プレスリリース 「スマート治療室」に接続する医療機器を拡大―接続実証試験への参加希望企業を募集―

平成28年9月15日プレスリリース

ポイント

  • AMEDは東京女子医科大学等と共同で、IoTを活用して各種医療機器を連携・接続させ、手術の進行や患者さんの状況を統合して把握することにより、手術の精度と安全性を向上させる「スマート治療室」の開発を進めております。
  • このたび、これまで本プロジェクトに参加していたかに関わらず、スマート治療室への機器の接続実証を希望する機器(企業)を募集することとしました。本年度の対象としては、12件程度を予定しています。

現状、手術等の現場では多種多様な医療機器から発生する膨大な情報を医師やスタッフが限られた時間内に判断しつつ治療を行っています。国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED、理事長 末松 誠)は東京女子医科大学等と共同で、IoTを活用して各種医療機器を連携・接続することで、手術の進行や患者さんの状況などの情報を瞬時に整理統合し、医師やスタッフ間で共有できる「スマート治療室」の開発を、世界に先駆けて進めています。これまでに、12社17種類の医療機器等をスマート治療室に接続して多様な情報を統合表示することなどが可能になっており、本年6月には、広島大学の基本仕様モデルや東京女子医科大学の最終モデル(プロトタイプ)にそれらの機能を組み込んで公開しました。本プロジェクトでは、スマート治療室への接続試験の対象機器をさらに拡大し、医療のIoT化をより一層促進するため、今年度後半から、12件程度の医療機器等についての接続実証試験を実施することとしました。

具体的には、接続を希望する医療機器等を募集し(12件程度)、それらについて接続用プロバイダを作成して情報の統合表示機能を確認し、必要に応じて接続性の評価も行います。募集期間は9月16日(金)~10月17日(月)となっておりますので、ご関心ある企業は下記【お問い合わせ先】までご連絡お願いいたします。

治療現場で使用される様々な医療機器は、患者の状態をリアルタイムでモニタリングするもの(呼吸、心拍、体温等)、患部の状態を診断するもの(顕微鏡、MRI、超音波診断等)、治療を行うもの(電気メス等)、さらには手術者の動作等を補助・支援するもの(治療器具の手渡し、手ぶれの補助等)など、機器毎に様々な種類の情報を収集・提供(表示)しています。また、ガス/電気等設備システムの状態、PACS等の医療情報も、治療に重要な情報です。こうした情報は、治療現場の医師やスタッフだけでなく治療現場の外から支援する医療スタッフにも共有されることで治療の精度や安全性が高まることが期待され、さらには、ビッグデータとしての「時系列の治療記録」として管理することでより高度な解析も可能となります。また、保守・管理の面でも、単純な操作ミスの防止やコスト管理(稼働時間の短縮、電気使用の低減)に大きなメリットをもたらします。

「スマート治療室」プロジェクトでは、工場のラインで多種のロボットを統合して駆動するために開発されたORiNミドルウエアを(株)デンソーが医療用にカスタマイズしたOPeLiNK®を活用し、医療機器のネットワーク化を推進しています。

 

説明図スマート治療室ネットワーク構成図
「スマート治療室」開発のプロジェクトには、東京女子医科大学先端生命医科学研究所の村垣善浩教授を中心に5大学、(株)日立製作所・(株)デンソー等12社が参加しています。

お問い合わせ先

日本医療研究開発機構 産学連携部医療機器研究課
(未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel:03-6870-2213 Fax:03-6870-2242
E-mail:miraiiryou“AT”amed.go.jp

東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
担当:岡本 淳 特任講師
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-5367-9945(内線43003) Fax:03-5312-1844
E-mail:okamoto.jun“AT”twmu.ac.jp

報道に関するお問い合わせ先

日本医療研究開発機構 経営企画部 企画・広報グループ
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel:03-6870-2245
E-mail:contact“AT”amed.go.jp

※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

最終更新日 平成28年9月15日