公募情報 平成31年(令和元年)度 「革新的がん医療実用化研究事業」(1次公募)の採択課題について

基本情報

公募の段階 採択
開発フェーズ 応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験,治験,市販後,観察研究等
分野 がんに対応した研究
お問い合わせ先
日本医療研究開発機構 戦略推進部がん研究課 革新的がん医療実用化研究事業 公募担当
E-mail: kakushingan “AT”amed.go.jp
備考:
※E-mailは上記アドレス”AT”の部分を@に変えてください。                        ※お問い合わせは必ずE-mailでお願いいたします。

採択内容

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、平成31年度「革新的がん医療実用化研究事業」に係る公募(1次公募)について、本事業の課題評価委員会において厳正な審査を行った結果、下記のとおり採択課題を決定いたしました。

(領域1)がんの本態解明に関する研究

(領域1-1)がんの最適医療の実現に資する基盤的研究と臨床的有用性の検証

研究開発課題名 代表者 所属
リン酸化プロテオゲノミクスを基盤としたオンデマンドパスウェイミクス解析による胃癌最適医療の構築 足立 淳 医薬基盤・健康・栄養研究所
手術省略乳癌治療を可能にするバイオマーカーHSD17B4メチル化の作動機構の解明と創薬応用 牛島 俊和 国立がん研究センター
小児白血病の病態の背景にある生殖細胞系列の分子遺伝学的基盤の解明 加藤 元博 国立成育医療研究センター
難治性小児固形腫瘍における生物学的特性の理解に基づいた新規克服法の開発 滝田 順子 京都大学
消化器系がん患者由来の鶏卵がんモデルと個別化医療の開発 玉野井 冬彦 京都大学
血液悪性腫瘍における新規ゲノム・エピゲノム異常の包括的探索とその臨床的有用性の検証 牧島 秀樹 京都大学
肺癌オルガノイドを用いた治療後期肺癌の悪性度の本態解明 安田 浩之 慶應義塾大学

(領域1-2)がんネットワークの臨床的意義の理解に基づく医療シーズの開発研究

研究開発課題名 代表者 所属
免疫抑制性分子の分泌型バリアントを介した腫瘍免疫微小環境変化と新規治療標的探索 片山 量平 がん研究会

(領域2)がんの予防法や早期発見手法に関する研究

(領域2-2)がんのリスク低減手法開発を目指した研究実施体制構築のための研究

研究開発課題名 代表者 所属
サルタン系降圧剤による前立腺がん予防臨床試験に向けたパイロット試験 上村 博司 横浜市立大学
日本人BRCA未発症変異保持者に対する乳癌リスク低減手法の開発研究 中村 清吾 昭和大学
大腸がんリスク因子コリバクチン産生菌の増殖抑制を目的としたパイロット介入試験 渡辺 賢二 静岡県立大学

(領域2-4)がんの予防法や新たな検診手法の実用化をめざした大規模疫学研究

採択なし

(領域3)アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤開発に関する研究

(領域3-1)革新的がん治療薬(再生医療等製品を含む)の実用化に向けた非臨床試験

研究開発課題名 代表者 所属
がん抑制因子活性化を利用した難治性内分泌療法耐性乳がん治療薬の開発 片桐 豊雅 徳島大学
成人T細胞性白血病/リンパ腫に対するTax特異的T細胞受容体遺伝子導入免疫細胞療法の開発 神田 善伸 自治医科大学
サイトカイン毒性のない免疫増強アジュバントARNAXの非臨床試験へ向けて 瀬谷 司 北海道大学
RAS変異を有する難治性がんの新規分子標的治療薬の非臨床評価 宇留野 武人 九州大学

(領域3-2)日本発の革新的がん治療薬(再生医療等製品を含む)の開発・薬事承認を目指した医師主導治験

研究開発課題名 代表者 所属
GPC3発現手術不能進行・腹膜播種卵巣明細胞腺癌を対象としたヒト同種iPS 細胞由来GPC3-CAR 再生自然キラーリンパ球(ILC/NK)の安全性、忍容性および薬物動態を検討する第Ⅰ相臨床試験 金子 新 京都大学
成人T細胞白血病/リンパ腫の治癒を目指したHTLV-1ウイルス標的樹状細胞ワクチン療法の確立:薬事承認を目的とした第Ⅱ相医師主導治験 末廣 陽子 九州がんセンター

(領域3-3)革新的がん治療薬の開発・薬事承認(既存薬の適応拡大等による)を目指した医師主導治験

研究開発課題名 代表者 所属
進行肺癌の血漿遊離DNAを利用したマルチ遺伝子解析法に基づく個別化医療の確立を目指した研究 宇田川 響 国立がん研究センター
難治性神経芽腫に対するIL2、CSF 併用ch14.18 免疫療法の国内臨床開発 原 純一 大阪市立総合医療センター

(領域4)患者に優しい新規医療技術開発に関する研究

(領域4-3)先端技術応用による放射線療法の低侵襲をめざした新規医療技術の開発研究

研究開発課題名 代表者 所属
切除可能肝細胞癌に対する陽子線治療と外科的切除の非ランダム化同時対照試験 秋元 哲夫 国立がん研究センター
新規BNCT治療システムによる再発難治性高悪性度髄膜腫に対する第Ⅱ相医師主導治験に関する研究開発 宮武 伸一 大阪医科大学

