プレスリリース リトアニア共和国保健省とAMEDで国際共同研究を推進するため、SICORPの公募を開始します

プレスリリース

国立研究開発法人日本医療研究開発機構

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下AMED)とリトアニア共和国保健省は、希少・未診断疾患、がんの領域を対象に、健康・医療情報やバイオリソースを活用した基礎研究をテーマとする国際共同研究を開始します。

この国際共同研究の推進にあたり、AMEDは、医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)の公募を実施します。SICORPは、文部科学省が特に重要として指定した国・地域、分野に関して、単一国で解決することのできない国際的に共通する課題の解決や、国際連携によって我が国の科学技術力強化に資する成果を生み出すことを目的とした事業です。AMEDは相手国・地域のファンディング機関と連携し、イコールパートナーシップにもとづいた国際共同研究として、SICORPを通して日本側研究チームを支援します。連携するリトアニア共和国保健省はリトアニア側研究チームを支援して、国際共同研究を推進します。

経緯

AMEDとリトアニア共和国保健省は、平成29(2017)年3月に保健分野における協力に関する覚書に署名しました。次いで、令和元(2019)年9月には、この覚書のもと、ゲノム情報を含む健康・医療情報やバイオリソースを取り扱う専門家、希少・未診断疾患、がんなどの診断・治療法の開発を行っている研究者が集い、リトアニア共和国においてワークショップを開催し、国際共同研究の推進に向けた具体的協議が行われました。これを受け、令和3(2021)年4月1日、AMEDの三島良直理事長とリトアニア共和国保健省のアルーナス・ドゥルキース保健大臣が共同公募開始に向けた基本合意書に署名し、SICORPによる国際共同研究の推進を開始することになりました。

基本合意書の署名式について

署名式はオンライン形式で行われ、三島良直AMED理事長とアルーナス・ドゥルキース保健大臣がそれぞれ日本とリトアニア共和国から臨みました。ゲディミナス・バルブオリス駐日リトアニア共和国特命全権大使は日本から、山崎史郎駐リトアニア日本国特命全権大使ならびにエギディユス・メイルーナスリトアニア共和国外務副大臣はリトアニア共和国から、それぞれオンラインにて出席しました。SICORPの須田年生プログラムスーパーバイザー(熊本大学国際先端医学研究機構長)及び遠藤弘良プログラムオフィサー(元聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科長)もオンラインにて出席しました。

  • 三島良直理事長
  • アルーナス・ドゥルキース保健大臣

人口約280万人のリトアニア共和国は、国民の健康・医療情報の一元化を推進しており、国家規模での臨床研究・治療開発に取り組んでいます。リトアニア共和国におけるこうした大規模な国民健康・医療データの管理や解析に関わるツールの利用や、同国のデータやバイオリソースを用いた日本の解析技術の開発・評価・改良が本国際共同研究を通じて実施される共同研究の提案を期待しています。

公募(予告)は以下の通りです。

リトアニア共和国保健省からの公募案内は以下から閲覧可能です。

お問い合わせ先

日本医療研究開発機構 国際戦略推進部 国際戦略推進課 国際連携推進室
TEL:03-6870-2210
E-mail:sicorp”AT”amed.go.jp

報道に関するお問い合わせ先

日本医療研究開発機構 経営企画部 評価・広報課
TEL:03-6870-2245
E-mail:contact”AT”amed.go.jp

※E-mailは上記アドレス“AT”の部分を@に変えてください。

掲載日 令和3年4月1日

最終更新日 令和3年4月1日