プレスリリース 平成29年度 採択研究課題の概要
プレスリリース
研究課題名 |
シャーガス病制圧のための統合的研究開発 |
研究期間 |
5年間 |
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研究代表者名 (所属機関・役職) |
嶋田 淳子 (群馬大学大学院保健学研究科生体情報検査科学分野・教授) |
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相手国名 |
エルサルバドル共和国 |
主要相手国研究機関 |
教育省エルサルバドル科学技術研究センター |
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研究課題の概要 |
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中米に位置するエルサルバドルは、シャーガス病という寄生虫疾患の流行地である。本疾患は、心不全、巨大消化管等の多様な病態を示すが、その病気の成り立ちについてほとんど研究されていない。また、治療薬は2種類しかなく、有効性、副作用等の問題があり新規治療薬が強く望まれている。本研究では、次の3点について研究開発を行う。➀多様な病態をおこす因子を解明するため、原虫のゲノム解析を行う。➁新たに見出した治療薬候補IMDおよびGTN化合物の実用化を念頭におき、将来の臨床試験に向けて必要なデータを取得する。併せて、同国の天然資源からも候補薬を探索し薬剤開発基盤を確立する。➂既存薬の工業的合成法を確立する。これらの開発を通じて、シャーガス病の制圧に貢献する。 |
研究課題名 | フィリピンの狂犬病撲滅に資する医・獣医学からの新たな人と動物の狂犬病診断システム構築に向けた取り組み |
研究期間 |
5年間 |
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研究代表者名 (所属機関・役職) |
西園 晃 (大分大学医学部・教授) |
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相手国名 |
フィリピン共和国 |
主要相手国研究機関 |
熱帯医学研究所 |
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研究課題の概要 |
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日本は狂犬病対策で著しい成果を上げており、国内の研究機関は、診断、治療、予防に関する多くの知見を有している。一方、フィリピンは、アジアの中でも深刻な狂犬病流行国である。本研究では、狂犬病に関する日本の知見をフィリピンで活用するために有用性の検証を行い、現地の獣医系検査室と医療施設に普及させることを目的とする。さらに、狂犬病の発生状況を調査・集計・監視を行うサーベイランスのための情報共有システムを構築し、動物の狂犬病対策とヒトの狂犬病発症の予防及び治療に活用する。フィリピンの若手研究者の育成にも配慮した技術移転を通じ、同国のみならず、アジアをはじめとした世界の将来的な狂犬病根絶に向けた感染症制御能力の強化を目指す。 |
※研究課題の並びは、研究代表者名の五十音順です。また、研究課題名は採択時のものであり、相手国関係機関との実務協議などの結果、変わることがあります。
最終更新日 平成29年5月11日