プレスリリース AMED-FLuX創薬ガイドブックの公開について

プレスリリース

国立研究開発法人日本医療研究開発機構

日本医療研究開発機構(AMED)が令和3年度に設置した「アカデミア医薬品シーズ開発推進会議(AMED-FLuX:Frank Conference between Academia and Industry for Leading united Translational Research on Academia Seeds)」では、AMEDが支援するアカデミアの創薬研究に対して、製薬企業の有識者の方々から、実用化に向けたアドバイスを頂いてきました。今般、これまでのAMED-FLuX会議で頂いたアドバイスのうち、様々な研究に広く適用可能なものを抽出し、創薬ガイドブックとして取りまとめ、公開しました。アカデミアの研究者の皆様に広くご利用いただくことで、我が国のアカデミア創薬の底上げにつながることを期待しています。

概要

AMEDは、アカデミア創薬に産業界の意見を取り込み、実用化への道のりを明確化することを目的として、令和3年度に、「アカデミア医薬品シーズ開発推進会議(AMED-FLuX)」を設置しました。製薬企業14社から27名の創薬研究者にアドバイザーとしてご参画いただき(令和6年3月時点)、AMEDが支援している比較的早期フェーズの研究開発課題に対して、産業界の視点から実用化に向けたアドバイスを頂いています。令和6年3月までに、12回の会議を開催し、延べ28課題を取り上げており、アドバイザーの助言を踏まえ、研究者が研究開発計画を変更するとともに、AMEDが計画変更後の研究開発を実施するために必要な研究費の追加措置等を行った結果、製薬企業との共同研究契約等、実用化につながる成果が出始めています。

一方で、これまでのAMED-FLuX会議において、アドバイザーの皆様から頂いたアドバイスの中には、他の研究に応用できるものも多く、これらの有用な知見を広くアカデミアの研究者の皆様に活用いただくため、一般化可能な知見を抽出し、創薬ガイドブックとして取りまとめ、AMEDウェブサイトで公開することとしました。これにより、我が国のアカデミア創薬の底上げにつながることを期待しています。

AMED-FLuX創薬ガイドブック(初版)

  • AMED-FLuX会議でこれまでに取り上げた研究開発課題のうち、がん領域(低分子医薬品、核酸医薬品)の4課題に対するアドバイザーのコメントから、他の研究でも念頭においた方が良いと思われる知見を抽出しました。
  • 創薬標的の探索・検証、非臨床試験、構造最適化、研究計画、知財取得等の項目別にQ&Aの形式で整理しました(Q&Aの総数は68)。
  • アカデミア研究者にとってなじみが薄いと考えられる用語には、AMED作成の専門用語ハンドブック等へのリンクを貼りました。
  • 主に、創薬標的分子の探索・検証から、医薬品シーズの探索・最適化等までの創薬研究を行うアカデミアの研究者に利用いただくことを想定しています。
AMED-FLuX 創薬ガイドブック(Ver.1.0)―Q&Aナレッジ集―

今後の予定

令和6年度以降、がん領域の他のモダリティ、がん以外の他の疾患領域の知見を追加した更新版を作成し順次公開する予定です。

お問い合わせ先

事業に関するお問い合わせ先

日本医療研究開発機構(AMED) 創薬事業部 医薬品研究開発課
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel:03-6870-2219
E-mail:flux”AT”amed.go.jp

報道に関するお問い合わせ先

日本医療研究開発機構(AMED) 経営企画部 広報課
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel:03-6870-2245
E-mail:contact”AT”amed.go.jp

※"AT"を@に変えてください。

掲載日 令和6年3月15日

最終更新日 令和6年3月15日