プレスリリース 日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)と感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は連携強化に関する覚書に署名

プレスリリース

国立研究開発法人日本医療研究開発機構

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)は2023年6月23日、欧州の感染対策を先導する感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)と、次のパンデミックへの準備と対応を強化することを目的に、両機関の情報共有を主とした連携を強化するための覚書(Memorandum of Cooperation:MOC)に署名しました。署名は林肇駐英国日本国大使ご臨席のもと、イギリス、ロンドンにあるCEPIオフィスにて、SCARDAの濵口道成センター長とCEPIのリチャード・ハチェットCEOとの間で行われました。

署名を行ったSCARDAの濵口道成センター長(左)とCEPIのリチャード・ハチェットCEO(右)

SCARDAと CEPI は、感染症のワクチン開発に資金を提供するといった共通した役割を担っています。両機関による新たなパートナーシップを通じて、それぞれがワクチン開発対象とする病原体や開発分野における関心事項に関する情報を共有します。これにより、それぞれのワクチン開発支援の選択と集中を行い、次のパンデミックへの準備と対応を加速します。

濵口道成センター長コメント
次のパンデミックを起こす可能性を有する病原体は多く存在し、これら病原体すべてのワクチン開発を一国または一組織で担うことは難しい。ワクチンの研究開発推進における両者の情報共有を通じそれぞれの事業の選択と集中を行うことで、国際的により幅広い病原体に対し迅速な準備と対応が進むと確信しています。
リチャード・ハチェットCEOコメント
感染症の流行やパンデミックは、1つの機関、1つの国、1つの地域だけでは対処することができません。「グローバル・ワクチン・ライブラリー」の構築や100日ミッションの達成を実現し、次のパンデミックを防ぐためには、世界中から最高の科学的専門知識とリソースを結集する必要があります。このたびは、CEPIとSCARDAのパートナーシップを強化し、新興感染症と戦うというミッションにおいて日本の世界最先端のワクチン研究開発からの恩恵にあずかれることを嬉しく思います。
先進的研究開発戦略センター(SCARDA)とは
SCARDAは日本国政府により策定された「ワクチン開発・生産体制強化戦略」を背景に2022年3月にAMED内に設置されたセンターです。SCARDAでは、ワクチン開発に関する広範な情報収集・分析を実施し、戦略性を持った研究費のファンディングへと繋げ、ワクチン・新規モダリティ研究開発事業、及びワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業を実施しています。
感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)とは
CEPIは、2017年のダボス会議で発足した公的機関、民間企業、慈善団体、市民団体などによる革新的なグローバル・パートナーシップであり、ワクチン開発を行う製薬企業・研究機関に資金を拠出する国際基金です。将来起こり得る感染症に対するワクチンの開発を加速させ、感染症の発生時に人々がこれらのワクチンを公平に入手できるようにすることを目指しています。エボラ出血熱などの平時には需要が少ないが世界規模の流行を生じる恐れのある感染症に対するワクチンの開発を促進していますが、パンデミック以降は新型コロナウイルスに対するワクチンの開発も支援しています。
  • 隣席いただいた林肇駐英国日本国大使(右)
  • CEPI本部にて行われた意見交換の様子

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Tel:03-6870-2245
E-mail:contact"AT"amed.go.jp

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掲載日 令和5年6月26日

最終更新日 令和5年6月26日