プレスリリース AMEDは、米国NIAID/NIHとの初の共同公募を実施し、13件の研究開発課題を採択しました

平成29年2月21日プレスリリース

ポイント

  • AMEDは、米国NIAID/NIH(アメリカ国立アレルギー感染症研究所/国立衛生研究所)と共同で研究公募を実施し、採択課題を決定しました。

  • 英語で国際課題評価を実施したのは、AMED初の事例です。

  • AMEDは国際共同研究事業を推進しています。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED、理事長 末松 誠)は、平成28年度「地球規模保健課題解決促進のための研究事業(日米医学協力計画※1)」において、米国NIAID(国立アレルギー感染症研究所、以下NIAID。長官 アンソニー・S・ファウチ)※2と共同で若手・女性育成のための公募を実施し、日本人と米国人の同数の有識者からなる共同評価委員会を経て採択課題を決定しました。提案から評価まですべて英語で行われたのはAMEDでは初めての事例となります。採択結果は、第19回汎太平洋新興・再興感染症国際会議(平成29年(2017年)2月7日~10日、NIAID等との共同開催)において発表されました。

概要

今回の共同公募は、日米医学協力計画に基づき、アジアにまん延する感染症の国際共同研究の提案を、AMEDとNIAIDが共同で募集したものです。①日-米、②日-米-アジア、もしくは、③米-アジアのいずれかの組み合わせで、若手または女性研究者を含む事を条件に、英語で共同研究の提案を行いました。提案受付窓口を、米国のCRDF Global※3に一本化し、CRDF-Global、NIAID、AMEDの3団体共同で公募運営管理を行いました。

課題の採択に際し、感染症研究者である同数の日本人と米国人から構成される評価委員会を開催しました。全部で29の提案があり、審査では各回2~3時間の評価委員会を計3回英語で実施しました。評価委員会での結果を基に、AMEDとNIAIDの研究予算の範囲で総合評点の高い提案から、計13課題の採択を決定しました。(採択課題については別紙参照。このうち日本を含む研究チームは10あり、その10チームの日本側研究開発代表機関とAMEDは契約を結びました)。米国と日本の時差は14時間あり(東部標準時)、また、米国内に広く評価者が点在しているため、ウェブ会議システムと電話会議システムを併用して、課題評価の審議を行いました。

本事業は、AMEDとNIH(米国国立衛生研究所)※4が協力に関する覚書を平成27年(2015年)に締結してから初めて実施する共同研究公募であり、また、初めて英語で合同課題評価を実施した事例です。AMEDは国際共同研究の実施を推進しており、英語による研究公募や課題評価により一層力を入れていきます。
 

用語解説

※1 日米医学協力計画
日米医学協力計画は、昭和40年(1965年)の佐藤総理大臣と米国ジョンソン大統領の共同声明に基づき、アジア地域にまん延する感染症や免疫、がん、栄養等に関する研究を行う目的で発足したものです。今回の公募は、日米医学協力計画発足50周年を記念して、若手や女性研究者の育成を目指して実施された、日米アジアの国際共同研究です。日米医学協力計画の長い歴史において、若手や女性研究者の育成は重要視されており、平成16年(2004年)に提唱された「京都宣言」においても、その原則は示されています。
※2 NIAID(National Institute of Allergy and Infectious Diseases)
NIAIDは、NIHを構成している27の研究所及びセンターの一つで、感染症やアレルギー分野の研究拠点機関です。
※3 CRDF(the U.S. Civilian Research and Development Foundation)
CRDFは、研究、研修、技術支援等により国際科学技術協力を推進する非営利機関です。特にアメリカ研究者と外国研究者の国際共同研究への助成金支援を行っています。
※4 NIH(National Institute of Health)
NIHは、生物・医学分野に関する世界最大規模の研究拠点機関で、27の研究所及びセンターで構成されています。AMEDと同様に、基礎段階から臨床段階まで一貫して研究開発を行うファンディング機関であり、昨年1月に協力に関する覚書を締結したのを期に、連携を深めています。

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E-mail:contact“AT”amed.go.jp

※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

採択者一覧

Project Principal Investigator Affiliation Country
Automated detection of outbreaks of antimicrobial-resistant bacteria in Japan Yahara, Koji  National Institute of Infectious Diseases Japan
Stelling, John Brigham and Women's Hospital U.S.
Dried Blood Spots for Cholera Serosurveillance Diep, Tai The Pasteur Institute, Ho Chi Min City Vietnam
Leung, Daniel University of Utah U.S.
Engineering bacteriocins for therapeutic development targeting pathogenic Enterobacteriaceae Dirphat, Pornphan Mahidol University Thailand
Dziejman, Michelle University of Rochester Medical Center U.S.
Molecular Surveillance of Ceftazidime (CAZ) Resistance in Melioidosis Nakajima, Chie Hokkaido University Japan
Tuanyok, Apichai University of Florida U.S.
Defined antigens for a diagnostic antigen detection test of visceral leishmaniasis Goto, Yasuyuki University of Tokyo Japan
Duthie, Malcolm Infectious Disease Research Institute U.S.
Discovery and molecular understanding of virulence-associated genetic markers of amebiasis Tsukui, Kumiko National Institute of Infectious Diseases Japan
Marie, Chelsea University of Virginia U.S.
Establishment of a novel in vitro system to assess Plasmodium vivax hypnozoites and its application for the metabolomic and pharmacological analysis Kaneko, Osamu Nagasaki University Japan
Patrapuvich, Rapatbhorn Mahidol University Thailand
Rathod, Pradipsinh University of Washington U.S.
Evaluation of P. falciparum/P. vivax protein microarray for detection of subclinical P. falciparum infection and exposure in Myanmar. Han, Kay Thwe Department of Medical Research, Ministry of Health Myanmar
Nyunt, Myaing University of Maryland, Baltimore U.S.
In vitro and in vivo characterization of host factor candidates targeting liver-stage malaria Yamamoto, Masahiro Osaka University Japan
Jacobs-Lorena, Marcelo Johns Hopkins University U.S.
Investigate the gain of immune function after hepatitis C virus eradication from patients Kanda, Tatsuo Chiba University Japan
Ray, Ranjit Saint. Louis University U.S.
Molecular characterization of interferon- resistant HIV-1 using novel imaging techniques Shioda, Tatsuo Osaka University Japan
Hope, Thomas Northwestern University U.S.
Molecular mechanisms by which HIV-1 acquires resistance to second-generation integrase strand transfer inhibitors Hachiya, Atsuko National Hospital Organization Nagoya Center Japan
Kirby, Karen University of Missouri U.S.
The balancing act: hepatic innate immune defense and viral evasion. Aly Ibarhim, Hussein National Institute of Infectious Diseases Japan
Saito, Takeshi University of Southern California U.S.

最終更新日 平成29年2月21日