プレスリリース 「産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)」がスタートします(10件の革新的な研究開発課題を採択)

平成27年9月25日 プレスリリース

更新履歴

10月9日追記:情報更新を更新しました。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、大学等と企業・病院等との連携によって大学等の研究成果の実用化を促進し、イノベーションの創出を目指す、「産学連携医療イノベーション創出プログラム(ACT-M)」をスタートさせます。

今年度は、①「オープンイノベーションによる革新的な新薬の研究開発」及び、②「急激な少子高齢化社会を支える革新的医療技術・医療機器の研究開発」のサブテーマを掲げ、109件の応募があった中から、下記の10件の課題を採択しました。

①オープンイノベーションによる革新的な新薬の研究開発
  研究開発課題名 代表機関・課題リーダー 共同提案機関
1 ヒストンメチル化酵素EZH1/2の二重阻害による革新的がん根治療法の開発 国立がん研究センター 北林 一生 第一三共(株)
東京大学
2 成人T細胞白血病リンパ腫に対する新規テーラーメイド治療 京都大学 小川 誠司 武田薬品工業(株)
宮崎大学
3 癌抑制因子4E-BP1の機能をミミックする低分子薬剤の前臨床開発試験 (株)PRISM BioLab 小路 弘行 愛知県がんセンター研究所
大阪大学、東京工業大学
滋賀医科大学
4 情動系を調節するオピオイドδ受容体作動薬の開発 日本ケミファ(株) 中田 恵理子 筑波大学、北里大学、
国立精神・神経医療研究センター
②急激な少子高齢化社会を支える革新的医療技術・医療機器の研究開発
  研究開発課題名 代表機関・課題リーダー 共同提案機関
1 プロジェクションマッピングによる近赤外画像の可視化とリアルタイムナビゲーションによる手術システムの開発 パナソニック(株) AVCネットワークス社 中村 雅明 山田医療照明(株)
京都大学
2 [18F]DiFAによる革新的がん診断PET低酸素イメージングシステム 北海道大学 志賀 哲 日本メジフィジックス(株)
3 虚血再灌流治療後の有害事象を軽減し健康寿命を延ばすための革新的吸入ガス治療法の開発研究 住友精化(株) 三澤 一朗 北里大学
4 世界初の非熱的不整脈治療装置の開発 慶應義塾大学 荒井 恒憲 (株)アライ・メッドフォトン研究所
日本医科大学、東京医科大学
5 新型人工内耳(人工聴覚上皮)により高齢者難聴を克服し、自立した健康生活を創生する 滋賀県立成人病センター研究所 
伊藤 壽一
京セラメディカル(株)
京都大学、大阪大学
6 次世代型の人工膵臓による革新的な糖尿病治療機器の開発 東京医科歯科大学 松元 亮 ニプロ(株)
名古屋大学

AMEDの発足とともに新しく創設された本プログラムは、AMEDが目指す3つのLife(生命・生活・人生)の向上に関する研究課題を対象としています。

なお、今回採択した10課題では、次のような成果が期待されます。

○難治がんの治療・診断の深化・充実

  • 難治性造血器腫瘍の再発を抑制し根治療法を実現するために、同腫瘍のがん幹細胞維持に関与するヒストンメチル化酵素の阻害剤を開発する。①-1
  • 難治性の日本風土病である成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)のテーラーメイド治療の確立を目指し、治療に応用可能な新規化合物を開発する。①-2
  • 癌抑制因子の機能を代替する低分子薬剤を開発し、難治性の膵臓癌、大腸癌の治療への応用を目指す。①-3
  • 腫瘍毎に放射線・化学療法の治療効果を予測し個別化医療を可能とする新規低酸素イメージング製剤を開発する。②-4

○失われた生体機能の回復・補助

  • 完全埋め込み型、無電源の人工内耳(聴覚機器)を開発する。②-5
  • 機械部品や電子部品を用いないインスリン供給デバイスを開発する。②-6

○心臓・循環器疾患の画期的な治療法

  • 脳や心臓の虚血性疾患の回復時に発生して、重篤な障害を起こすことが多い虚血再灌流障害を抑える治療法を創出する。②-3
  • 不整脈の根治治療において、治療に伴う熱発生を抑えることにより周辺組織の熱副作用を抑制した治療装置を開発する。②-4

○精神疾患の新しい治療薬

  • 副作用が少ない新規の抗うつ薬/抗不安薬を開発する。①-4

○手術現場の革新

  • 安全・適切・短時間の手術を実現させるために、臓器の変形、移動にリアルタイムで追随して切離線等を臓器に直接投影する手術ナビゲーターを開発する。②-1

情報更新

上記の10件の課題に加え、以下2課題をフィージビリティ・スタディ(約6ヶ月間)として採択しました。

  研究開発課題名 代表機関・課題リーダー 共同提案機関
1 アルツハイマー病の改善を目的とした、リーリン分解阻害薬の開発 名古屋市立大学 服部 光治 田辺三菱製薬(株)
2 生物の嗅覚機能を用いたがん検出メカニズムの基礎検討 (株)日立製作所 坂入 実 住商ファーマインターナショナル(株)

参考

※3つのLifeの向上に関する考え方

生命:
生命現象に関する学術的な研究成果を「新しい医療」につなげる視点。
生活:
医療に付随する生活の質(QOL)の向上を目指す視点。これまでに構築されてきた現代標準医療の高度化だけでなく、将来これらを凌駕する可能性のある「代替医療」や「統合医療」について科学的検証や論理的基盤の構築を試みるものも含む。
人生:
予防的あるいは先制的医療、若年期から老齢期に亘る長期的な視点。遺伝子情報(後天的な変化を含む)を活用するものを含む。

お問い合わせ先

宛先 国立研究開発法人日本医療研究開発機構 産学連携部 産学連携課  
住所 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-1
Tel 03-6870-2214
E-Mail sangaku-i”AT”amed.go.jp
備考
※E-mailは上記アドレス”AT”の部分を@に変えてください。

最終更新日 平成27年9月25日