医療機器研究開発課 医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業(8K等高精細映像データ利活用研究事業)令和3年度終了課題 事後評価について

1.事後評価の目的

研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的とする。

2.実施方法

(1)事後評価報告書の提出
  • 被評価者は、別に定める事後評価報告書を機構に提出する。
(2)書面審査
  • 研究開発課題ごとに担当の委員を定め、事後評価報告書等に基づき3の評価項目の観点から書面審査を実施する。また、必要に応じて評価委員以外の外部専門家の活用等を行う。
(3)現地調査
  • 委員会は、必要に応じて被評価者の研究施設を訪問し、研究開発期間中の実施状況、実施体制等を調査する。
(4)ヒアリング審査
  • ヒアリング審査においては、研究開発課題等の実施状況、成果、今後の展開等について説明を聴取し、質疑応答を行う。
  • ヒアリング審査対象者は、原則として研究開発代表者等とする。

3.評価項目と評価の視点

①研究開発達成状況
  • 研究開発計画に対する達成状況はどうか
②研究開発成果
  • 予定していた成果が着実に得られたか
  • 成果は医療分野の進展に資するものであるか
  • 成果は新技術の創出に資するものであるか
  • 成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
  • 必要な知的財産の確保がなされたか
③実施体制
  • 研究開発代表者を中心とした研究開発体制が適切に組織されていたか
  • 十分な連携体制が構築されていたか
④今後の見通し
  • 今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
⑤事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
  • 8K内視鏡システムにより得られた高精細な手術映像データを、手術を実施する医師と遠隔地において指導する医師との間でスムーズに送受信を可能とする遠隔手術支援システムの開発が実施されていたか。
  • 遠隔手術支援システムの医療上の有用性等について検証し、実用化・普及に向けた具体的計画が策定されていたか。
  • 8K内視鏡システムの小型軽量化や操作性の向上等に向けた更なる改良が実施されていたか。
  • 8K等高精細映像データのデータベースの構築を行い、診断等への利活用に向けた具体的方策の検討・検証を通じて、医療の質の向上等に向けた具体的計画を策定するものとなっていたか。
  • 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
  • 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
⑥総合評価
別に定める10段階評価により、①~⑤を勘案しつつこれらと別に評点を付し、総合評価をする。

4.評価結果一覧

「事後評価報告書」欄のPDFアイコンをクリックすると報告書が表示されます。

令和3年度終了課題

課題評価委員については以下のPDFファイルをご覧ください。

開始年度 終了年度 研究開発
代表者
研究代表機関 職名 研究開発課題名 事後評価
報告書
評価 評価委員会による課題毎の評価を掲載しております。  
2019 2021 金光 幸秀 国立がん研究センター 中央病院 大腸外科 科長 8Kスーパーハイビジョン技術を用いた新しい遠隔手術支援型内視鏡(硬性鏡)手術システムの開発と高精細映像データの利活用に関する研究開発 表示 
評価 日本が世界的な強みを持つ8K技術、内視鏡技術のそれぞれの強みを生かした遠隔手術支援システムの研究開発が、医療現場との連携により動物での実証実験とともに実施され、当初計画以上の取り組みとして本システム活用による各手術の必要外科医師人数の低減化や手術技術向上について定量的分析が行われたことは、遠隔手術支援システムの今後の実用化の道を開いたという点で評価された。  

最終更新日 令和5年4月20日