成果情報 「ゲノム医療におけるコミュニケーションプロセスに関するガイドライン―その1:がんゲノム検査を中心に(改訂第3版)」及び「ゲノム医療におけるコミュニケーションプロセスに関するガイドライン―その2:次世代シークエンサーを用いた生殖細胞系列網羅的遺伝学的検査における具体的方針(改訂第2版)」の公開

成果情報

国立大学法人京都大学大学院医学研究科
国立研究開発法人日本医療研究開発機構

日本医療研究開発機構(AMED)のゲノム創薬基盤推進研究事業A‐②:ゲノム情報患者還元課題―患者やその家族等に対して必要とされる説明事項や留意事項を明確化する課題「医療現場でのゲノム情報の適切な開示のための体制整備に関する研究」(研究代表者:京都大学 小杉眞司)(平成29年5月~令和2年3月)とそれを引き継いだ厚生労働科学研究費倫理的法的社会的課題研究事業「国民が安心してゲノム医療を受けるための社会実現に向けた倫理社会的課題抽出と社会環境整備」(研究代表者:京都大学 小杉眞司)(令和2年7月~令和5年3月)では、「ゲノム医療におけるコミュニケーションプロセスに関するガイドライン―その1:がんゲノム検査を中心に(改訂第3版)」及び「ゲノム医療におけるコミュニケーションプロセスに関するガイドライン―その2:次世代シークエンサーを用いた生殖細胞系列網羅的遺伝学的検査における具体的方針(改訂第2版)」を作成しました。

本提言を参照いただき、ゲノム医療におけるコミュニケーションが円滑に進むようご活用いただけましたら幸いです。

本ガイドラインについて

ゲノム医療を適切に実施するためには、対象となる患者さんや家族への適切な情報伝達が必要となるため、日本医療研究開発機構(AMED)のゲノム創薬基盤推進研究事業A‐②:ゲノム情報患者還元課題―患者やその家族等に対して必要とされる説明事項や留意事項を明確化する課題「医療現場でのゲノム情報の適切な開示のための体制整備に関する研究」(研究代表者:京都大学 小杉眞司)(平成29年5月~令和2年3月)では、「ゲノム医療における情報伝達プロセスに関する提言」をまとめてきたところです。世の中のゲノム医療の急激な進展に伴い、継続的に内容をアップデートする必要が生じています。そこで、これを引き継いだ厚生労働科学研究費倫理的法的社会的課題研究事業「国民が安心してゲノム医療を受けるための社会実現に向けた倫理社会的課題抽出と社会環境整備」研究班では、本提言を改訂し、「ゲノム医療におけるコミュニケーションプロセスに関するガイドライン」として発表いたしました。これは、ゲノム医療が定着し、国民が安心してゲノム医療を受けることができる社会実現のためには、より双方向的なコミュニケーションが重要であるという観点を重視したもので、タイトルにも反映しました。また、この「提言」は現場で定着してきていますが、「ガイドライン」としてより幅広く参照いただけることを意図しています。

さらに、AMED小杉班では、がん遺伝子パネル検査における具体的な遺伝子への対応のために、「がん遺伝子パネル検査二次的所見患者開示Grade1ミニマムリスト(Ver1.2_20190121)」やそれを更新した「がん遺伝子パネル検査二次的所見患者開示推奨度別リスト(Ver2.0 20191210)」を公開してきましたが、厚労科研小杉班でも、それを引き継いで「がん遺伝子パネル検査二次的所見検討資料(Ver1.0_20210816)」を公開しました。この中には、「がん遺伝子パネル検査二次的所見患者開示推奨度別リストVer3.1」や「がん遺伝子パネル検査における二次的所見の生殖細胞系列確認検査運用指針」やその解説であるガイダンスなどを含んでいます。

がんゲノム医療エキスパートパネルなどで役立てていただけますと幸いです。

お問い合わせ先

国立大学法人京都大学

大学院医学研究科社会健康医学系専攻 医療倫理学・遺伝医療学分野
小杉 眞司
E-mail:kosugi”AT”kuhp.kyoto-u.ac.jp

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)

ゲノム・データ基盤事業部 ゲノム医療基盤研究開発課
〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目7番1号 読売新聞ビル22F
TEL:03-6870-2228 FAX:03-6870-2244
E-mail:genomic-medicine“AT”amed.go.jp

※E-mailアドレスは”AT”の部分を@に変えてください。

掲載日 令和3年10月20日

最終更新日 令和3年10月20日