イベント 国際ワークショップ”Joint Workshop on Collaborative Discovery”を開催しました

開催報告

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平成28年3月22、23日の両日、英国エジンバラ近郊European Screening Centre NewhouseにおいてAMED主催の国際ワークショップ ”Joint Workshop on Collaborative Discovery”を開催しました。

現在、欧州においてはInnovative Medicine initiative(IMI)/European Lead Factory(ELF)、米国においてはNational Institute of Neurological Disorders and Stroke(NINDS/NIH)およびNational Center for Advancing Translational Sciences(NCATS/NIH)の両者が主導してきた協働型創薬(Collaborative Drug Discovery)へのパラダイムシフトがより一層加速してきている状況にあります。一方、我が国においても平成27年4月にAMEDが設立され、ライフサイエンス分野における司令塔として協働型創薬に重点をおいた新たな創薬支援事業が開始されています。

今回のワークショップでは、日米欧で協働型創薬(Collaborative Drug Discovery)を展開しているIMI/ELF、NIHおよびAMEDが緊密なネットワークを構築するための第一歩として、それぞれの機関が取り組んでいる事業やベストプラクティスの紹介、今後の課題などの共有を目的としました。

欧米からは合わせて5名、日本からはAMEDほか6名の合計11名が出席がし、合計10のプレゼンテーションと参加者全員による活発なグループディスカッションが2日間にわたって行われました。その結果、各国の産業構造やアカデミアの文化・価値観の違い等を反映して、創薬シーズへのアクセスや公的創薬支援に用いるジョイント化合物ライブラリーの構築、成果導出時の製薬企業へのアプローチ等において異なるところが少なからずあるものの、いずれの事業も、産学官のそれぞれが保有する強みを束ね挙げることにより協働型創薬を効率的に行うためのプラットホームの構築と産業界への成果の橋渡しに強くコミットしている点では共通していることが改めて確認されました。また、研究成果の革新的医薬品としての実用化を加速化し、一刻も早く病気で苦しむ人々に新薬を届けるという共通のゴールのもとに、3機関が今後も緊密な連携体制を構築していくことで一同の合意を得ました。AMED創薬支援戦略部では平成28年度以降も継続的なワークショップの開催を目指していく予定です。

掲載日 平成28年4月12日

最終更新日 平成28年4月12日