新型コロナウイルス感染症(COVID-19)については最初の報告から1年以上が経過し、ワクチン接種も開始されましたが、依然として感染拡大による人々の苦しみと社会の混乱が続いています。AMEDではそのような苦しみや混乱を解消するため新型コロナウイルス感染症の発生当初より関連する研究開発事業を数多く支援してまいりました。この度、AMEDが支援してきた新型コロナウイルス感染症対策関連の研究開発課題を6つのセッションに分け、それぞれ代表する数課題について成果を報告していただきます。「創薬支援推進事業」、「ワクチン開発推進事業」、「新興・再興感染症研究基盤創生事業」および「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」の4事業合同で基礎研究から診断、予防、治療の開発に繋がる研究開発の進捗と成果をご報告いたします。
今回はキャタリストユニット主催の『第4回Translational and Regulatory Sciences (TRS) シンポジウム』として報告いたします。「キャタリストユニット」はAMED創薬事業部が実施する創薬支援推進事業 創薬シーズ実用化支援基盤整備事業の一つで、Translational Science や Regulatory science に関するアカデミア、行政機関ならびに医療関連企業による論壇の場を提供することにより、互いのハーモナイズと振興を図ることを目的とした活動を行っております。
新型コロナウイルス感染症を理解し、多分野の英知の結集による新たな日常回復への可能性を探る機会として、ぜひご参加ください。
なお、当シンポジウムはオンライン開催となります。
イベント 令和3年6月3日/ 令和3年6月4日 「第4回TRSシンポジウム―新型コロナウイルス感染症対策関連研究開発事業の成果報告会―」開催のお知らせ
開催案内
更新履歴
令和3年6月2日 「抄録集」を掲載しました。
令和3年5月31日 「動画配信のご案内」を掲載しました。
開催概要
名称
第4回 Translational and Regulatory Sciencesシンポジウム
AMED新型コロナウイルス感染症対策関連研究開発事業の成果報告会
会期
令和3年6月3日(木)9時45分~17時45分
令和3年6月4日(金)10時00分~17時50分
会場
Zoomによるオンライン配信(事前参加登録の受付は締め切りました)
動画配信のご案内
シンポジウム当日の様子をライブ中継で配信いたします。
(配信は終了しました。下記のプログラムから動画をご覧いただけます)
参加費
無料(※通信費自己負担)
主催
プログラム
6月3日(木)
時間 | プログラム |
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9時45分~10時00分 | 挨拶 キャタリストユニット代表:堀 正敏 AMED理事長:三島 良直 |
10時00分~12時05分 | ウイルス学・疫学 座長:倉根 一郎先生 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疫学的特徴に関する数理的分析 西浦 博(京都大学大学院医学研究科 教授) 細胞性免疫と懸念すべき変異株の相克 佐藤 佳(東京大学医科学研究所 准教授) 新型コロナウイルス感染症の征圧に向けて 河岡 義裕(東京大学 特任教授/国立国際医療研究センター 国際ウイルス感染症研究センター長) 異分野融合研究で明らかにする新型コロナウイルス感染症のダイナミクス 岩見 真吾(名古屋大学大学院理学研究科 生命理学専攻 教授) 新型コロナウイルスに対する感染増強抗体と中和抗体 荒瀬 尚(大阪大学 微生物病研究所 教授) |
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13時00分~15時00分 | COVID-19基礎研究:血栓症の診断、新規抗ウイルス分子、免疫応答 座長:神田 忠仁先生 |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)における循環血小板凝集塊の大規模イメージング解析 西川 真子(東京大学医学部附属病院検査部 助教) ウイルスRNAを標的とした抗新型コロナウイルス薬の探索研究 寺 正行(東京農工大学大学院工学研究院生命機能科学部門 准教授) ベトナムにおける新型コロナウイルス感染症流行状況の特性 森田 公一(長崎大学熱帯医学研究所 所長・教授) 新型コロナウイルス感染症におけるウイルス特異的高親和性T細胞の重要性 上野 英樹(京都大学大学院医学研究科 免疫細胞生物学教授) |
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15時30分~17時35分 | 治療薬開発 座長:明石 敏先生 |
新型コロナウイルスに対する中和抗体の活性機序解析と治療への応用 前田 賢次(国立国際医療研究センター 研究所 難治性ウイルス感染症研究部 室長) 新型コロナウイルス感染症回復者血漿療法のためのドナー候補スクリーニング 松永 章弘(国立国際医療研究センター 研究所 難治性疾患研究部 上級研究員) 変異ウイルスに有効な革新的抗体医薬の開発 前仲 勝実(北海道大学 教授) VHH抗体技術を用いた新規新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)中和抗体の開発 高折 晃史(京都大学医学研究科 教授) 腸換気(EVA)法を用いた呼吸器不全に対する治療法開発 武部 貴則(東京医科歯科大学 教授) 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)肺炎患者に対するTM5614の有効性及び安全性を検討する探索的第II相医師主導治験 張替 秀郎(東北大学大学院医学系研究科血液免疫病学分野 教授) 長期間作用型抗補体因子抗体を用いた新型コロナウイルス感染症合併症に対する治療薬開発 仁尾 泰徳(武田薬品工業株式会社 T-CiRA Discovery 主席研究員) |
