トピックス 柳沢正史 筑波大学教授がクラリベイト引用栄誉賞を受賞

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AMEDが推進する「ムーンショット目標7」のプロジェクトマネージャーでもある筑波大学柳沢正史教授(国際統合睡眠医科学研究機構 機構長)が、「生理学・医学分野」でクラリベイト引用栄誉賞を受賞しました。心からお祝いを申し上げます。

同賞は、イギリスの学術情報サービス会社「クラリベイト・アナリティクス」が、ノーベル賞ウィーク直前のこの時期に、学術論文が引用される回数が多く、今後ノーベル賞の受賞が有力視される世界の研究者を、「クラリベイト引用栄誉賞」として発表しています。

柳沢教授の受賞は、睡眠・覚醒サイクルの遺伝学的・生理学的研究、および重要な睡眠制御因子としてのナルコレプシーの病因にも関与するオレキシンの発見の業績によるものです。柳沢教授らの研究は、4,000以上(4,121/1998年の論文に関して)の被引用数を誇るなど「睡眠科学の幅広い分野に影響を与えていて、ナルコレプシー関連研究で大きな存在感を発揮している」(クラリベイト社)とされています。

柳沢教授は、受賞の理由となったオレキシンの発見の業績を含めた長年の睡眠の研究を踏まえて、現在、AMED「ムーンショット型研究開発事業 目標7」において、研究開発プロジェクト「睡眠と冬眠:2つの「眠り」の解明と操作が拓く新世代医療の展開」のプロジェクトマネージャーとして、いまだ謎に包まれた「睡眠と冬眠」の神経生理学的な機能や制御機構を解明することで、睡眠を人為的にコントロールする技術やヒトの人工冬眠を可能とする技術を開発し、医療への応用を目指しています。

授賞式の様子。左がクラリベイト 取締役の小口浩一郎氏、右が柳沢教授

掲載日 令和5年9月26日

最終更新日 令和5年9月26日