開催案内
更新履歴
令和5年11月21日 要旨集を掲載しました。
令和5年10月27日 ポスターを掲載しました。申込受付を開始しました。
シンポジウムについて
人間の身体は様々な臓器・器官が複雑に連携して成り立っていて、医薬品等の人体への影響を臨床試験の前に評価するには、生物個体による動物実験で検証する必要があります。動物実験は必要不可欠なものですが、その実施には科学的・倫理的な適正化が必須で、可能な限りの代替法の検討(Replacement)、動物数の削減(Reduction)、動物の苦痛軽減(Refinement)が求められる3Rsの概念に沿って行われています。
一方、培養細胞を用いた実験系は19世紀から発展してきた歴史があり、動物試験代替法として検討する上で、より高度に生体内環境を模倣・再現する方法が日々模索されています。有効性・安全性を検証するツールとして、動物実験の代替に限らず、よりヒトの生体に近似した実験系としても期待されています。
本シンポジウムでは、これまでの歴史や国際情勢を踏まえた現状、オルガノイド(培養臓器)やMPS(微小生体模倣システム)等の細胞培養技術を用いた評価系の事例について紹介し、医薬品開発における貢献等、今後の展望についてレギュラトリーサイエンスの観点から考えていきます。
多くの方々のご参加をお待ちしております。
医薬品等規制調和・評価研究事業について
科学技術の成果を人と社会に役立てることを目的に、根拠に基づく的確な予測、評価、判断を行い、科学技術の成果を人と社会との調和の上で最も望ましい姿に調整するための科学が、レギュラトリーサイエンス(RS)です。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)医薬品等規制調和・評価研究事業では、医薬品、医療機器、再生医療等製品の実用化が迅速かつ安全に図られるよう、科学的な合理性と社会的な正当性に基づいた審査指針や基準等の策定、最先端の技術を活用した品質、有効性及び安全性の評価法開発などの、レギュラトリーサイエンス(RS)研究を推進しています。
画像をクリックすると ポスターが表示されます。
開催概要
名称
「第9回 日本医療研究開発機構 レギュラトリーサイエンス公開シンポジウム」
レギュラトリーサイエンスにおける動物試験代替法の発展~細胞培養技術の進化と展望~
会期
令和5年12月6日(水)13時00分~18時00分
開場予定時刻
会場:12時30分,ウェブ:12時45分
会場
対象
レギュラトリーサイエンスの研究者や企業の方など、レギュラトリーサイエンスに興味のある方。
動物実験代替法、細胞培養技術を用いた評価系研究などに興味のある方、など。
定員
会場参加 :150名(要事前登録:定員になり次第受付を終了します。)
ウェブ参加:500名(要事前登録:定員になり次第受付を終了します。)
(※アクセス人数に上限がございますので、ウェブ参加URLの転送はご遠慮ください。個別に参加登録をお願いします。)
参加費
参加申し込み
主催
プログラム
13時10分~ 第1部 特別講演 |
動物実験代替法からNew Approach Methodologies(NAM)への変遷 |
小島 肇 先生
国立医薬品食品衛生研究所 |
医薬品評価における動物試験代替に向けたPMDAの考え |
真木 一茂 先生
医薬品医療機器総合機構 |
製薬業界の立場から(課題や今後の展望について) |
鈴木 睦 先生
日本製薬工業協会 |
14時45分~ 第2部 開発事例とレギュラトリーサイエンス研究 |
薬物トランスポーターを考慮した薬物安全性評価を可能とする肝・腎細胞培養手法の構築 |
荒川 大 先生
金沢大学 |
ヒト生検腸管およびヒトiPS細胞由来腸管オルガノイド単層膜を用いた新規ヒト型 in vitro 試験系の開発 |
水口 裕之 先生
大阪大学 |
シグナルかく乱のリアルタイム計測を基にした in vitro 発生毒性試験 |
大久保 佑亮 先生
国立医薬品食品衛生研究所 |
NAMを用いた神経系における化合物の安全性評価と国際動向 |
鈴木 郁郎 先生
東北工業大学 |
生体模倣システム(MPS)の新規ヒト型 in vitro 医薬品評価法としての規格化、国際標準化に向けた基盤整備に資する研究 |
石田 誠一 先生
国立医薬品食品衛生研究所/崇城大学 |
17時05分~ 第3部 パネルディスカッション |
テーマ:レギュラトリーサイエンスにおける動物試験代替法の発展~細胞培養技術の進化と展望~ |
※プログラムは一部変更になる可能性があります
要旨集
お問い合わせ先
「第9回 日本医療研究開発機構 レギュラトリーサイエンス公開シンポジウム」運営事務局