ヘルスケア研究開発課 予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業 健康・医療情報活用技術開発課題 事後評価結果(令和4,5年度終了課題)
1.事後評価の目的
研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的とする。
2.課題評価委員会
開催日:令和6年7月31日
3.課題評価委員
4.評価項目
①研究開発達成状況
- 研究開発計画に対する達成状況はどうか
- 予定していた成果が着実に得られたか
- 成果はヘルスケア・医療分野の進展に資するものであるか
- 成果は新技術の創出に資するものであるか
- 成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
- 必要な知的財産の確保がなされたか
- 研究開発代表者を中心とした研究開発体制が適切に組織されていたか
- 十分な連携体制が構築されていたか
- 今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
- 研究結果に基づき、患者等の個人に対して行動変容を促進し、または疾病・病態管理に活用することを通して健康増進、症状改善、重症化・再発予防等に繋がる個人に適した介入の仕組みを提案したか
- 科学的エビデンスが創出されていたか
- 事業成果による社会実装を効率的に進めるため、ヘルスケア領域でのサービス提供、デジタルツールの機能・特性等に応じた医療機器・医療機器プログラムへの展開、オンライン診療への活用、診療ガイドラインへの収載等、事業終了後のビジネスモデル創出について具体的な社会実装を実現する提案を行ったか
- 社会実装を実現する提案にあたっては、民間事業者との連携を前提としたものであったか
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
- 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
- ①~⑤を勘案しつつこれらと別に評点を付し、総合評価をする。
5.事後評価対象課題
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 | 事後評価報告書 |
---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 2023 | 天野 哲也 | 愛知医科大学 | 教授 | 経皮的冠動脈形成術後の重症化予防を目的とする遠隔行動変容支援と外来診療との効果的連携に関する研究開発 | 表示 |
2021 | 2023 | 稲垣 暢也 | 京都大学 | 特命教授 | 食事療法の計画・実行支援AIプログラムによりPHR・EHRを糖尿病重症化予防医療に活用する仕組みの研究開発 | 表示 |
2021 | 2023 | 関水 康伸 | (株)PROVIGATE | 代表取締役 | 週次グリコアルブミン検査データの医師-患者間共有による糖尿病患者の行動変容誘発・重症化予防システムの開発 | 表示 |
2021 | 2023 | 金子 祐子 | 慶應義塾大学 | 教授 | 関節リウマチの遠隔診療に向けたIoTデジタルデバイスによる日々の生体データ活用法の確立 | 表示 |
2021 | 2023 | 中山 敦子 | 榊󠄀原記念病院 | 室長 | ウェアラブルデバイスを用いた心臓リハビリテーション遠隔管理システムの開発と無作為化非盲検比較試験 | 表示 |
2021 | 2022 | 越智 英輔 | 法政大学 | 教授 | アプリを活用した在宅の高強度インターバルトレーニングが乳がんサバイバーの倦怠感に与える影響:多施設共同ランダム化比較試験 | 表示 |
6.総評
令和4年度終了1課題および令和5年度終了5課題を対象に、課題評価委員会による書面審査およびヒアリング審査による評価を行った。その後、総合討論を行い、課題評価委員会としての評価結果を確定した。総合評点の結果は、2課題が「大変優れている」、2課題が「優れている」、1課題が「良い」、1課題が「劣っている」と評価された。
全ての委員より出された意見の集約結果については、事後評価通知文として研究開発代表者に通知した。
最終更新日 令和6年9月6日