イベント 開催日:令和4年9月19日~22日 第4回日英ニューロサイエンスシンポジウムを開催しました

開催報告

脳とこころの研究推進プログラムでは、2022年9月19日から22日に、AMED、英国医学研究会議(UK Medical Research Council : MRC)、名古屋大学、理化学研究所脳神経科学研究センターの共催による「4th Japan-UK Neuroscience Symposium 2022」を3泊4日の合宿型合同シンポジウムとして軽井沢プリンスホテルウエスト 国際会議場 浅間(長野県北佐久郡軽井沢町)で開催しました。

日英の大学、研究機関、研究支援機関等から65名が参加し、1日目の基調講演(宮脇敦史チームリーダー(理化学研究所)「細胞内のクルージング(Cruising in the cell)」、岡野栄之教授(慶応義塾大学)「iPS細胞技術及び遺伝子組換え非ヒト霊長類による神経・精神疾患モデル化(Modeling neurological/psychiatric diseases using iPS cell technologies and genetically modified non-human primates)」)に続き、「パーキンソン病、タウオパチーと運動ニューロン疾患(Parkinson’s disease, tauopathies, and MND)」「シナプス、記憶とアルツハイマー病(Synapse, memory and Alzheimer’s disease)」「ゲノムとバイオマーカー(Genome and biomarkers)」「精神疾患(Neuropsychiatry disorders)」や「神経科学研究の新技術(Novel technologies)」のテーマ別セッションを行いました。また、日英の若手研究者を中心としたポスターセッションを行い、今後の研究発展が期待される日英の研究者2名が優秀ポスター賞として選出されました。
さらに、日英オーガナイザーを座長に参加者全員で行ったラウンドディスカッションでは、今後の日英共同研究の発展に向けた戦略と問題点について、活発な討論が展開されました。
最終日には、駐日英国大使館によるレセプションが同大使館にて開催され、三島良直AMED理事長よりご挨拶をいたしました。

本シンポジウムは、2017年2月にAMEDとMRCが署名した覚書(MOC)(2022年9月に更新)に基づき、神経科学とメンタルヘルスに関する認知症をはじめとする精神・神経疾患や脳神経科学に関する新しいアプローチを中心に、日英の新たな共同研究に繋げることを目的として、毎年、日英交互に「日英ニューロサイエンスシンポジウム」として開催してきたものです。第4回は日本開催の順番でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で約2年間延期し、2022年9月に開催いたしました。

シンポジウム初日9月19日は、英国エリザベス女王の国葬が行われた日であったため、開会時に出席者全員が一分間の黙祷を捧げました。

シンポジウム参加者の集合写真

掲載日 令和5年1月19日

最終更新日 令和5年1月19日