研究成果展開推進課 産学連携医療イノベーション創出プログラム・基本スキーム(ACT-M)/セットアップスキーム(ACT-MS)(医療分野研究成果展開事業)(令和4年度終了)

基本情報

分野 医薬品創出,医療機器開発,ゲノム医療,がんに対応した研究,健康・医療戦略の推進に必要となる研究開発
開発フェーズ 応用,非臨床研究・前臨床研究,臨床試験
お問い合わせ先
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 実用化推進部 研究成果展開推進課 医療分野研究成果展開事業 産学連携医療イノベーション創出プログラム事務局
住所: 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目7番1号 読売新聞ビル21F
E-mail: sangaku-i"AT"amed.go.jp
備考:

※e-mailは上記アドレス"AT"の部分を@に変えてください

概要

本プログラムは、大学等※1と企業等※2や病院等との連携を構築しアカデミア(大学等)発の「技術シーズ」を産業界(企業等)に円滑かつ効果的に移転する(実用化プロセスに乗せる)ための、産学連携による研究開発を「提案公募方式」によって支援する制度です。本プログラムは 基本スキーム(ACT-M)およびセットアップスキーム(ACT-MS)より構成され、このうち、セットアップスキーム(ACT-MS)は、特に、大学等が有する「挑戦的な技術シーズ」を医療への適応を目指す企業に早期に戦略的に受け渡すことを目的とし、当該技術シーズを医療への適応のための課題を明確化してそれを解消するための研究開発、特許網構築およびビジネスプラン策定を重点的に支援する制度です。

※1 「大学等」とは、以下に掲げる研究機関を総称したものをいいます。

  • ア 国立大学法人、公立大学法人、私立大学等の学校法人
  • イ 国立研究機関、公設試験研究機関、独立行政法人等の公的研究機関
  • ウ 公益法人等の公的性格を有する機関であって、AMEDが認めるもの

※2 「企業等」とは、「大学等」以外の研究機関を総称したものをいいます。

公募情報

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ニュース

AMEDが支援する課題の研究成果として各研究機関が発表した資料は、2024(令和6)年 成果情報一覧をご覧ください。

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事業の概要

平成31年(令和元年)度予算額

14億円

対象分野

AMEDが目指す3つのLife(生命・生活・人生)の向上に関する課題を対象にします。

生命
生命現象に関する学術的な研究成果を「新しい医療」につなげる視点。
生活
医療に付随する生活の質(QOL)の向上を目指す視点。
これまでに構築されてきた現代標準医療の高度化だけでなく、将来これらを凌駕する可能性のある「代替医療」や「統合医療」について科学的検証や論理的基盤の構築を試みるものも含みます。
人生
予防的あるいは先制的医療、若年期から老齢期に亘る長期的な視点。
遺伝子情報(後天的な変化を含む)を活用するものを含みます。

研究開発テーマ

本プログラムでは以下の2つの研究開発テーマを設定します。

テーマ名 概要
【テーマ1】
オープンイノベーションによる革新的な新薬の研究開発
オープンイノベーションによって、この国の薬づくりのすそ野を広げることによる革新的な新薬の創出を目的とします。たとえば、アカデミア等で顕在化した、薬の「芽」を企業等における効果的・効率的な育成を目指す研究開発や、薬づくりを支える新しい周辺技術の企業等への移転を目指した研究開発等を募集します。
【テーマ2】
急激な少子高齢化社会を支える革新的医療技術・医療機器の研究開発
科学的根拠に基づく近未来の環境、動向に合致した革新的な医療技術等の創出を目的とします。疾患を包括的に考え、対応すべき重要な疾患について、新たな知見に基づいたアカデミア等の「シーズ」を企業と共同研究開発することにより革新的な医療技術・医療機器の創出を行うための研究開発等を募集します。

プログラムの構成

本プログラムは以下に示すとおり、「産学連携医療イノベーション創出プログラム・基本スキーム(ACT-M)」、及び「産学連携医療イノベーション創出プログラム・セットアップスキーム(ACT-MS)」の2つのスキームで構成されます。

