公募情報 若手あり 令和7年度 「革新的がん医療実用化研究事業」(3次公募)の採択課題について

基本情報

公募の段階 採択
開発フェーズ 基礎的,応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験,治験,市販後,観察研究等
分野 医薬品プロジェクト,再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト,データ利活用・ライフコースプロジェクト,がん
お問い合わせ先
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 データ利活用・ライフコース研究開発事業部 ライフコース研究開発課 革新的がん医療実用化研究事業 公募担当
E-mail: kakushingan “AT”amed.go.jp
備考:
※E-mailは上記アドレス”AT”の部分を@に変えてください。
※お問い合わせは必ずE-mailでお願いいたします。

採択内容

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、令和7年度「革新的がん医療実用化研究事業」に係る三次公募について、本事業の課題評価委員会(課題評価委員一覧)において厳正な審査を行った結果、下記のとおり採択課題を決定いたしました。
※所属および役職は応募時点

【Field1】がんの予防に関する研究

Field1-1-2:がん予防の実現に資する基盤的研究と標的妥当性の検証【若手育成枠】

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
前がん病変のミトコンドリアDNAによる免疫監視破綻の詳細解明とがん予防への応用 池田 英樹 千葉大学 特任助教
腸門脈連関が制御する免疫寛容機構の理解に基づくがん予防法の確立 熊谷 尚悟 国立がん研究センター 研究員
膵臓前がん病変における新規バイオマーカーの分子病態解明に基づく標的妥当性の検証と予防的診断技術の開発 瀬海 美穂 京都大学 助教
治療関連クローン性造血から造血器腫瘍への進展機序の解明 竹田 淳恵 国立がん研究センター 研究員
腸上皮化生の分子基盤理解による発がん予防 田中 庸介 国立がん研究センター 研究員
細胞外小胞と腫瘍組織の網羅的分子プロファイリングに基づく膵嚢胞性前癌病変から膵癌への進展予防治療の開発 牧野 祐紀 大阪大学 助教

Field1-2:個人の発がんリスクを評価するコホート研究(疫学研究)

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
内視鏡・多層オミクスデータに基づく大腸発がんリスクモデルの構築と予防介入因子の同定 永田 尚義 東京医科大学 准教授

Field1-4:がん検診への導入をめざした診断技術の開発に関する研究

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
体外診断用血液腫瘍マーカーを用いた膵がん検診の導入に向けたフィジビリティ―研究 本田 一文 日本医科大学 大学院教授

Field1-5:がんの予防法や新たな検診手法の実用化をめざした大規模疫学研究

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
個別リスクに基づく適切な胃がん検診提供体制構築に関する研究 濱島 ちさと 帝京大学 教授

【Field2】がんの診断・治療技術開発に関する研究

Field2-1-2:バイオマーカーを用いたがん診断技術の確立と実用化に関する研究 【若手育成枠】

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
根治治療可能な骨肉腫を対象とした微小残存病変の検出と予後を評価する前向き観察研究 小倉 浩一 国立がん研究センター 医長
膵管内乳頭粘液性腫瘍のゲノム悪性度診断に関する研究開発 木村 公一 大阪大学 助教(学部内講師)
Radiomicsを用いた若年子宮体癌の妊孕性温存療法における新たな予後予測バイオマーカーの開発 坂井 健良 慶應義塾大学 助教

Field2-2:がんの診断・治療における新規医療機器開発と実用化を目指した性能評価試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
国際診断基準Paris Systemに基づく世界初の多人種対応尿細胞診診断支援AI(人工知能)の開発 浮村 理 京都府立医科大学 教授
腎癌の層別化を補助するAI診断ソフト(SaMD)の開発と実用化を目指した性能評価試験 蓮見 壽史 横浜市立大学 准教授

Field2-3-1:新たながん診断情報が得られる先進的な医用イメージング技術の確立に関する研究

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
生細胞染色CTS(Click-to-sense)法を用いた子宮頸部病変に対する擦過細胞の迅速診断に関する研究 多根井 智紀 大阪大学 准教授

Field2-3-2:新たながん診断情報が得られる先進的な医用イメージング技術の確立に関する研究【若手育成枠】

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
採択課題なし      

【Field3】がんの新規薬剤・治療法の開発に関する研究

Field3-1:新たながん治療薬(再生医療等製品を除く)の治験(医師主導治験又は企業治験)への移行・導出の準備を完了することを目的とした非臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
がん免疫療法耐性患者に対する腫瘍浸潤制御性T細胞特異的ADCによる新規がん免疫療法の樹立 杉山 栄里 国立がん研究センター 医員
難治性がんに対する新規代謝阻害薬の非臨床試験 中山 敬一 東京科学大学 特別栄誉教授

Field3-2:新たながん治療薬(再生医療等製品を除く)の開発・薬事承認を目指した医師主導治験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
応募なし      

