AMED創薬事業部が実施する創薬支援推進事業 創薬シーズ実用化支援基盤整備事業の一つである「キャタリストユニット」では、Translational Science や Regulatory science に関するアカデミア、行政機関ならびに医療関連企業による論壇の場を提供することにより、互いのハーモナイズと振興を図ることを目的とした活動を行っております。
「第2回 Top Runners in TRS」では、本間 光貴 先生(理化学研究所 生命機能科学研究センター 制御分子設計研究チーム チームリーダー)にご講演いただきます。
『AIによる医薬設計プロセスの効率化とAMED次世代創薬AI事業(DAIIA)への展開』
~ Enhancement of drug design process with AI models and its applications to AMED DAIIA ~
2010年代後半から、深層学習等の機械学習アルゴリズムの熟成、ネット等においてビッグデータの収集が容易となったこと、GPU等の計算機の性能の向上の3つの要因によって人工知能(AI)の実用性が格段に上がってきている。創薬分野においても2016年ごろから応用が始まり、2017-8年以降、メガファーマを中心に活用が広がりつつある。日本においても2016年に京大の奥野教授らが中心となり、ライフサイエンスコンソーシアム(LINC)が立ち上がり、100社 500人以上の研究者が参加し、創薬の上流から下流までの30を超える課題についてAIの研究開発が行われ、京大、理研が中心となっていくつかの要素技術の開発が進んだ。一方、実用レベルのAIを目指すためには、充分な質・量の創薬関連データを確保することが必須となる。AMEDでは、2020年8月から次世代創薬AI事業(DAIIA)が開始された。DAIIAでは、アカデミア、IT企業のAI技術と製薬企業のデータを連携させて包括的な創薬AIプラットフォームを開発する計画となっている。
今後の創薬研究技術について考え、議論する機会として、ぜひご参加ください。
なお、当シンポジウムはオンライン開催となります。