イベント 開催日:平成30年1月8日‐11日 日米医学協力計画に基づく国際会議「U.S.-Japan Cooperative Medical Sciences Program (USJCMSP) 20th International Conference on Emerging Infectious Diseases in the Pacific Rim(第20回汎太平洋新興・再興感染症国際会議)」が開催されました

開催報告

日米医学協力計画に基づき、AMEDと米国National Institute of Allergy and Infectious Diseases (NIAID) が共催し、平成30年1月8日から11日に中国深センにおいて「U.S.-Japan Cooperative Medical Sciences Program (USJCMSP) 20th International Conference on Emerging Infectious Diseases in the Pacific Rim(第20回汎太平洋新興・再興感染症国際会議)」を開催しました。会議には日本・米国・中国からの参加者を中心に、14カ国から300名近い参加者を得ました。

平成8年から継続的に行われているこの国際会議の第20回目となる今回の会議では、「アジアにまん延するウイルス性疾病の病因と防御免疫」を横断的テーマとし、以下のトピックについて研究発表および議論が行われました:

  • アジア太平洋地域におけるウイルス感染の最近の傾向
  • ウイルス感染の病因
  • 肝炎ウイルス感染と肝がん
  • ワクチン
  • 防御免疫と創薬への新しいアプローチ

研究発表に先立ち、NIAIDからGray Handley氏、在広州日本国総領事の齋藤法雄氏、在広州米国総領事館からChris Smith氏、ジョンズ・ホプキンス大学のDiane Griffin氏、中国疾病対策予防センターのGeorge Fu Gao氏、AMEDの岩本愛吉戦略推進部長から挨拶がありました。また、La Montagne-Heilman LectureshipおよびShimao-Takeda Lectureshipと題した特別講演がそれぞれBaylor College of MedicineのMary K. Estes氏および国立感染症研究所の脇田隆字氏によって行われました。

また、平成28年度「日米医学協力計画 若手・女性育成のため日米共同研究公募」の採択チームのうち、今回の会議のテーマに関係する4チームから研究状況の発表がありました。これらの発表者からいただいたアンケートでは、「自分の専門分野以外の感染症について知るよい機会だった」、「他の研究者との交流を深めることができた」、「新しい研究手法や考えを知ることができた」、「発表した内容につき示唆に富む意見をもらうことができた」、などのコメントがありました。

1月8日、9日の全体会議の後、1月10日、11日には日米医学協力計画を構成する各専門部会(ウイルス部会、エイズ部会・免疫部門合同、肝炎部会、急性呼吸器感染症部会、がん部会)が、日米合同部会会議を行い、各分野での最新の研究状況を議論しました。会議後には深センを本拠地とするBeijing Genomics Instituteへのサイトビジットが行われました。


会議ポスター

会議の様子

会議終了後の様子

共催

日本側機関

外務省、厚生労働省、文部科学省、AMED

米国側機関

National Institute of Allergy and Infectious Diseases(NIAID) /
National Institute of Health(NIH)

開催国(中国)ホスト機関

Institute of Microbiology, Chinese Academy of Sciences (IMCAS)、
深セン市第三人民医院

 

掲載日 平成30年5月24日

最終更新日 平成30年5月24日