プレスリリース 令和7年度医学系研究支援プログラムにおける採択課題の決定について

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国立研究開発法人日本医療研究開発機構

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)(理事長 中釜 斉)は、医学系研究支援プログラムにおいて事業を実施する機関の公募を実施し、12課題の採択を決定しました。

1.事業の概要

ライフサイエンス研究は、基礎生命科学と臨床医学を合わせると国内、世界の論文生産数の約半分を占め、研究力に大きな役割を果たしていますが、基礎生命科学・臨床医学ともに、ハイインパクトな論文数に占める日本のシェアは低下しており、創薬シーズ創出等の源泉である医学系研究の相対的な国際競争力の低下が危惧されています。医学系研究は国民の健康・医療に直接的に貢献するとともに、創薬力の向上等を通じ我が国の産業競争力にも直結する重要な研究領域であり、医学系研究力の向上を図ることが急務です。

このような中、大学病院・医学部の研究力向上については、「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」の中間とりまとめ(令和6年5月22日)やこれを踏まえた政策目標と工程表(令和6年7月30日)のほか、令和7年度から令和11年度までの5年間を計画期間とする第3期健康・医療戦略(令和7年2月18日閣議決定)等にも明記されています。

医学系研究支援プログラム(以下「本事業」という。)は、このような状況を踏まえ、文部科学省に設置された「医学系研究支援プログラムの運営に関する検討会議」が策定した、医学系研究支援プログラムの事業運営の方針(令和7年3月5日)で定める研究課題(以下「国家戦略上重要な研究課題」  という。)に関する研究活動を加速することとあわせて、研究環境の改善に係る大学病院・医学部の取組(例:研究時間の確保、他分野・他機関との連携強化、一定の流動性の確保等)を推進することを通じ、医学系研究の研究力を抜本的に強化することを目的とし、令和6年度第一次補正予算により措置されたものです。

これに基づき、本事業を実施する研究機関について令和7年3月25日から6月13日まで募集し、総合型へ19課題、特色型へ17課題・55機関の応募がありました。本事業の課題評価委員会が、書面審査およびヒアリング審査を通じて選考を行い、その選考結果に基づき、総合型6課題、特色型6課題・20機関を採択しました。

医学系研究支援プログラムの事業スキーム図

2.採択課題

本公募の採択課題は以下のとおりです。

医学系研究支援プログラム 総合型
事業課題名 代表機関名 事業代表者名
22 世紀の未来型健康社会に向けたヘルスサイエンス・イノベーション―Fusion Lab で拓く医学イノベーションと未来型健康社会の創成― 国立大学法人金沢大学 医学系長・医学類長
山本 靖彦
京都大学研究力向上計画 国立大学法人京都大学 大学院医学研究科長
伊佐 正
最先端科学技術を活用した医学系研究力強化計画 国立大学法人東京科学大学 執行役副理事、執行役副学長
古川 哲史
東京大学医学部附属病院 研究競争力向上計画 国立大学法人東京大学 医学部附属病院 副院長
山内 敏正
がん・神経・感染症における横断的研究推進による研究力向上計画 学校法人藤田学園藤田医科大学 学長
岩田 仲生
ひと・AI/DX・しくみの三位一体的整備による 次世代 AI 活用・データ駆動・情報循環型医学研究の戦略的推進 国立大学法人北海道大学 大学院医学研究院長
田中 伸哉

※掲載の順番は代表機関の法人区分を除く名称の五十音順

医学系研究支援プログラム 特色型
事業課題名 代表機関名
連携機関名
事業代表者名
事業責任者名
 
 
セキュアな広域地域横断的データ連携によるデータ駆動型医学系研究創生プログラム
代表機関:
国立大学法人信州大学
医学部 学部長
奥山 隆平
連携機関:
国立大学法人三重大学
理事(附属病院/研究企画戦略担当)、副学長、附属病院長
佐久間 肇
連携機関:
国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学
大学院医学系研究科研究科長
牛越 博昭
連携機関:
国立大学法人宮崎大学
医学部 学部長
盛武 浩
 
 
関東三大学医学研究次世代育成プロジェクト
代表機関:
国立大学法人筑波大学
医学医療系長
高橋 智
連携機関:
国立大学法人千葉大学
医学部長・医学研究院長
三木 隆司
連携機関:
国立大学法人群馬大学
医学部長・医学系研究科長
調 憲
 
免疫ダイナミクス解析コホート・ AI を駆使して難治性疾患に挑む Physician Scientist育成と研究力向上計画
代表機関:
国立大学法人長崎大学
大学院医歯薬学総合研究科長
川上 純
連携機関:
国立大学法人島根大学
学長特別補佐(医学研究担当)
浦野 健
連携機関:
公立大学法人大阪 大阪公立大学
教授
橋本 求
 
豊かな人生を育む多世代共生・健康社会を目指す医学研究者育成プログラム
代表機関:
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学
大学院医学研究科 研究科長
勝野 雅央
連携機関:
国立大学法人岡山大学
医学系長・医学部長
和田 淳
連携機関:
学校法人順天堂順天堂大学
医学研究科長・医学部長
髙橋 和久
 
広島・神戸・熊本 医療革新・研究共同推進イニシアティブ(HK²-MIRAI)
代表機関:
国立大学法人広島大学
理事・副学長
田中 純子
連携機関:
国立大学法人神戸大学
副学長
福本 巧
連携機関:
国立大学法人熊本大学
大学院生命科学研究部長、大学院医学教育部長、医学部長
尾池 雄一
 
先端脳科学研究と光量子医学の融合による精神神経疾患・診断治療薬創出と若手医学研究者活躍プラットフォームの構築
代表機関:
国立大学法人山梨大学
医学域長
小泉 修一
連携機関:
国立大学法人富山大学
医学部長、医学系長
中川 崇
連携機関:
国立大学法人浜松医科大学
理事・副学長
須田 隆文
連携機関:
国立大学法人福井大学
医学系部門長
菊田 健一郎

※掲載の順番は代表機関の法人区分を除く名称の五十音順

関連情報

お問い合わせ先

本事業に関するお問合せ先

日本医療研究開発機構(AMED)
橋渡し・臨床加速事業部 医学研究推進事業課
Tel:03-6870-6891
E-mail:igaku-support”AT”amed.go.jp

報道に関するお問合せ先

日本医療研究開発機構(AMED)
総務部 広報課
Tel:03-6870-2245
E-mail:contact”AT”amed.go.jp

※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

掲載日 令和7年8月26日

最終更新日 令和7年8月26日