  ACT-M ACT-MS
制度のねらい アカデミア発の「技術シーズ」について、大学等と企業が連携して、実用化(事業化)のための課題を具体的に解消する。 アカデミア発の「挑戦的な技術シーズ」について、医療への適用のためのブレークスルーポイントを突破することで、早期に戦略的に企業等への導出につなげる。
実施内容 企業が実用化を目指す技術シーズについて、ヒトを対象とするPOC(Proof of Concept) の確立および上市を最終目標とし、産学が役割分担(連携)して研究開発を実施する。 大学等が保有する挑戦的な技術シーズについて、産学が連携して医療への適用可能性を見極めるための課題を明確化し、大学等がその解決のための技術(方法)を確立するための研究(ブラッシュアップ研究)を実施する。
さらに、ブレークスルーポイントが解消された以降、早期に企業に導出するための特許網構築を行う。
提案形態 技術シーズを有する大学等と、その実用化を目指す企業が、その臨床的利用と検証が可能となる研究開発体制を構築した「共同提案」 技術シーズを有する大学等と、その利用を希望する企業または起業家(以下「セットアップ企業」)による「共同提案」
契約形態 参加各機関とAMEDとの直接委託契約
(単年度契約)
参加各機関(大学等のみ)とAMEDとの直接委託契約(単年度契約)
研究開発体制 産学連携の研究開発チーム
※課題リーダ(代表応募者)は大学等、企業、どちらからでも構わない。
産学連携の研究開発チーム
※課題リーダ(代表応募者)は大学等の研究者
企業の役割 大学等との役割分担を明確化した上で、自らも研究開発を実施する。尚、マッチングファンドではありませんが、企業が負担する予定の研究開発費用、人員経費等(以下「企業リソース」)を明確化し、提示する。 大学等と認識をすりあわせて技術シーズについてのブレークスルーポイントを明確化する。
さらに当該課題の計画策定・特許網構築への支援と、自ら実施するビジネスプラン作成を行うための活動計画を明確にする。
研究開発期間 原則3年以内(予算会計年度として)
(実質2年8ヶ月程度)
原則2年以内(予算会計年度として)
(実質1年8ヶ月程度)
研究開発費の目安
(間接費を含まず)
1課題あたり年間
31,000千円~38,000千円程度
1課題あたり年間
11,000千円~15,000千円程度
研究開発費の支援対象 大学等、企業 大学等のみ

医薬品開発、医療機器開発の研究開発工程の事例およびACT-M・ACT-MSの2つのスキームについて、研究開始時の開発フェーズの範囲を以下に示します。

プログラム実施体制

医療分野研究開発推進計画※に基づき、競争的資金の効率的な活用を図り、優れた成果を生み出していくための円滑な実施を図るため、プログラムスーパーバイザー(以下「PS」という。)及びプログラムオフィサー(以下「PO」という。)等を本プログラム内に配置します。

PS

千葉 勉
関西電力病院 病院長、京都大学 名誉教授、神戸大学 客員教授

PO

【テーマ1】オープンイノベーションによる革新的な新薬の研究開発
谷田 清一
公益財団法人 京都高度技術研究所 地域産業活性化本部
京都市ライフイノベーション創出支援センター アドバイザー
【テーマ2】急激な少子高齢化社会を支える革新的医療技術・医療機器の研究開発
山本 一彦
国立研究開発法人理化学研究所 生命医科学研究センター 副センター長

PS及びPO等は、本プログラム全体の進捗状況を把握し、事業の円滑な推進のため、必要な指導・助言等を行います。また、研究機関及び研究者は、PS及びPO等に協力する義務を負います。PS及びPO等による指導、助言等を踏まえ、研究開発課題に対し必要に応じて計画の見直しや課題の中止(計画達成による早期終了を含む)等を行うことがあります。

また、ACT-Mの研究開発課題毎に本プログラムの課題評価委員の中から推進アドバイザーを設定し、研究開発機関と連携し研究開発の推進を支援します。

各担当者の役割と選出方法

  役割 ACT-M ACT-MS
課題リーダ 課題全体のマネジメントを行う 研究開発代表者から選出
研究開発代表者※ 各研究開発機関において課題のマネジメントを行う 全ての研究開発機関より選出 各大学等の研究開発機関より選出
研究開発分担者※ 各研究開発機関において必要に応じ研究開発代表者の元で研究開発を行う 全ての研究開発機関において任命 大学等の研究開発機関において任命
事業化提案者
(ACT-MSのみ)
当該課題の計画策定・特許網構築への支援、ビジネスプラン作成を行う 企業(セットアップ企業)の当該課題の提案者

※研究開発代表者あるいは研究開発分担者として、臨床医の参加が望ましい。

基本スキーム ACT-M

セットアップスキーム ACT-MS

採択課題一覧

これまでに採択された課題については以下のリンク先をご覧ください。

研究成果報告書

研究成果報告書につきましては、下記リンクをご覧ください。

事後評価報告

最終更新日 令和5年4月7日