社会共創(Social Co-Creation) AMED研究倫理・社会共創推進プログラム
基本情報
分野 | 健康・医療戦略の推進に必要となる研究開発 |
---|---|
事業年度 | 令和7年4月~ |
開発フェーズ | 該当なし |
お問い合わせ先 |
|
概要
「医療分野研究開発推進計画」は、政府が講ずべき医療分野の研究開発並びにその環境の整備及び成果の普及に関する施策の集中的かつ計画的な推進を図るため、内閣総理大臣を本部長とする健康・医療戦略推進本部が、健康・医療戦略推進法(平成26年法律第48号)第18条第1項の規定に基づき、健康・医療戦略に即して策定する計画です。また、同計画は、同法第19条に基づき、AMEDが、研究機関の能力を活用して行う医療分野の研究開発及びその環境の整備並びに研究機関における医療分野の研究開発及びその環境の整備の助成において中核的な役割を担うよう作成する計画でもあります。
2025年度から2029年度までの5年間を対象とした第3期健康・医療戦略(2025年2月18日閣議決定)では「健康・医療分野の研究開発のプロセスや成果が人々の生命や生活、社会に変化や影響を与え得る点に鑑み、健康・医療分野の研究開発を社会との対話や協働を通じて進め、研究開発の成果が人々の安全・安心を確保し、理解・信頼を得ながら患者・家族に届けられるよう、「社会共創」の取組を強化する」ことが示され、第3期医療分野研究開発推進計画(2025年2月18日健康・医療戦略推進本部決定)では「科学技術が加速度的に発達して人々の生活に及ぼす影響が増大するに伴い、社会との対話や協働の重要性がより一層高まっている。医療分野の研究開発においても同じ状況にあり、早期の段階からの倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues, ELSI)への対応や研究への患者・市民参画(PPI)をはじめとした「社会共創」の取組がますます重要になっている」との現状認識が示されています。そして、戦略・計画において「集中的かつ計画的に講ずべき医療分野研究開発等施策」のひとつとして「研究開発の適正性の確保と成果の普及」が掲げられ、「①研究開発の公正かつ適正な実施の確保」、「②研究開発における「社会共創」の取組推進」、「③情報発信」に関する取組等が求められています。
このことに鑑み、AMED研究倫理・社会共創推進プログラムが設立されました。
本プログラムの目標
- 研究開発課題の実施を通じて「最先端の医療研究開発の推進・加速に必要となる研究倫理・社会共創について、わが国におけるプラットフォーム機能を果たすこと
- 最先端の医療研究開発の推進・加速に必要となる研究倫理・社会共創について、あらゆる学問領域の専門家による学際的研究体制により研究開発を推進すること
AMEDは2015年4月の設立以来、「成果を一刻も早く実用化し、患者さんやご家族の元にお届けすること」を目標として掲げてきました。第3期以降も、医療分野の研究開発の成果やプロセス自体が、人々の3つのLIFE(生命・生活・人生)や社会全体に変化や影響を与えうることに、今後ますます注意を払う必要があります。
研究開発実施機関
※研究開発代表者の五十音順
領域A:最先端の医療研究開発の推進・加速に必要となる挑戦的な取組
研究倫理分野(A-1)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | webページ等 |
---|---|---|---|
グローバルな視点からの倫理審査制度の実態把握と課題検討 | 国立大学法人 京都大学 | 井上 悠輔 | |
ヒト胚関連研究の適正な実施に向けた研究倫理支援モデルの構築と体系的制度設計に関する研究開発
|
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター | 神里 彩子 | |
脳卒中・急性期疾患の緊急医療臨床試験における同意プロセスの課題解決を目指した研究 | 国立研究開発法人 国立循環器病研究センター | 福田 真弓 | ウェブサイト |
社会共創分野(A-2)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | webページ等 |
---|---|---|---|
疾患領域を横断した協働に基づく実践的PPIプラットフォームの構築 | 国立大学法人 大阪大学 | 加藤 和人 | |
精神疾患領域の研究における共創プラットフォームの開発研究 | 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター | 山口 創生 | |
持続可能なPPIの導入と普及に向けた基盤構築に関する研究開発 | 国立大学法人 東京科学大学 | 吉田 雅幸 |
領域B:医療研究開発の推進・加速を支える基盤的取組
研究公正推進に必要な取組(B-1)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | webページ等 |
---|---|---|---|
医療分野の研究開発における産学共創/異分野共創の推進と研究公正に資する利益相反(COI)管理の高度化 | 国立大学法人 東京科学大学 | 飯田 香緒里 | ウェブサイト |
公正な臨床研究の基盤となる解決型事例教材と研究計画・解析ネットワークの普及に関する研究開発 | 学校法人 兵庫医科大学 | 森本 剛 | ウェブサイト |
科学コミュニケーションの質向上に必要な取組(B-3)
研究開発課題名 | 代表機関 | 研究開発代表者 | webページ等 |
---|---|---|---|
「医学系研究をわかりやすく伝える手引き」を用いた科学コミュニケーション手法の研究開発 | 公立大学法人 埼玉県立大学 | 山田 恵子 | ウェブサイト |
評価・運営体制
PS・PO
本事業は、事業の運営や各プログラムの連携協力・推進等の調整を行うプログラムスーパーバイザー(PS)と、PSを補佐して個々の課題の運営推進を行うプログラムオフィサー(PO)がマネジメントします。
- PS
- 菱山 豊 (順天堂大学 革新的医療技術開発研究センター 特任教授)
- PO
- 田代 志門(東北大学 大学院文学研究科 教授)
- 東島 仁 (千葉大学 大学院国際学術研究院 准教授)
課題評価委員会
外部有識者から構成される課題評価委員会において、各研究開発課題の事前評価・事後評価等の評価を実施します。
研究成果報告書
評価結果
事務処理説明書
手続きに関する詳細は「事務処理説明書・様式集(委託研究開発契約)」をご参照ください。
最終更新日 令和7年4月14日