化がさらに進むものと期待されます。

(参考)
英国医学研究会議(MRC):https://www.ukri.org/

本件に関するお問い合わせ先

日本医療研究開発機構(AMED)
国際戦略推進部 国際戦略推進課
Tel:03-6870-2216 /
E-mail:international@amed.go.jp ※E-mailは上記アドレス"AT"の部分を@に変えてください。

最終更新日 令和4年10月7日