トピックス 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 特任教授 坂口志文 博士のノーベル生理学・医学賞受賞のお祝い

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大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 特任教授 坂口志文博士がノーベル生理学・医学賞を受賞されましたことに対し、心からお祝いを申し上げます。

免疫研究の分野で、日本の大学・研究機関における創薬研究の成果が評価され、今回のノーベル賞受賞に至ったことは、誠に喜ばしく光栄なことと存じます。

今回の受賞理由は、「過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞(Treg)の発見」とのことです。AMEDにおいても、次世代がん医療加速化研究事業等で支援をしてきております。AMEDにおきましても、引き続き研究開発、創薬の実現に向けた支援を続けていきたいと考えております。

1987年の利根川進博士、2012年の山中伸弥博士、2015年の大村智博士、2016年の大隅良典博士、2018年の本庶佑博士に続く同賞の日本人研究者の受賞は、わが国の医療分野の研究開発レベルが世界のトップクラスの水準にあることを示しています。

改めて、坂口志文博士の受賞を心からお祝い申し上げますとともに、AMEDとしましても我が国の医療の発展に貢献できるよう、より一層の努力を続けて参ります。

坂口志文博士とAMED研究支援課題との主な関係

研究支援期間 事業名、課題名等
平成27年度 事業名:次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム(P-DIRECT)
課題名:制御性T細胞を標的とした新規がん免疫療法の開発 研究開発代表者
平成27年度 事業名:橋渡し研究加速ネットワークプログラム
課題名:癌特異的アポトーシスを誘導する革新的分子標的薬による難治性皮膚癌に対する治療薬の医師主導臨床治験による実用化開発 研究開発分担者
平成27~28年度 事業名:橋渡し研究加速ネットワークプログラム
課題名:ATLに対するrNY-ESO-1+AS15 ASCIの安全性と有効性に関する医師主導治験 研究開発代表者
平成27~28年度 事業名:戦略的イノベーション創出推進プログラム (S-イノベ)
課題名:免疫制御を目的とした体外循環治療の基盤技術の創製と応用 研究開発分担者
平成27~29年度 事業名:革新的先端研究開発支援事業ユニットタイプ(AMED-CREST)「炎症の慢性化機構の解明と制御に向けた基盤技術の創出」研究領域
課題名:制御性T細胞による慢性炎症制御技術の開発 研究開発代表者
平成28年度~令和3年度 事業名:次世代がん医療創生研究事業(P-CREATE)
課題名:制御性T細胞を標的とした新規がん免疫療法の開発 研究開発代表者
平成30年度~令和4年度 事業名:革新的先端研究開発支援事業インキュベートタイプ(LEAP)
課題名:制御性T細胞を標的とした免疫応答制御技術に関する研究開発 研究開発代表者
平成30年度~令和5年度 事業名:医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)
課題名:制御性T 細胞の減弱作用と分子標的阻害による新規固形がん治療法の開発 研究開発分担者
令和2~3年度 事業名:再生医療実現拠点ネットワークプログラム
課題名:膵島細胞移植免疫応答制御を実現する誘導性制御性T細胞療法開発 研究開発分担者、協力者
令和2~4年度 事業名:難治性疾患実用化研究事業
課題名:機能的に安定な自己誘導型制御性T細胞による尋常性天疱瘡に対する細胞療法の開発 研究開発分担者
令和3~5年度 事業名:脳とこころの研究推進プログラム(領域横断的かつ萌芽的脳研究プロジェクト)
課題名:制御性T細胞を介した筋萎縮性側索硬化症の病態機序の解明と治療法の開発 研究開発分担者
令和5~6年度 事業名:次世代がん医療加速化研究事業(P-PROMOTE)
課題名:制御性T細胞除去免疫療法による癌転移、再発予防に関する研究開発 研究開発代表者
令和5~7年度 事業名:移植医療技術開発研究事業
課題名:改良型制御性T細胞によるGVL効果を温存したGVHD制御法の開発 研究開発代表者
令和6~7年度 事業名:難治性疾患実用化研究事業
課題名:機能的に安定な自己誘導型制御性T細胞による尋常性天疱瘡に対する細胞療法の開発 研究開発分担者
令和6年度~ 事業名:創薬ベンチャーエコシステム強化事業
課題名:自己免疫性疾患等に対する抗原特異的な免疫細胞療法の開発 研究開発分担者

掲載日 令和7年10月6日

最終更新日 令和7年10月9日