ヘルスケア研究開発課 ロボット介護機器開発・標準化事業 事後評価結果(令和2年度終了課題)
1.事後評価の目的
研究開発課題等について、研究開発の実施状況、研究開発成果等を明らかにし、今後の研究開発成果等の展開及び事業の運営の改善に資することを目的とする。
2.課題評価委員会
開催日:令和3年7月9日(金)、7月12日(月)
3.課題評価委員
4.評価項目
開発補助事業
①研究開発達成状況
- 全体計画書の目標値に対する達成状況はどうか
- 本事業の求める成果に対する達成状況はどうか
- 開発した機器・システムは、リスクアセスメントに基づく安全性が確保されており、ロボット介護機器の導入効果が期待できるものであるか
- 得られた成果は、ロボット介護機器を用いる介護分野においてインパクトがあるものか。あるいは介護の革新に資するものか
②事業化・実用化の見通し
- 事業化・実用化に向け、出口戦略(実用化ロードマップや普及シナリオ、知財戦略)が明瞭になっているか
- 事業化・実用化に向けて、具体的な取り組みが継続的に行われており、事業化の目処が立っているか
③総合評価
①~②を勘案しつつ総合的に評価し、総合評価を付す基準策定・標準化事業
①研究開発達成状況
- 全体計画書の目標値に対する達成状況はどうか
②研究開発成果
- 成果は介護分野や高齢者支援分野の進展に資するものか
③今後の見通し
- 今後、研究開発のさらなる展開が期待できるか
④事業で定める項目
- 課題が効率的・効果的に実施されたか
- 成果の到達度に対する費用対効果は妥当か
- ロボット介護機器を取り巻く全体状況や課題を整理し、戦略的に実施されたか
- 研究の成果や意義が国民にわかりやすく説明されているか本事業の関連分野に関する知見を有しているか
⑤総合評価
①~④を勘案しつつ総合的に評価し、総合評価を付す
効果測定・評価事業
①研究開発達成状況
- 全体計画書の目標値に対する達成状況はどうか
②研究開発成果
- 成果は介護分野や高齢者支援分野の進展に資するものか
③今後の見通し
- 今後、研究開発のさらなる展開が期待できるか
④事業で定める項目
- 課題が効率的・効果的に実施されたか
- 成果の到達度に対する費用対効果は妥当か
- ロボット介護機器を取り巻く全体状況や課題を整理し、戦略的に実施されたか
- 研究の成果や意義が国民にわかりやすく説明されているか本事業の関連分野に関する知見を有しているか
⑤総合評価
①~④を勘案しつつ総合的に評価し、総合評価を付すつ総合的に評価し、総合評価を付す
5.事後評価対象課題
開発補助事業(11課題)
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
---|---|---|---|---|---|
2019 | 2020 | 池田 潤 | ソフトバンクロボティクス株式会社 | 課長 | ヒト型コミュニケーションロボットPepperと高齢者間における自律会話と遠隔操作機能によるインタラクション研究開発 |
2019 | 2020 | 岡田 真和 | コニカミノルタ株式会社 | QOLソリューション事業部 グループリーダー | ロボット技術を用いた介護老人保健施設入所者のADL状態定量化による施設運営の効率化を目指した研究 |
2019 | 2020 | 桑原 博 | 株式会社がまかつ | 新規事業部 KR製造課 課長 | 排泄支援アシストロボットに関する研究開発 |
2018 | 2020 | 白崎 功 | 株式会社リリアム大塚 | 代表取締役社長 | QOLを改善し介護負担を軽減する排尿支援機器に関する研究開発 |
2019 | 2020 | 西岡 裕子 | 三菱総研DCS株式会社 | デジタル企画推進部ビジネス推進グループ | 高齢者のADLを維持向上するコミュニケーションロボットの研究開発 |
2018 | 2020 | 原 大雅 | CYBERDYNE株式会社 | 研究開発部門 研究員 | 高齢者の歩行機能の維持・向上のための衣服型HALの研究開発 |
2020 | 2020 | 彦坂 俊充 | 株式会社エフトス | 事業部長 | ケアマネジメントサイクルを活用した業務時間分析システム (FTCare-i TOS(Task Optimization System))に関する研究開発 |
2019 | 2019 | 藤田 瑛仁 | 株式会社幸和製作所 | ロボティクスR&Dセンター部長 | 認知症の人の生活不安・ストレスを軽減するコミュニケーションロボットの研究開発~認知証バリアフリー機器の開発~ |
2018 | 2020 | 藤本 弘道 | 株式会社ATOUN | 代表取締役社長 | 歩行支援用パワードウェアの試作開発 |
2018 | 2020 | 松村 昌哉 | 社会福祉法人善光会 | サンタフェ総合研究所 所長 | スマート介護プラットフォーム(Smart Care Operating Platform ~SCOP~)の開発 |
2018 | 2020 | 山岡 勝 | パナソニック株式会社 | ビジネスイノベーション本部 総括担当 | 介護記録・センサー/ロボットのパッケージ化による介護業務支援システムに関する研究開発 |
基準策定・標準化事業(1課題)
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
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2018 | 2020 | 中坊 嘉宏 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 情報・人間工学領域 研究チーム長 | ロボット介護機器開発・標準化のための安全評価基準、効果性能基準、実証試験基準策定、開発補助事業支援、国際標準化および国際事業展開に関する研究開発 |
効果測定・評価事業(2課題)
開始年度 | 終了年度 | 研究開発代表者 | 研究開発機関名 | 職名 | 研究開発課題名 |
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2018 | 2020 | 近藤 和泉 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター | センター長 | ロボット介護機器の効果検証のための標準的プロトコルの策定を目指す実証研究 |
2018 | 2020 | 松井 敏史 | 医療法人社団大和会大内病院 | 副院長 | ロボット介護機器の科学的効果検証研究 |
6.総評
平成30年度採択の8課題、令和元年度採択の5課題、令和2年度採択の1課題を対象に、課題評価委員会による書面審査およびヒアリング審査による評価を行った。その後、総合討論を行い、課題評価委員会としての評価結果を確定した。総合評点の結果は、1課題が「大変優れている」、3課題が「優れている」、8課題が「良い」、2課題が「やや良い」と評価された。
委員より出された意見の集約結果については、事後評価通知文として研究開発代表者に通知した。
最終更新日 令和4年10月21日