(領域4-4)革新的医療機器開発の有効性・安全性に関する研究

研究開発課題名 代表者 所属
気管支鏡下肺マッピングを利用した革新的精密肺がん縮小手術治療法の創成 佐藤 雅昭 東京大学
針穿刺ロボットを用いたがんに対する低侵襲治療「CT透視ガイド下アブレーション」の検証的医師主導治験 平木 隆夫 岡山大学
HER2陽性乳癌に対する手術省略を目指した医療機器の開発研究 向井 博文 国立がん研究センター

(領域5)新たな標準治療を創るための研究

(領域5-1)治療の有効性、安全性や患者のQOLの向上をめざした新たな標準治療開発のための多施設共同臨床試験

研究開発課題名 代表者 所属
局所切除後の垂直断端陰性かつ高リスク下部直腸粘膜下層浸潤癌(pT1癌)に対するカペシタビン併用放射線療法の単群検証的試験に関する研究開発(JCOG1612) 池松 弘朗 国立がん研究センター
EGFR遺伝子変異陽性進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対するゲフィチニブまたはオシメルチニブ単剤療法とゲフィチニブまたはオシメルチニブにシスプラチン+ペメトレキセドを途中挿入する治療とのランダム化比較試験 大江 裕一郎 国立がん研究センター
特発性肺線維症合併進行非小細胞肺癌に対する標準治療開発に関する研究 岡本 勇 九州大学
局所限局性前立腺癌中リスク症例に対する陽子線治療の多施設共同臨床試験と局所限局性前立腺癌に対する強度変調放射線治療の多施設前向き観察研究 櫻井 英幸 筑波大学
化学療法にて消失した大腸癌肝転移病変のDW-MRIを用いた術前診断能の妥当性に関する研究 塩澤 学 神奈川県立がんセンター
進行胃癌を対象とした大網切除に対する大網温存の非劣性を検証するランダム化比較第Ⅲ相試験 吉川 貴己 国立がん研究センター

(領域5-3)科学的根拠に基づくがんの支持・緩和医療の開発に関する研究

研究開発課題名 代表者 所属
がん治療中のせん妄の発症予防を目指した多職種せん妄プログラムの開発 小川 朝生 国立がん研究センター
がん患者における患者報告アウトカム尺度開発に関する研究 清田 尚臣 神戸大学
支持/緩和治療領域臨床試験に関する各分野における方法論確立に関する研究 全田 貞幹 国立がん研究センター
悪性腫瘍に伴う悪液質の標準治療の確立:フォローアップ研究 高山 浩一 京都府立医科大学
高度催吐性リスクのがん化学療法におけるDEX(steroid)sparing に関する研究 中島 貴子 聖マリアンナ医科大学
進行がん患者に対するスクリーニングを組み合わせた 看護師主導による治療早期からの専門的緩和ケア介入プログラムの臨床的有用性を検証する無作為化比較試験 松本 禎久 国立がん研究センター
シスプラチンを含む化学療法を施行される子宮がん患者の嘔気・嘔吐に対する六君子湯の効果ープラセボ対照無作為化二重盲検比較検証試験 渡利 英道 北海道大学

(領域6)ライフステージやがんの特性に着目した重点研究

(領域6-1)小児がん、AYA世代のがんの標準的治療法の開発に関する臨床研究

研究開発課題名 代表者 所属
アジア協同基盤を用いた分類系統不明瞭な白血病(ALAL)に対する標準治療の開発 岡本 康裕 鹿児島大学
小児から成人をシームレスに対象とした B前駆細胞性急性リンパ性白血病に対する前方視的臨床試験による標準治療の開発研究 康 勝好 埼玉県立小児医療センター
転移性ハイリスク神経芽腫に対するKIRリガンド不一致同種臍帯血移植によるがん免疫療法の標準化を目的とした多施設前向き臨床研究 高橋 義行 名古屋大学

(領域6-2)希少がんの標準的治療法の開発に関する臨床研究

研究開発課題名 代表者 所属
進行軟部肉腫に対する二次治療における標準治療の開発のための研究 田仲 和宏 大分大学
爪部悪性黒色腫への指趾骨温存切除による新たな低侵襲標準治療の開発 中村 泰大 埼玉医科大学
Interim PETに基づく初発進行期ホジキンリンパ腫に対するABVD療法およびABVD/増量BEACOPP療法の非ランダム化検証的試験(JCOG1305) 永井 宏和 名古屋医療センター
「頭頸部表在癌全国登録調査」に基づいた頭頸部表在癌に対する診断・治療法の開発に関する研究 林 隆一 国立がん研究センター
未治療血管内大細胞型B細胞リンパ腫に対する治療研究 山口 素子 三重大学

(領域6-3)高齢者のがんに関する臨床研究

研究開発課題名 代表者 所属
高齢肺がん患者に対する機能評価表を用いた多施設共同臨床試験 津端 由佳里 島根大学

(領域6-4)難治性がんの標準的治療法の開発に関する臨床研究

研究開発課題名 代表者 所属
進行・再発子宮頸癌の予後向上を目指した集学的治療の開発 石川 光也 国立がん研究センター
直腸癌局所再発に対する標準治療確立のための研究開発 伊藤 雅昭 国立がん研究センター
可及的摘出術が行われた初発膠芽腫に対するカルムスチン脳内留置用剤を用いた標準治療確立に関する研究 隈部 俊宏 北里大学

(各領域ごとに五十音順で表示・7月25日時点の情報)

評価経過情報

公募期間 平成30年11月5日~平成30年12月5日(正午)
会合審査日 平成31年1月31日、2月1日、2月2日、
2月5日、2月6日、2月7日、2月8日
申請数 241
採択数 48

掲載日 平成31年3月25日

最終更新日 令和元年7月25日