イベント 令和2年2月24日~令和2年2月27日開催 令和元年度日米医学協力計画に基づく「第22回汎太平洋新興・再興感染症国際会議(Emerging Infectious Diseases 国際会議、EID国際会議)」が開催されました

開催報告

日米医学協力計画に基づき、AMEDと米国National Institute of Allergy and Infectious Diseases (NIAID) が共催し、令和2年2月24日から27日にタイのバンコクにおいて「U.S.-Japan Cooperative Medical Sciences Program (USJCMSP) 22nd International Conference on Emerging Infectious Diseases in the Pacific Rim(第22 回汎太平洋新興・再興感染症国際会議)」を開催しました。会議には日本・米国・タイからの参加者を中心に、18カ国から250名近い参加者を得ました。

平成8年から継続的に行われているこの国際会議の第20回目となる今回の会議では、「Pathogenesis, Prevention, and Treatment of Viral Diseases」を横断的テーマとし、以下のトピックについて研究発表および議論が行われました:

  • SESSION 1: New approaches to vaccine development and clinical trials
  • SESSION 2: New diagnostics and therapeutic trials (including antivirals)
  • SESSION 3: Transmission and pathogenesis of viral infections (including vector and neurological complications)
  • SESSION 4: Biology, Natural History and Prevention of Oncogenic Infections and their Associated Cancers
  • SESSION 5: Microbiome, virome, and viral pathogenesis
  • SPECIAL COVID-19 SESSION、
  • その他:ポスター発表、日米医学若手・女性公募採択者の発表等

今般、COVID-19の世界的流行に伴い会議開催を中止する声もありましたが、COVID-19を含む新興感染症の情報共有、及び国際協調の重要性を鑑み、発熱者スクリーニングやマスク配布等の必要な感染予防策を講じつつ、予定通り会議を開催しました。また、会議ではウェブ会議システムも併用し、世界各地からの遠隔発表・参加を積極的に支援しました。

会議においては、COVID-19特別セッションを急遽開催し、関連演題が複数発表されました。例えば、中国における感染発生経緯、タイ・日本の臨床症例報告、タイにおけるCOVID-19診断方法の確立、タイの公衆衛生的施策、コウモリにおけるコロナウィルス感染メカニズム、米国のカンボジアにおけるウエステルダム号乗客受入れ支援等、多岐に渡り、COVID19に関する包括的な研究の視点を参加者に示すことができました。また、他疾患のワクチン開発の発表においても、COVID19への応用可能性について議論する等、会議を通して多くの意見交換がありました。

特に我が国に関連する事項としては、タイのThe Bamrasnaradura Infectious Diseases Institute (BIDI)から、日本からアビガンの供与を受け、COVID-19と結核重複感染例にアビガンの試験的投与を行い、COVID19の陰性化が見られたと報告がありました。また、日米医学協力計画の急性呼吸器疾患部会長である藤田医科大学の土井洋平教授より、藤田医科大学岡崎医療センターでのダイアモンドプリンセス乗客者(COVID19陽性、無症状)への対応と、アビガンを使用した研究の計画についてオンラインで口頭報告がありました。更に、倉根一郎日米医学協力計画委員長より、「我が国のCOVID-19の研究開発について(暫定英訳版)」を発表し、我が国の研究開発の全体像について会議で共有しました。第22回EID会議報告については、議論の結果を取りまとめて国際学術誌に投稿する予定です。

名称

U.S.-Japan Cooperative Medical Sciences Program (USJCMSP) 22nd International Conference on Emerging Infectious Diseases in the Pacific Rim(第22回汎太平洋新興・再興感染症国際会議)

会期

令和2年2月24日(月)~令和2年2月27日(木)

会場

Chulalongkorn University, Thailand (254 Phayathai Road, Pathumwan, Bangkok 10330 Thailand)

共催

日本側機関:
外務省、厚生労働省、文部科学省、AMED
米国側機関:
NIH (NIAID,NCI)
開催国(タイ)ホスト機関:
Chulalongkorn University, Ministry of Public Health Thailand
  • 会場の様子1
  • COVID-19に関する発表
  • 藤田医科大学 土井教授による遠隔からの発表 
  • タイ保健省 Tanarak氏の挨拶
  • 倉根日米医学協力計画委員長と、NIAID Gray Hundley氏
  • 会議場入り口でのサーモスキャナーによる発熱者チェック

お問い合わせ先

宛先 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 国際戦略推進部 国際戦略推進課 地球規模保健課題解決推進のための研究事業(日米医学協力計画) 園田、古川
Tel 03-6870-2215
E-Mail nichibei“AT”amed.go.jp
備考
※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

最終更新日 令和2年5月1日