2016年度 研究事業成果集 医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)

「医療研究開発革新基盤創成事業」を創設 CiCLE(サイクル;Cyclic Innovation for Clinical Empowerment)

革新基盤創成事業部

次世代型の医療イノベーション基盤の構築を推進

平成28年に閣議決定した「未来への投資を実現する経済対策」のために、平成28年度第2次補正予算で国から措置された550億円の出資金を基に、「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」を創設しました。産学官連携によって、リバーストランスレーションリサーチ(rTR)基盤の形成や強化などを進めていきます。大型資金による公募型の産学官共同プロジェクトでは、我が国最大級の取り組みとなります。

取り組み

これまで基礎研究の成果を臨床へつなげるのは主に「橋渡し研究」でした。しかし、臨床現場で得られた課題やニーズを、再び基礎研究へフィードバックし、そこからさらに新たな研究開発のシーズが生まれるという循環型の仕組み、リバーストランスレーショナルリサーチ(rTR)も重要です。

AMEDではrTR基盤の形成などを目指し、平成28年度補正予算で措置された出資金を基に、「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」を立ち上げました。CiCLEでは、rTR基盤の形成・強化とともに、複数企業による非競争領域での協業(産産連携)などオープンイノベーション基盤の強化や、新しい医薬品・医療機器・再生医療等製品・医療技術の実現を目指します。

医療分野の研究開発、環境整備、治験といった案件にも幅広く対応し、複数年度契約を可能とし、最長10年という長期間の研究開発などにも対応します。予算も課題ごとに総額1億~100億円で、大型の初期投入も可能です。予算の一部は人件費に配分できるため、人材育成にも貢献します。

3つのタイプのCiCLE

 

rTRの基盤を強化
*CIN:Cyclic Innovation Network

 

最終更新日 平成30年10月5日