公募情報 若手あり 令和4年度 「次世代がん医療加速化研究事業」二次公募の採択課題について

国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）は、令和4年度「次世代がん医療加速化研究事業」に係る公募（二次）の研究開発課題について、当事業の課題評価委員会（名簿）において厳正な審査を行い、下記の通り採択課題を決定いたしましたのでお知らせいたします。

研究領域A（治療ターゲット）

　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　 　　　　　 　　　　　　 　　　　　 　　　　　　　 　　　

研究開発課題名	研究開発代表者
	所属機関	役職	氏名
	神経膠芽腫の増殖ストレス緩和システムを標的とする新規がん治療戦略の確立	慶應義塾大学	特任教授	佐々木 敦朗
余剰染色体から理解する染色体間近接とがん化の分子メカニズム解析	熊本大学	特別招聘教授	指田 吾郎
癌抑制ドライバー経路を標的とする抗癌剤開発	神戸大学	教授	鈴木 聡
染色体外環状DNAを標的とした次世代がん治療法の開発	名古屋大学	教授	鈴木 洋
老化細胞除去によるがん治療の効率化を目指した基礎研究	大阪大学	教授	原 英二
ヒストンメチル化酵素天然変性領域を標的とする白血病治療法の開発	千葉大学	講師	星居 孝之
上皮細胞の形質膜タンパク質リガンドによるがん変異細胞・がん細胞排除	早稲田大学	准教授	丸山 剛
Ribosome biogenesisを標的としたRAS変異大腸がん治療法開発	がん研究会	部長	八尾 良司

研究領域B（異分野融合システム）

　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　

研究開発課題名	研究開発代表者
	所属機関	役職	氏名
	腫瘍微小環境の代謝ネットワークを制御するAIセラノスティクスの開発	東京大学	特任准教授	大澤 毅
がん臨床検体と革新的3D培養技術を応用した治療抵抗性機構と克服法の探索	がん研究会	部長	片山 量平
腫瘍浸潤リンパ球のTCRレパトアを備えた再生T細胞の作製法の開発：Rag欠失前駆細胞法の開発	京都大学	教授	河本 宏
劇症型NK白血病に対する新規治療標的システイン-GGT系・トランスフェリン(Tf)-Tf受容体系の作用機序解明	東海大学	教授	幸谷 愛
エピゲノム異常を標的とした新規膵がん治療戦略の開発	がん研究会	プロジェクトリーダー	高橋 暁子
グリオーマ根治を実現する放射線駆動型ポリマーマルチターゲット薬の開発	東京医科歯科大学	講師	椨 康一
分泌性ホスホリパーゼによる細胞外小胞の脂質修飾を介したがん微小環境制御の応用展開	東京大学	教授	村上 誠
バイオエレクトロニクスとがん研究の融合によるがん創薬スクリーニング	国立がん研究センター	独立ユニット長	吉見 昭秀

研究領域C（免疫システム創薬）

　　　　　　 　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　

研究開発課題名	研究開発代表者
	所属機関	役職	氏名
	NAPプロテオゲノミクス解析基盤によるT細胞腫瘍抗原オミクス研究	札幌医科大学	講師	金関 貴幸
新規ヒト樹状細胞発現免疫チェックポイント分子を標的とした免疫チェックポイント阻害剤に関する研究開発	宮崎大学	教授	佐藤 克明
生体を用いた腫瘍抗原特異的ヒトT細胞受容体スクリーニング系の開発と利用	東京都医学総合研究所	主席研究員	鈴木 輝彦
Focal Adhesion制御による次世代がん免疫療法の開発	東北大学	教授	高井 俊行
膵癌における腫瘍関連マクロファージのマスター転写因子を標的とした新規治療法への探索研究	横浜市立大学	主任教授	田村 智彦
D-TAS解析によるTCR・抗原同時網羅的解析	札幌医科大学	准教授	廣橋 良彦
分子設計技術によるデザイン抗体を用いた免疫疲弊制御型キメラ抗原受容体T細胞の開発	信州大学	教授	柳生 茂希
固形腫瘍の代謝チェックポイントを打破するCART細胞療法の開発	国立がん研究センター	主任研究員	渡邊 慶介

研究領域D（診断/バイオマーカー）

　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　

研究開発課題名	研究開発代表者
	所属機関	役職	氏名
	遺伝子解析では診断困難な小児脳腫瘍に対するDNAメチル化解析に基づく統合診断法の確立に関する研究開発	順天堂大学	特任教授	市村 幸一
循環腫瘍変異タンパク質を利用した革新的がん早期診断技術開発	がん研究会	プロジェクトリーダー	植田 幸嗣
エピゲノム特性に基づいた胃癌易罹患性バイオマーカーの研究開発	千葉大学	教授	金田 篤志
新規細胞外マトリックス融合遺伝子産物を標的とした発がん、早期がんの血清診断バイオマーカーの開発	東京工業大学	教授	越川 直彦
革新的な腫瘍不均一性モデル動物と多施設共同臨床研究による肝癌複合免疫療法効果予測バイオマーカー探索	大阪大学	助教	小玉 尚宏
末梢血循環non-coding RNAを用いた白血病早期診断法・微小病変評価法の開発	京都大学	助教	阪本 貴士
腫瘍内低酸素を指標にした“がんの早期発見”と“予後予測”を可能にする血漿バイオマーカー	京都大学	教授	原田 浩
卵巣癌早期発見のための AI 血液診断モデルの開発ー癌関連糖蛋白と網羅的血清 糖ペプチドピークデータを用いてー	東海大学	教授	三上 幹男

研究領域E（がん多様性）

　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　　　　　　 　　

研究開発課題名	研究開発代表者
	所属機関	役職	氏名
	ハイブリッド遺伝子変異がもたらすリンパ腫時空間的不均一性を克服する新たな治療法開発	岡山大学	研究教授	遠西 大輔
患者間・腫瘍間・腫瘍内における遺伝学的・免疫学的不均一性の統合的理解	国立がん研究センター	分野長	片岡 圭亮
ゲノムデータに基づく腫瘍内不均一性を考慮した数理シミュレーション・モデルによる予測ゲノム医療実現への挑戦	国立がん研究センター	分野長	加藤 護
間質性肺炎により促進される肺発がん機構の免疫ゲノム学的理解と治療戦略の提案	国立がん研究センター	分野長	河野 隆志
全腫瘍組織3次元血管可視化による構造と機能分子発現の多様性解析	順天堂大学	主任教授	洲崎 悦生
肝外胆道がん、胆嚢がんの自然史に沿った網羅的解析と治療標的の検討	京都大学	教授	妹尾 浩
腫瘍の不均一性およびゲノム3次元構造の視点から見た乳児急性リンパ性白血病の理解と治療法に関する研究開発	東京医科歯科大学	准教授	高木 正稔
空間的エピゲノム解析を用いた子宮体がんの腫瘍形成過程の解明と早期診断・予防のための新規バイオマーカーの同定	がん研究会	プロジェクトリーダー	森 誠一

評価経過情報

公募期間	令和4年4月27日～令和4年5月26日（正午）
ヒアリング審査	令和4年7月13日、14日、15日

　　　　　　　 　　　　　　

研究領域	申請数	書面評価通過数	採択数
A	61	17	8
B	53	13	8
C	37	15	8
D	30	15	8
E	38	15	8