医療機器・ヘルスケアプロジェクト 予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業 ヘルスケア社会実装基盤整備事業 事後評価結果(令和6年度終了課題)
1.事後評価の目的
研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的とする。
2.課題評価委員会
開催日:令和7年8月26日
3.課題評価委員
4.評価項目
①研究開発達成状況
- 研究開発計画に対する達成状況はどうか
➁研究開発成果
- 予定していた成果が着実に得られたか
- 成果はヘルスケア・医療分野の進展に資するものであるか
- 成果は新技術の創出に資するものであるか
- 成果は社会的ニーズへ対応するものであるか
- 必要な知的財産の確保がなされたか
③実施体制
- 研究開発代表者を中心とした研究開発体制が適切に組織されていたか
- 十分な連携体制が構築されていたか
④今後の見通し
- 今後、研究開発成果のさらなる展開が期待できるか
⑤事業で定める項目及び総合的に勘案すべき項目
分野別に、⑤-1指針等開発分野 または⑤-2研究方法等開発分野のとおり勘案する。
⑤-1指針等開発分野
- 予防・健康づくりの非薬物療法の介入手法に関するエビデンスを調査、整理し、その結果に基づいて学会による考えを掲載しているか
- 適切なエビデンスが集積されていなかった場合に、将来的なエビデンスの拡充につなげるために、Future research questionの形で未来に向けた優先研究課題として整理をおこなっているか
- 研究に基づき策定された指針等を広く利活用するための、普及に対する仕組みが講じられているか
- 研究に基づき策定された指針等を研究終了後もエビデンスの蓄積や環境変化に合わせて見直し、更新する仕組みを構築しているか
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
- 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
⑤-2 研究方法等開発分野
- 研究開発成果が今後の研究開発で幅広く利活用できるように、今後の予防・健康づくりの研究開発に必要な要件や注意点が整理されているか
- 研究成果をアカデミアやヘルスケアサービス事業者が利活用できる仕組みを提案しているか
- 公募要領に記載のある事業終了時に求められる成果項目が適切に達成できているか
- 生命倫理、安全対策に対する法令等を遵守していたか
- 専門学術雑誌への発表並びに学会での講演及び発表など科学技術コミュニケーション活動(アウトリーチ活動)が図られていたか
⑥ 総合評価
①~⑤を勘案しつつこれらと別に評点を付し、総合評価をする。
5.事後評価対象課題
開始年度 | 終了年度 | 研究開発 代表者 |
研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 | 事後評価報告書 |
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2022 | 2024 | 綿田 裕孝 | 順天堂大学 | 教授 | 2型糖尿病の発症予防を目指すヘルスケアサービスの適正評価確立のための研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 有馬 久富 | 福岡大学 | 教授 | デジタル技術を活⽤した⽣涯にわたる⾎圧管理に関する指針の研究開発 | 表示 |
2022 | 2024 | 猪阪 善隆 | 大阪大学 | 教授 | 慢性腎臓病の発症・進展に関するヘルスケアサービスやデジタル技術介入の提言に資するエビデンスの構築 | 表示 |
2022 | 2024 | 數井 裕光 | 高知大学 | 教授 | 実態/ニーズ調査に基づいたヘルスケアサービス利用者・事業者も使用可能な認知症発症リスクおよび認知障害・生活機能障害・BPSD等の低減のための非薬物療法指針作成と普及のための研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 榎原 毅 | 産業医科大学 | 教授 | メンタルヘルスに対するデジタルヘルス・テクノロジ予防介入ガイドライン | 表示 |
2022 | 2024 | 野村 恭子 | 秋田大学 | 教授 | 働く女性の健康に関する非薬物的介入のシステマティックレビューと職域における女性の健康保持増進に向けたガイドライン作成 | 表示 |
2022 | 2024 | 荒井 秀典 | 国立長寿医療研究センター | 理事長 | サルコペニア・フレイルの予防に関するヘルスケアサービスのためのガイドライン開発研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 苅尾 七臣 | 自治医科大学 | 教授 | 生活習慣改善における『デジタル行動変容』評価指標の研究開発 | 表示 |
2022 | 2024 | 今中 雄一 | 京都大学 | 教授 | 予防・健康づくりサービスの選択に資する多面的価値評価に関する研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 齋藤 英子 | 東京大学 | 准教授 | 働く女性の健康づくりに資するヘルスケアサービスと社会実装~多面的価値評価に関する研究~ | 表示 |
2022 | 2024 | 大平 哲也 | 福島県立医科大学 | 教授 | 生活習慣病予防のための行動変容を評価する包括的な社会心理行動指標に関する研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 橋本 英樹 | 東京大学 | 教授 | SDGsを意識した予防・健康づくりの多面的経済性評価の手法開発 | 表示 |
2022 | 2024 | 野口 緑 | 大阪大学 | 特任准教授 | 生活習慣病予防のための行動変容継続を実現するための指標に関する研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 近藤 尚己 | 京都大学 | 教授 | 予防・健康づくりサービスの平均効果と異質効果の推計デザインとその実装に関する研究 | 表示 |
2022 | 2024 | 山川 みやえ | 大阪大学 | 准教授 | Personal Life Record(PLR)と専門職の知見を組み合わせたヘルスケアサービスの社会実装を促進する研究プロセスとデザインのフローの可視化 | 表示 |
6.総評
令和6年度終了15課題を対象に、課題評価委員会による書面審査およびヒアリング審査による評価を行った。その後、総合討論を行い、課題評価委員会としての評価結果を確定した。
総合評点の結果は、「優れている」または「良い」と評価された。
全ての委員より出された意見の集約結果については、事後評価通知文として研究開発代表者に通知した。
関連リンク
最終更新日 令和7年10月6日