国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)では、医薬品等規制調和・評価研究事業において、レギュラトリーサイエンス(RS)の推進に特化した公募研究を行っており、科学的合理性と社会的正当性に関する根拠に基づいた審査指針や基準等の策定、あるいは最先端の技術を活用した医薬品、医療機器等に係る評価法開発を実施し、世界に先駆けた国際規格・基準の策定の提案等を目指しています。
本事業では、毎年RS研究に関する公開シンポジウムを開催しておりますが、今年は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とレギュラトリーサイエンス」をテーマとし,シンポジウムを企画いたしました。ご承知のように、2019年末から突如発生、蔓延した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、日本が抱える諸問題について改めて認識させられることになりました。RSの分野でも、平時に求められるRSだけでは十分に対応することができず、危機発生時のRSの必要性が議論されています。今回のシンポジウムでは、産官学の専門家をお招きし、行政の取り組みや治療薬・ワクチン・診断薬の開発と評価、リスクコミュニーション等のテーマについてご講演いただく予定です。COVID-19の収束に向けて,本シンポジウムが少しでも貢献できることを願っています。
なお、新型コロナウイルス感染症の蔓延状況に鑑み、今回の一般参加はすべてオンラインのみとさせていただきますが、多数の方々のご参加をお待ち申し上げます。