成果情報 「文化功労者」に喜田宏北海道大学名誉教授、坂口志文大阪大学特任教授、成宮周京都大学特任教授が選ばれました

成果情報

AMEDの研究開発に深く関与してくださっている、喜田宏 北海道大学名誉教授、坂口志文 大阪大学特任教授、成宮周 京都大学特任教授が「文化功労者」に決定しました。
心からお祝いを申し上げます。

喜田宏 北海道大学名誉教授

インフルエンザの疫学研究を地球規模で行い、分離したウイルスの地道な遺伝子解析により新型インフルエンザ出現のメカニズムを明らかにしました。また世界の高病原性鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ対策ならびに人獣共通感染症克服のための広範な研究を主導し、国際協力研究にも大きく貢献されました。現在も北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターを拠点に研究開発活動を進められています。

【参考】関連AMED事業(終了した課題も含みます)
  1. 感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)「人獣共通感染症の克服に向けた国際共同研究開発戦略」研究開発分担者
  2. 医療分野国際科学技術共同研究開発推進事業 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)評価委員

坂口志文 大阪大学特任教授

過剰な免疫反応を抑制する「制御性T細胞」を発見し、その発生や機能を分子レベルで明らかにしました。この発見により、臓器移植や自己免疫疾患、がん抑制などに対する新たな臨床応用の道が拓かれました。
現在、AMEDの複数の研究課題において研究開発を進められています。

【参考】関連AMED事業(終了した課題も含みます)
  1. 次世代がん医療創生研究事業「制御性T細胞を標的とした新規がん免疫療法の開発」研究開発代表者
  2. 次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム「免疫機構をターゲットとした創薬」(制御性T細胞を標的とした新規がん免疫療法の開発)研究開発代表者
  3. 戦略的イノベーション創出推進プログラム(S-イノベ)「免疫制御を目的とした体外循環治療の基盤技術の創製と応用」研究開発分担者
  4. 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)「炎症の慢性化機構の解明と制御に向けた基盤技術の創出」研究開発領域「制御性T細胞による慢性炎症制御技術の開発」研究開発代表者
  5. 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)「生体恒常性維持・変容・破綻機構のネットワーク的理解に基づく最適医療実現のための技術創出」研究開発領域 評価委員(アドバイザー)

成宮周 京都大学特任教授

体内で合成され炎症、発熱、痛みなどを制御するプロスタグランジンの受容体を特定し、作用機構を明らかにしました。また創薬標的としての可能性を見出し、その臨床応用に途を拓きました。革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)「炎症の慢性化機構の解明と制御に向けた基盤技術の創出」研究開発領域の研究開発代表者で、現在、AMEDの研究や組織運営の重要事項について理事長に助言を行う「研究・経営評議会」の委員も務められています。

【参考】関連AMED事業(終了した課題も含みます)
  1. 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)
    「炎症の慢性化機構の解明と制御に向けた基盤技術の創出」研究開発領域
    「プロスタグランジンを引き金とする炎症慢性化機構の解明」研究開発代表者
  2. 研究・経営評議会委員
  3. 革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST) 「疾患における代謝産物の解析および代謝制御に基づく革新的医療基盤技術の創出」研究開発領域評価委員(アドバイザー)
  4. 医療分野研究成果展開事業産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)
    「未破裂脳動脈瘤のリスク評価を目指すマクロファージイメージング用新規 MRI 造影剤の開発」統括アドバイザー/研究員

掲載日 平成29年11月10日

最終更新日 平成29年11月10日