Field3-3:既承認薬(再生医療等製品を除く)の適応拡大等によるがん治療薬の開発・薬事承認を目指した医師主導治験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
採択課題なし      

Field3-6:新たながん治療薬(再生医療等製品を除く)及びコンパニオン診断薬の実用化に向けた研究【若手育成枠】

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
硫酸転移酵素を標的とした悪性中皮腫に対する新規プロドラッグの実用化研究 砂田 成章 順天堂大学 特任助教
卵巣奇形腫悪性転化に対する分子標的ADC療法の実用化に向けた研究開発 玉内 学志 名古屋大学 病院講師
腫瘍抗原選択的pan-RAS分解タンパク質の創製と前臨床開発 本田 諒 岐阜大学 准教授
急性骨髄性白血病に対する新規分化誘導治療薬の開発 松尾 英将 京都大学 准教授

Field3-7:新たながん治療薬(再生医療等製品)及びコンパニオン診断薬の実用化に向けた研究【若手育成枠】

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
採択課題なし      

【Field4】がんの標準治療の確立、ライフステージに応じたがん治療に関する研究

Field4-1-1:より有効または、より低侵襲ながん標準治療確立のための多施設共同臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
進行横行結腸がんに対する結腸部分切除術の有用性に関するランダム化第III相試験(JCOG2304) 猪股 雅史 大分大学 教授

Field4-1-2:がん高額医療費削減に資する臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
ALK陽性非小細胞肺癌に対するアレクチニブ術後補助療法の600mg/日の有効性を検証する単群第III相試験 竹中 朋祐 九州大学 准教授

Field4-1-3:科学的根拠に基づくがんの支持療法・緩和ケアの開発に関する臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
がん患者におけるオピオイド誘発性便秘症および悪心嘔吐症の発症予防に対するナルデメジンと標準治療の効果を検証する多施設共同二重盲検ランダム化比較試験 濱野 淳 筑波大学 准教授

Field4-2-1:小児がん・AYA世代のがんの治癒率向上と晩期合併症低減の両立を目指した標準治療確立のための臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
採択課題なし      

Field4-2-2:小児がん・AYA世代のがんを対象とした標準的な支持療法・緩和ケアの確立を目指した前向き臨床研究

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
採択課題なし      

Field4-3:希少がんの標準治療確立のための臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
メトトレキサート基盤寛解導入療法に抵抗性を示す中枢神経系原発悪性リンパ腫に対するチラブルチニブを用いた標準治療確立に関する研究 齋藤 竜太 名古屋大学 教授

Field4-4:多面的な評価に基づく高齢者がんに関する臨床研究

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
高齢頭頸部がん患者における化学放射線療法のランダム化比較試験 清田 尚臣 神戸大学 特命准教授

Field4-5:難治性がんの標準的治療法の開発に関する臨床試験

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
切除可能膵癌に対する周術期ナノリポソーム型イリノテカン+オキサリプラチン+S-1併用療法(NASOX療法)と術前ゲムシタビン+S-1療法/術後S-1療法のランダム化比較第II/III相試験 池田 公史 国立がん研究センター 副院長/肝胆膵内科長

Field4-7:がん個別化医療の推進に資する臨床試験および基盤構築

研究開発課題名 研究開発代表者 所属 役職名
がんゲノムプロファイリングに基づく標的治療に関する患者申出療養実施体制の充実 下井 辰徳 国立がん研究センター 医長
がん遺伝子パネル検査で検出されるdruggableな希少バリアントに対する適応外薬の有効性と安全性に関する多施設共同前向き臨床試験 武藤 学 京都大学 教授


(サブFieldごとに研究開発代表者名の五十音順で表示)

評価経過情報

公募期間 令和7年6月3日(火)~7月1日(火)
会合審査日・面接(ヒアリング審査)実施日 令和7年8月22日(金)、24日(日)、26日(火)、27日(水)、29日(金)、31日(日)
  申請数 ヒアリング審査数 採択数
【Field1】がんの予防に関する研究
Field1-1-2 15 8 6
Field1-2 3 2 1
Field1-4 5 1 1
Field1-5 1 1 1
【Field2】がんの診断・治療技術開発に関する研究
Field2-1-2 9 5 3
Field2-2 4 3 2
Field2-3-1 3 1 1
Field2-3-2 1 0 0
【Field3】がんの新規薬剤・治療法の開発に関する研究
Field3-1 5 3 2
Field3-2 0 0 0
Field3-3 3 2 0
Field3-6 11 7 4
Field3-7 4 3 0
【Field4】がんの標準治療の確立、ライフステージに応じたがん治療に関する研究
Field4-1-1 7 4 1
Field4-1-2 7 4 1
Field4-1-3 7 2 1
Field4-2-1 6 4 0
Field4-2-2 1 1 0
Field4-3 4 2 1
Field4-4 3 2 1
Field4-5 3 2 1
Field4-7 2 2 2
 

掲載日 令和7年10月17日

最終更新日 令和7年10月17日