公募情報 若手あり 平成30年度 「『統合医療』に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業」に係る公募(2次公募)の採択課題について
基本情報
公募の段階 | 採択 |
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開発フェーズ | 基礎的,応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験,治験,観察研究等,該当なし |
分野 | 健康・医療戦略の推進に必要となる研究開発 |
お問い合わせ先 |
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採択内容
統合医療に対する研究事業の方向性
「統合医療」に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業は、漢方、鍼灸等の「統合医療」に関する研究を行い、国民および医療従事者の健康保持や疾病治療・予防の選択肢を増やし、医療の質の向上をはかるための委託事業です。
当該事業では、「統合医療」については多種多様であり、科学的根拠が乏しいものが含まれているとの指摘もあることから、これまで厚生労働科学研究費等において、実態の把握と新たな知見の創出のための研究を進めてきました。これらの知見を踏まえつつ、平成24年3月から「統合医療」のあり方に関する検討会が開催され、平成25年2月には「これまでの議論の整理」がとりまとめられました。この中で、統合医療の各療法については、科学的知見を収集するとともに、収集された知見を基にして必要な情報を広く発信し、患者・国民及び医師が療法を適切に選択できるようにすることが重要であるとされました。そこで、厚生労働省では統合医療に関する研究の実施や、統合医療の有効性や安全性に関する学術論文等の情報についてのインターネット等を介した情報発信に取り組んでいます。
そのため、当該事業の一部として国内外の「統合医療」及び近代西洋医学と組み合わせる各種の療法に関する学術論文を収集するとともに、国内の代表的な拠点において、医師をはじめとする他職種が関わることによって行われる臨床研究を支援し、その成果を患者・国民及び医師などに還元するといった実践面のアプローチを併せて進めることによって、「統合医療」に関する科学的知見の集積を図るための研究を行うものです。
採択課題(4件)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、平成30年度「統合医療」に係る医療の質向上・科学的根拠収集研究事業に係る公募(2次公募)について、課題評価委員会において厳正な審査を行った結果、下記のとおり採択課題を決定しましたのでお知らせします。
1-1「統合医療」に関する科学的知見を創出するためのプロトコール作成研究
研究開発課題名 | 機関名 | 研究開発代表者名 | 職名 |
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薬物に効果の認められない線維筋痛症患者に対する鍼灸治療の有用性の検討 | 明治国際医療大学 | 伊藤 和憲 | 教授・大学院研究科長 |
アルツハイマー型認知症における八味地黄丸の有効性の検討 | 九州大学 | 貝沼 茂三郎 | 准教授 |
日豪の緩和ケア病棟入院中の終末期がん患者に対するリハビリテーションの有効性を検証することを目指した研究 | 特定非営利活動法人JORTC | 西山 菜々子 | 外来研究員 |
シスプラチンを含む化学療法を施行される子宮がん患者の嘔気・嘔吐に対する六君子湯の効果—プラセボ対照無作為化二重盲検比較検証試験 | 北海道大学 | 渡利 英道 | 教授 |
掲載日 平成30年5月25日
最終更新日 平成30年5月25日