6月4日(金)
時間 | プログラム |
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10時00分~12時20分 | 診断法・重症化予測 座長:山口 照英先生 |
AI技術を用いた新型コロナウイルス肺炎の胸部CT画像解析システムの開発と応用 平井 豊博(京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学 教授) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行拡大への初期対応と診断法開発 鈴木 忠樹(国立感染症研究所 部長) 核酸酵素型核酸センサーを機能強化するシャペロン高分子 丸山 厚(東京工業大学 教授) SARS-CoV-2簡易迅速遺伝子検出へのSATIC法開発 河島 尚志(東京医科大学 小児科・思春期科学分野 主任教授) 人工知能を用いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症度・予後予測トリアージシステムの実用化 田岡 和城(東京大学医学部附属病院 助教) 新型コロナウイルス感染症の重症化予測 西井 基継(横浜市立大学 救急医学 講師) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予後予測因子の開発とその臨床応用に向けた研究 杉山 真也(国立国際医療研究センター 副プロジェクト長) |
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13時00分~15時00分 | 創薬のための基礎開発 座長:俵 修一先生 |
SARS-CoV-2の高速リバースジェネティクスの開発 福原 崇介(北海道大学医学研究院病原微生物学教室 教授) 重症化メカニズム解明にむけた感染増強抗体検査法の開発 中崎 有恒(HuLA immune株式会社 先端医薬研究所 所長) 滋賀医科大学における霊長類モデルを用いた新型コロナウイルス対策の共同研究 伊藤 靖(滋賀医科大学 教授) 新型コロナウイルス感染症治療薬開発を加速する感染培養技術の供給体制整備 渡士 幸一(国立感染症研究所 治療薬・ワクチン開発研究センター 治療薬開発総括研究官) ヒト病態を反映する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)カニクイザルモデルの樹立 保富 康宏(医薬基盤・健康・栄養研究所 霊長類医科学研究センター センター長) 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の治療薬開発を加速する臨床研究基盤の整備 杉浦 亙(国立国際医療研究センター 臨床研究センター センター長) |
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15時30分~17時35分 | ワクチン開発 座長:平井 敬二先生 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を標的としたDNAワクチンの臨床開発 森下 竜一(大阪大学大学院 教授) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNAワクチン開発 籔田 雅之(第一三共株式会社 常務執行役員バイオロジクス本部長) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する不活化ワクチンの開発 園田 憲悟(KMバイオロジクス株式会社 製品開発部長) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する組換えタンパクワクチンの開発 有安 まり(塩野義製薬株式会社 部門長) 長谷川 秀樹(国立感染症研究所 センター長) センダイウイルスベクター(SeV)による経鼻SARS-CoV-2ワクチンの開発 島崎 竜太郎(株式会社IDファーマ 取締役副社長) ワクシニアウイルスベクターを用いた新型コロナウイルスワクチンの開発 安井 文彦(東京都医学総合研究所 プロジェクトリーダー) 新型コロナウイルス感染症に対する自己増殖RNAワクチンの開発 赤畑 渉(VLP Therapeutics Japan合同会社 代表職務執行者 兼 最高研究開発責任者) |
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17時35分~17時50分 | 挨拶 プログラムディレクター:岩﨑 甫先生 |
参加申し込み
参加登録は締め切りました。
お問い合わせ先
AMED新型コロナウイルス感染症対策関連研究開発事業成果報告会事務局
E-mail:id3catalyst"AT"medical-bank.org
※E-mailは上記アドレス"AT"の部分を@に変えてください
最終更新日 令和3年6月2日