イベント 開催日:令和2年2月26日 データ主導型ヘルス分野の日英合同シンポジウムを開催しました

開催報告

データ主導型ヘルス分野の日英合同シンポジウム:個人及び集団における、リスク回避と疾患予防、保健管理にむけたデータ戦略

令和2(2020)年2月26日、AMEDロンドン事務所と英国のAcademy of Medical Sciences(AMS)、日本学術興会(JSPS)との共催によって、「データ主導型ヘルス分野の日英合同シンポジウム」が開催されました。本シンポジウムには、専門家やアカデミアなどの学術機関、民間企業、ファンディング機関ないし科学政策関連機関など様々な所属先から70名以上が参加しました。当日は、個人及び集団におけるリスク回避と疾患予防、保健管理にむけたデータ戦略に焦点が当てられ、データ主導型ヘルス分野における新たな日英共同研究の接点を、研究開発に広げていくことを目指して討論されました。

データ主導型ヘルス分野の日英合同シンポジウムには70名以上が参加し、共同研究開発の可能性等を討論した。

AMEDロンドン事務所では、これまでに「ヘルシーエイジング(健康長寿)」をテーマとした2度のシンポジウム、ならびに欧州地域のバイオバンク・コホートとのワークショップを開催するなど、ライフコースの観点から、より良い健康的なアウトカムを模索する新しいアプローチを取り上げてきました。本シンポジウムも「英国と日本の健康データの状況とリソース」、「公衆衛生のための健康データ」及び「臨床的な意思決定のための健康データ」のテーマ別3セッションと、10名の専門家による講演、また3セッションそれぞれのパネルディスカッションから構成され、最後はデータ主導型ヘルスイノベーション推進に向けた、幅広いバックグラウンドを持つ参加者からの質疑と日英両講演者による応答で締めくくられました。

特に議論されたのは、公衆衛生のための保健医療データの最適化や、バイオバンクを含む様々なリソース(生体試料に基づくゲノム解析やオミックス分析データなど)、スマートフォンなどを活用したデジタルプラットフォームによる提供型支援、臨床医をサポートするためのAIによる健康データなどの進捗に伴う課題などでした。デジタルヘルステクノロジーの評価や、患者の積極的な医療データへの関与、それらに向けて適切な倫理や規制ポリシーの重要性も討論されました。

シンポジウムの共同議長は、原山優子 東北大学名誉教授(前内閣府 総合科学技術会議常勤議員)とグラスゴー大学 ジル・ペッル教授に務めていただき、「臨床的な意思決定のための健康データ」セッションについては、レスター大学 鈴木亨教授に議長を務めていただきました。

共同議長を務めていただいた 原山優子東北大学名誉教授とグラスゴー大学ジル・ペッル教授、および鈴木亨教授を囲んだ記念写真

シンポジウム後には、継続的なディスカッションと研究パートナーシップを構築するために、AMS主催のレセプションも行われました。

英国と日本が、データ主導型ヘルス分野の専門知識と技術開発、その実用化に向けた試みを共有することによって、患者や公衆に還元される医学研究とヘルスケアのレベル向上が期待されます。

「英国における日本文化季間」は、多分野に亘って今日の日本が有する多面的な魅力を伝えることを目指している

今回のシンポジウムは、「英国における日本文化季間」のイベントとして開催されました。英国における日本文化季間は、文化や芸術分野の交流から医療や科学技術、産業分野等におけるイノベーションや先端技術まで、今日の日本が有する多面的な魅力を伝えることを目指しています。

最終更新日 令和2年6月26日